第6話 魂の種類について聞いてみた
「守護神様。日月神示では魂を『神の器』と『獣の人民』という二つのグループに分けてます。これは神様を目指して修業してるグループと、目指さないグループと考えて良いですかね?」
今回は魂の分類に関する質問である。
『日月神示が降ろされた時は、そういう見方でも間違いはなかっただろう。だが、今はちょっと違ってきてるぞ』
「分け方に変化があるんですか?」
『「ある」というか地球の人口が増えすぎて「例外が出てきてしまった」という感じだろうな』
「人口が増えすぎて?」
今回も意外な話が聞けそうだ。
『地球の神々が魂を管理する方法は、基本的に昔から変わってない。生まれた場所で産土神が決まるとか、すべての魂には必ず受け持つ守護神がいるとか、産土神と守護神は原則として一生変わらないとか。これは人間だろうが草や虫であっても同じだ』
「はい。そのあたりの考え方は日本の神道思想としては基本中の基本ですね」
『で、本来なら魂が神を目指して修業してるかしてないかに関係なく、地球の神々はすべての人に三柱から四柱の守護神を付けて手厚く見守りたいらしいが……』
「あれ? 守護神様は一人に一柱ずつなのでは?」
『それは江戸時代以降の話だ。守護神の数にも限界があるからな』
「数に限界があるんですか?」
『当たり前だ。地球で人を担当できる守護神の数は、まず二〇億は超えないぞ。せいぜい一八億から一九億柱ってところだろう』
「今の地球の人口には、まったく足りてませんね」
『そうだ。まったく足りん。だから最初は一人最低一柱の原則を守りつつ一人につける守護神の数を減らし、今ではそれでも足りなくなって、神を目指す気のないと思われる魂から一柱が複数人を抱えるようになったんだ』
「足りないなら、一人一柱の最低ラインを守りつつ漏れた人の管理をあきらめるか、一人一柱の原則の方をあきらめて複数を受け持つかの選択に迫られたんですね」
『その通り。だが、どんな状況でも管理されない魂があるのは論外だ。だから地球の神々は魂に優先順位を付けて、修業をする気のない魂──中でも正規の手続きを踏んで地球に生まれてきてない魂から、一人一柱の対象からはずしたという流れだろう』
「正規の手続きを踏まずに……。要するに勝手に地球に生まれてきてる魂ですね。五世紀前からそういう魂が急に増えたため、地球の人口爆発が起きてるんですよね」
『その通りだが、人口の話はあとだ。この一柱が複数の魂を管理するやり方は、本来、人間以外の動植物を管理する時のやり方だ。そういう事情から、その対象となった魂を「獣の人民」と呼ぶようになったんだよ』
「『獣の人民』って、そういう意味で名づけられたんですか? てっきり、身勝手で人間性が薄い魂のことだとばかり……」
『日月神示の神はその意味でも使ってるから間違いではないぞ。ただ、俺としてはその解釈がしっくりこなくて……』
「守護神様の独自解釈でしたか」
『独自とか言うな! 考え方のちょっとした違いだ』
神様の世界にも、言葉の定義をめぐる考え方の食い違いがあるみたいだ。
『それで「神の器」と「獣の人民」の割り合いだが……』
ここからは魂の種類に関する割り合いの話だ。
『日月神示では「獣の人民」は八分だと語ってるが、今は「神の器」は一七%に近い一六%台。そこに一%に満たない数だが、神様の修業をしてるけど守護神様が足りなくて「獣の人民」扱いされてる魂があるという割り合いだ』
「とすると残りの八二%以上は、神様から見て勝手に地球に生まれてきている『獣の人民』ですか……」
『まあ、十把一絡げにすればそうなるが、そのまま一括りで扱うのは乱暴すぎる。そこで地球を神々から乗っ取ろうとする影の支配者の魂、何者かに地球に連れ込まれた魂、それとただただ身勝手に生まれてきてるだけの魂の三つに分けて考えた方が良いだろう』
「地球を乗っ取ろうとしてるのは、俗っぽく言えば悪魔の魂ですね。でも、もっと俗っぽく言えば地球を侵略しようとしてきてる宇宙人ですか。日月神示の読み解きを進める時、ある頃からやたら宇宙人に関する情報を調べさせようとしてきましたよね。図書館でまったく関係のない棚を見てた時に、宇宙人に関する本が置かれてたりとか、YouTubeで神道の話題や他の人の解釈を見てまわってると。宇宙人の情報をレコメンドに上げてくるとか……」
『きみは宇宙人を完全にオカルトだと決めつけて、ずっと完全スルーを続けてたからな。だけど日月神示を読み解くには、宇宙人論の知識も必要だと思ったからなんだ』
「そこでまさか四つの宇宙人勢力が地球を侵略に来てて、そのすべてが日月神示に書かれてるとは思いませんでしたよ」
『うん。それは俺も驚いた。たぶん書いてるだろうなぁ〜とは思ってたけど、まさか……』
ホント、それが判明した時は驚きだった。
ちなみにその四つの宇宙人は、日月神示には『悪神』『邪鬼』『大老智』『悪狐・九火(九尾の狐)』と記されている。
このうち『悪神』は聖書にオリオン人とも書かれている有名なグレイ型宇宙人、『邪鬼』は陰謀論でお馴染みのレプティリアンと確定できた。
『大老智』の正体はまだ具体的にはわからないが、アンドロメダ座の方向から来た宇宙人で、アヌンナキと関わりがあるようだ。そしてチャネリングを試みる人たちに積極的に接触して「アンドロメダ星人」や「オリオン星人」「プレアデス星人」を自称したり、「プレアデス星団」や「シリウス」などから来たと騙っているそうだ。
そして最後の『悪狐・九火』については、まったく謎のままだ。守護神様は正体がわかっているようだが、それを著者がダウジングで聞き出せない状況である。
「それら悪魔の工作員たちは、何人ぐらい地球人に成りすましてるんでしょうね?」
『地球全体で二〇万人から三〇万人ぐらいじゃないかな。日本でも何人かの政治家や実業家がその手の工作員だから、多くの人が支配を受ける目に遭ってるぞ』
「レプティリアンのものなんかは、都市伝説では有名ですものね」
怖い話が出てきてしまった。
『都市伝説といえば、地球を監獄惑星とか流刑惑星とするものがあっただろう。あれは本当に起きていることだ。レプティリアンに捕まった魂が、地球に送り込まれてきてるのは事実だ』
「その話、私は『エイリアン・インタビュー』という本で知りました。その時は地球の神様を貶めるための悪質なプロパガンダだと思ったですけど……」
『実際にあるんだから洒落にならん。しかも、それで送り込まれた魂は一〇億人を超え、今では地球人口の一四〜一五%を占めるまでに増えてるんだ』
「大勢の人が被害に遭ってるんですね」
『で、残る人口の三分の二は、すべてワンダラーと呼ばれる神を目指さない魂だ。そのほとんどはここ五百年以内に地球に不法移民してきた魂だぞ』
「ここ五百年って、何か地球に集まる理由があるんですか?」
『そりゃあ今の地球人は寿命が短いし、それでいて文明が急速に成長してる。そのおかげで他の惑星で人生を送るよりも、何倍もの経験値が稼げる特殊な時代にあるんだ。それを目当てに、多くの魂が地球へやってきてるんだよ』
「つまり今の地球は、ボーナス倍増イベントをやってるわけですね。それはいつまで続く予定ですか?」
『そろそろ終わるそうだぞ。そうなったら地球に生まれる旨みが減るから、ほとんどのワンダラーは地球から離れるだろう。それだけで地球の人口は三分の一になると思うぞ』
「日月神示の中にも、三分の一になるようなことが書かれてましたね」
『あともう一つ、今の地球は銀河系の中でも最底辺の地獄の底のランクまで落ちている。そこで普通の惑星には置いておけない、精神的に病んでネガティブになった魂を地球に連れてきて治療することもやってるぞ』
「これも都市伝説にある隔離病棟惑星ですね。ネガティブになった魂の放つ負の波動は周りへの感染力が高いので、完治するまで隔離した惑星に連れていくと……」
『その一つが今の地球だ』
「この魂は、どのくらいいるんですか?」
『約二八〇〇万人だ。そのうち日本だけで一六〇万人を引き受けている』
「そういう魂を地球へ連れてきてるのは誰ですか? 地球を更なる地獄へ落とすために、悪魔が連れてきてるとか?」
『いや、地球の神々だ。どうせ今の地球は地獄の最底辺だ。だったら有効活用しようってな。それで治療のために守護神の何人かを地上に降ろす必要もあるから……』
「神様が地上に降りるんですか?」
『そうだ。家族や親友などになって、近くで見守る者を用意しているんだ。そのためにネガティブな魂はどんなに霊格が低くても「神の器」であるし、ネガティブ思考でボッチになりたくても、周りが一人にさせてくれないぞ』
「至れり尽くせり……ですね」
『まあ、魂の分類に関しては、大ざっぱにこんな感じだろう』
「よくわかりました」
ということで、最後に今回語られた魂の大まかな分類をまとめておく。
神の器 ── 専属の守護神様のいる魂
・正規の魂(一七%に届かない一六%台)
・ネガティブな魂(地球全体で約二八〇〇万人)
獣の人民 ── 動植物と同じ方法で管理されている魂
・準神の器(一%未満、守護神様不足がなければ神の器)
・悪魔の魂(二〇万〜三〇万人ほど、地球の影の支配者?)
・ワンダラー(全人口の三分の二、地球に来た不法移民者)
・捕囚された魂(一四%〜一五%)
次の話からしばらく、それぞれの種類について語りたいと思う。