第78話 悪魔崇拝について聞いてみた
「守護神様。今回の話題は悪魔崇拝……ですか?」
最近、ネットやレコメンドなどで怒涛のように『悪魔崇拝』という単語を見るようになった。その手の話題にはうんざりしてたので放置してたのだが、思わぬ話題の本にも『悪魔崇拝』という単語が出てきたため、これは守護神様が何か語りたくて訴えてきてると思った。
『今の時代は、思わぬことを悪魔崇拝だと知らないまま信じてることが多い。そういうことに触れようと思うんだ』
「悪魔崇拝というと、生贄の儀式が思い浮かびますね。最近だとエプスタイン事件とか……」
欧米の王族や政財界の有力者が行っていたという悪魔崇拝事件だ。メディアは性犯罪事件という形へ持っていこうとしているが、世界中にいる人さらいが集めてきた未成年者を人身売買オークションで手に入れ、悪魔の生贄にしていたという凄惨な話である。
『俺が今回の話題にしたいのは、誰もが悪魔崇拝とわかるモノじゃない。気づかずに悪魔崇拝してるパターンだ』
「宗教原理主義のように、神様が悪魔にすり替わったとは知らずに崇拝を続けてるようなものですか?」
『それは当たらずも遠からずだ。自分とは違う意見に出会うと、攻撃的になる点では似てるかもしれん』
「攻撃的……ですか。マウントですかね?」
『いや、そっちじゃない。まずは自分とは異なる考え方の全否定だ。その上で自分の考えを押しつけて、全面的に受け入れないと攻撃的になる』
「それは、かなりの身勝手……ですね」
『そう、身勝手なんだよ。だから我よしの悪魔崇拝だ』
「もしかして、私もやらかしてますか?」
『きみは幼い頃から、直感的に避けてきたから大丈夫だ。そのせいで強い信者からしつこく勧誘されたり、考え方を改めるように強要されたり、そんな連中を遠ざけるようにしてきたから変人扱いされたり、激しく怨まれたり、ということもあったがな』
「怨まれる? 疎まれるじゃなくて?」
『怨まれるだ。悪魔崇拝者は根に持つんだ』
「うへ。まさか、また運命のパターンですか?」
『安心しろ。これに関しては運命とは別の問題だ。むしろ忌避しすぎてるせいで今の時代が生きづらくなってる方が心配だ』
「現代地球の俗に染まれない方でしたか……」
『まずは科学至上主義だ』
「科学は神様の真理ですよね?」
『それが自然の法則ならば正しい。だが、今の科学理論を万能と信じるあまりに唯物論に陥って、目に見えないものをすべて否定する間違いを冒す人が多いだろ』
「第68話のオカルトバスターでも触れましたね。見えないから神様まで否定するからですか?」
『それもある。神を信じないということは、行動を見られてるという意識を失う。その結果、誰も見てないから、誰にも迷惑を掛けてないからと勝手に思って、ルールを破る者が出てくる。日本もバブル経済の頃がひどかった』
「文明の不潔化現象ですか?」
『豊かさを優先して手間やコストのかかる公衆衛生や公害対策、面倒な身の回りの掃除などを後まわしにしていく現象もある。そういうことを一人一人が心がけず、金を払って他人任せで済ませようとする考え方の行き着く先だ。日本でも一時期はひどかったよな』
一部に例外はあるが、文明化する前の部族社会の集落はどこも清潔だ。ところが人が増えて街が大きくなると、道にゴミが溢れる傾向が出てくる。そして身勝手な人も増え、安酒場にはルールを守れない荒くれ者が集まるようになる。更に人が増えて都市化すると貧富の差が生まれて浮浪者が街を徘徊したり、処理しきれなかった排泄物が道端に捨てられたりして、都市全体が悪臭に包まれるようになる。もちろん企業も儲け優先で公害を撒き散らし放題。商品も使い捨てるものが増えて街中でゴミになる。中でも空き缶や包装紙、タバコの吸い殻などのポイ捨て、噛み終えたガムの吐き捨てなどは一番の迷惑だ。
日本でも戦後社会では高度経済成長期からバブル時代の頃までは、西洋化とともに公害やゴミのポイ捨てが社会問題となった。ところがバブル景気が終わったあとの失われた30年間で、日本は清潔さを取り戻した。街中から多くのゴミ箱が消え、出したゴミは一人一人が持ち帰るマナーも生まれた。
最近のYouTube動画では昔からある日本人の民度の高さを美徳として語ってるものがあるが、今の日本人の民度は一度大正時代の暮らしの西洋化で失われ、それが最近の30年以内に取り戻されて定着したものにすぎない。それとともに1990年代の半ばから神社ブームやアニミズムの再認識が始まったのと関係があるのだろうか。
「不潔なのも悪魔崇拝ですか?」
『カイの御用をやめて、無意識のうちに悪魔の囁きに乗ってるだろ?』
「そういうことに、なるんですか……ね?」
『それに自然を無視して科学を理屈だけで語り始めると、真理からどんどん離れていくことになる。これも悪魔の囁きだ。その最たるものがビッグバン理論やダークマターだ。10年ぐらい前までは、否定した時の風当たりが強かっただろ?』
「ビッグバンに疑問を持ってると、科学者になる道が鎖されると言いますもんね」
『間違った仮説でも学会の主流であった場合、それに疑問を持つ若い学者は学会から追放される。最近では超光速の存在にかなり神経質になってるぞ』
「今の最先端の理論物理学が、光よりも速く動く物質は存在しないことを前提に作られてますからね。1つでも見つかったら、半世紀以上積み上げてきたものが根底から覆されることになりますから、それはもう……」
よく相対性理論が、光を宇宙でもっとも速いものとしてると言われるが、それは間違いだ。相対性理論は、光によって宇宙がどのように見えるかを体系化した理論にすぎない。それと相対性理論は重力についても触れてるが、重力は一部の学者たちが指摘してるように、電磁力が形を変えたものだから光と同じ速度で伝わるらしい。
それに対して最先端の理論とされる超弦理論とM理論が、光よりも速く進むものがないという前提で組み立てられている。
今、超対称性粒子を探している学者たちは、M理論の先に重力を除く3つの力が統一できると大理論があると考えている。ところが、これまで観測されてきた素粒子の振る舞いによると、もしも光よりも速い物質が見つかった瞬間に、その統一ができないことが確定してるそうだ。具体的には理論上は統一できるが、それはビッグバンが起こるよりも前という大きな理論的な矛盾を生み出してしまう。だからこそ光よりも速いものが見つかっては困るのだ。
読んでる人には「なんのこっちゃ?」という話だと思うが、今の理論物理学の最先端ではそういうものらしい。
『悪魔崇拝という意味では、資本主義も問題だ』
「それは経済活動の否定ですか? 物々交換でも経済を動かすには、元となる資本が必要なのに……」
『そういう意味じゃない。そもそも経済とは「おかげ」の流れだ。それを乱さないのであれば日月神示に書いてあるだろ、「金を拝んでも良い」だ。自分で稼いだ金でなら贅沢するは自由だ。それが経済を回すのだからな。商才があるのなら、どんどん稼げばいいさ』
「じゃあ、何が問題なんですか?」
『今の資本主義が、不公正な弱肉強食の世界になってるからだ。強者の生み出す見えない空気に支配されて、そこに悪魔が付け込んでいる。そこへ更に政治家や官僚が小規模な経営者や市民にとって理不尽な法律や規制を作り、それで不利な契約を呑ませる搾取構造まで生まれてるんだ』
「日本のコンビニや、海外の巨大農業企業に組まされるフランチャイズ契約が問題になってますよね」
『それに加えて転売ヤーだ。彼らの何が問題かは、言わなくてもわかるだろ?』
「品物を買い占めて価格を釣り上げるから……ですか?」
『それもあるが、最初に経済は「おかげ」の流れと言っただろう。それを堰き止めたり、掠め取ったりするのが悪なんだ』
「税金は掠め取る悪ですか?」
『市民生活を豊かにし、企業活動も活発にさせるものだったら善だ。だが、今の日本の税金は、明らかに取り過ぎの貪る悪だ』
「善と悪の境目は、どのあたりにあるんですかね?」
『昔からの商習慣で言わせてもらうと、仕入れ価格と経費に、その半分ぐらいの利益を上乗せしたぐらい。税金は社会保険料も合わせて7%ぐらいだな』
「利益は売り値の3分の1、税金は俗にいう14分の1課税ですか」
すべてを一律に考えると公正さを欠くけど、長く続く社会がそのあたりに落ち着くのは、それがもっとも理に適ってるからだろうか。
ちなみに利益に関しては、あくまで飲食店や雑貨店、電器店などの、一般的なお店の場合での話だ。季節や流行があるために、売れ残り品を大量に処分する比率の高い衣料品の場合だと、仕入れ価格に倍の利益を乗せても厳しいかもしれないけど……。
「釣り上がってる税金の方は論外として、近年のスーパーや量販店の数%の利益率は大きく下がってますよね」
『商品一つあたりの利益や経費を落として、薄利多売で利益を出すビジネスモデルだからな。だから仕入れ価格や販売の経費を抑えることで、多くの商品は小売希望価格の3割引き、物によっては5割以上もの値引きができるわけだ』
「消費者にとっては有り難いですけど、お店としてはその分だけ多く売れないと経営が成り立ちませんよね」
『価格破壊のために生産者から買い叩く問題は起きているが、これは長引くデフレによって起きた自然な経済の動きだ。それで自分だけが儲けるような搾取をしているのでなければ、スーパーの価格破壊は悪ではない。それはおかげの流れを滞ったままにしている政治の問題だ』
「スーパーの価格支配は、悪とは見なされないんですか?」
『繰り返すが、それを放置した政治の問題だ。値引きされたものを消費者が買うこと自体には問題はない』
「問題、本当にないんですかね?」
『きみはある時から、もやしや納豆を買わなくなったよな? 世の中にはきみのように、そこに問題を感じて買わなくなる人はいる。だが、今の地球のカテゴリーでは、そこまで気にする必要はない。「安く売ってるんだから、それを買って何が悪い?」というのが、多くの人の感覚だろう。買うのをためらうのは、霊格や前世の感覚が影響してるからだと思うぞ』
「本当に、いいんですかね?」
『その気持ちは忘れるな。今の地球では問題ない。だが、おかげの流れとしては好ましくない。あくまで長引いたデフレで感覚が狂った異常事態だ。これを当たり前と思う愚か者にならなければ、それでいい』
「ということは資本主義で問題になるのは、あくまで搾取ですか?」
『その通りだ。自分の優位な立場を盾にして、暴利を貪っているGAFAMとかMAGA連合と呼ばれる巨大IT企業は、情報の隠蔽や偏向にまで手を出してるからな』
「日本でもNHKやJA農協の問題が、自分だけが儲ければいいという態度が隠せなくなってやり玉に上がってますよねぇ……」
『もう一つ、利子や金利、利息という自然の摂理に反して増える仕組みの問題だ。これは手数料や謝礼金よりも低いレベルでも、存在してはならない悪魔的な考え方だ。これが地球をもっとも地獄にしてる経済常識だと思う』
「宗教の教えとして、利息を禁じてるところもありますよね」
『どんなに資産があっても、適度に管理したり、使って新しい富を生んだりしなければ、時間とともに価値を失っていくのが自然の摂理だ。それなのに金融機関に預けて寝かせておけば、それだけで無限に富を生み出すというのはあってはならない現象なんだ』
「それを常識として信じるのも、一種の悪魔崇拝というわけですか」
『悪魔崇拝といえば、共産主義も立派な悪魔崇拝だ。そのあたりは一人一人の努力や実績を無視して、結果の平等を求めるリベラル思想のおかしさからも窺えるだろう』
「それどころか才能のある人は特権支配者たちにとっての脅威ですからね。才能のある部下や若者を嫌う傾向が出てくるため、長い目で見ると社会が閉塞していくという……」
『それ以前に支配者階級が平等の中にない時点で、最初から共産主義は破綻してるんだ』
「美辞麗句を並べて大資本家の存在を認めないと言いつつ、共産主義の支配層がその大資本家に取って代わろうというだけの社会を作ろうとしただけですもんね」
ただの金持ちは論外としても、財を成した資本家はそれだけの商才を持っている。それに対して左派政治家は、口が上手いだけで実行力のない、ただの頭でっかちの無能ばかり。世界中でやらかしてる失敗を見ると、為政者としては残念な結果ばかりが目立つのだが……。
『それよりも今回、急遽悪魔崇拝について書かせたのは、大きな変化が起きたからだ』
「神霊の世界で、何か大きな事件があったのですか?」
『あった。これは前々から言われていたのだが、2025年6月2日をもって、魂の成長や霊格値に関する古い考え方が廃止されたんだ』
「何がどのように変わったのですか?」
『これまで魂の成長としてきた我慢や自己犠牲が、もう美徳ではなく邪霊集団に協力する悪魔崇拝と見なされることになったんだ』
「あれ? 日月神示では最初から我慢や自己犠牲を否定してませんでしたっけ?」
『それは、その通りだ。だが、今の地球は悪魔たちのおかげで地獄へ落とされている。だから、今の地球にとって必要な学びとして、我慢と自己犠牲は容認され続けていたんだ』
「本当は良くないけど、仕方ないとしてたんですね」
『その通りだ。それに加えてポジティブ思考として自己愛を推奨していたために、それが個人の自立心の高まりとともに個人主義が強まってしまった。それはこれから先の松の代には好ましくないことだ。だから、強い自立心を持つ人には、他人に甘えることを評価することになった。きみも自立心が強すぎるが、うまく誰かを頼って甘えろ。これからは、それが魂の学びであり、霊格を上げる評価に変わっていく』
「いきなり甘えろと言われても難しいですね。でも、それだと自立できない人を増やすんじゃ……」
『あくまで一度、腕一本で世の中を渡ってきた人に限った新しい評価だ。最初から社会を含めた誰かを頼るような甘えは、それが搾取になってないかどうかの評価は今まで通り変わらんぞ』
「つまりそのあたりは変わらないけど、新しい評価が加わるわけですか」
『それとだ、甘えることを推奨するわけだから、これまでの自己責任という考えは通用しなくなる。そのためにも世の中は自己愛よりも他人の尊重を重んじる時代に変わらなくてはならない』
「かなり変わりますね」
『これは本当なら、2019年に神々が地球の建て替えを始めた時に切り替えても良かったんだ。だが、2020年から邪霊集団によってコロナのパンデミックを起こされただろ。あれで多くの人たちが我慢や自己犠牲を強いられるのがわかってたから、それまでの評価を続けることになってたんだ。まあ、それをどこでやめるかで、けっこう議論があったみたいだな』
「それがいよいよ6月3日から……ですか?」
『そうだ。というか、2024年6月26日で次元上昇が終わっただろ。それに11月19日には空白の期間が終わってからナルトの期間に入った。だから、いつまでも古い評価のまま続けるのは悪魔たちに都合は良いことになるから、神霊世界では切り替えに備えるように時間をかけてアナウンスを続けてきた』
「それ、いきなり聞いた気がするんですけど……」
『それはうまくメッセージが伝わらなかっただけだ。天界の神々も切り替えに備えて、地上世界には6月3日までにベーシックインカムが普及するように求めて、実現することを望んでいた。それなのに、ただの1か国もベーシックインカムを導入した国がない。その件で、天界にいる神々はかなり今の時代の為政者たちにご立腹らしいぞ。「問答無用で灰にする」と息巻いてる神もいる』
「魂を灰……ですか……」
そのあたりは第41話のセントラル・サンの話題で出てきたのが最初だろうか。神様を怒らせた人たちが世界で約110万人、日本だけで約31万人もいて、死後魂を灰にされる対象とされているんだよねぇ。
「ということは、これからナルトの本番が来るってことですか?」
『イヤでも来る。そして日本はイヤでも第三次世界大戦の当事国になる。日韓戦争、日中戦争は避けられない。憲法を何一つ変えられないまま、日本は戦争に突入する。その前にドルの暴落と基軸通貨からの陥落だな。アメリカは世界の覇権国家から世界最大の借金大国への大グレンだ』
「トランプ大統領になってから、いよいよ避けられない感じになってきましたね。韓国も反日強硬左派の李在明が大統領になったので、ますます日韓戦争が現実味を帯びてきましたし……」
『世界の建て替え、ナルトの本番に向けて、世の中は着々と変わってきてるな』
「このあと7月には参議院選がありますし、もしかしたら衆参同日選挙になる可能性もありますので、日本もどうなるか……」
『天界での戦いは終わって、もう邪霊集団を裏から支える力は失われている。あとは連中がいつまで最後の悪あがきを続けるかだ』
「いつまで続くんですかね?」
『その鍵を握ってるのは日本人だ。日月神示にもあるだろ。「日本人が良くならないと、世界が良くならない。日本の上の人が良くならないと、日本人は良くならない」と。だから日本をいつまでも腐らせてる31万人もの戦犯たちを、天界の神々が「あいつら、絶対に灰にしてやる」とリストアップして息巻いてるんだ』
「そこまでわかっていながら、天界の神様が手を出さないんですかね?」
『建前としては「地球人には自由意思を認めてるのだから、それをやるのは地球人自身だ」ってところだ。だが、本当のところはまだ地球は内側から岩戸が閉じられてるのだから、地球人の手で岩戸を開けなきゃいかん。その役目を担ってるのが日本人だ。それに天界から決死隊の神々が地上へ降りてきて、地上の浄化を手伝っている。だが、いまだ霞が関の穢れがひどすぎて近づけないんだ』
第67話で触れた地球浄化作戦だ。もう1年以上経ってるのに、まだ続いてるのか……。だからグダグダが続いてるんだけど……。
「悪魔崇拝に関する話は、このあたりで終わりでしょうか?」
『そうだな。なかなか実感できる動きは起きてないが、状況は少しずつ変わってきてるとだけ伝えておこうか』
ということで、今回の話はここまでである。
思ったよりも大きな変化が出てこないので、ヤキモキしてる人は多いと思うが、水面下では確実に動いてるようである。




