第58話 財務省内の工作員ついて聞いてみた
財務省については、すでに第二九話で語っている。
欧米社会は千年以上にわたって世界を相手に数々の権謀術数を謀って、自国の利益を広げて富を独占しようとしてきた歴史がある。
遅れて国際社会へ乗り出した日本は、その欧米──中でもアメリカから何度も悪意を向けられて、経済成長するたびに好景気に水を差される罠を仕掛けられてきた。そのためバブル景気が本物の好景気になる前に潰された後の日本政府は、すっかりトラウマを発動させて景気が上向くと絶妙なタイミングで増税して不況へ引き戻すことを繰り返すようになった。日本経済をわざとでも悪くしておいた方が狙われずに済むという、後ろ向きな経済政策だ。それが三〇年にもわたる長期不況の真実だった……らしい。
世界史上、国が経済破綻した場合を除くと、一五年を超える長期不況があった例は日本以外には存在しない。一〇年を超えると長期不況を何とかしようと、戦争、暴動、革命、クーデター等が起きるのが普通である。ところが今の日本は経済崩壊も社会混乱も起こさないギリギリの状態が続いている。それを三〇年間、ギリギリの綱渡りのまま舵取りを続けているのは見事な手腕であるが、これが事実だとしたら、とんでもない才能の無駄遣いである。
「守護神様。財務官僚の人たちは、一応は日本のために働いているんですよね」
『一応は……な』
「天の神様から日本を良くするために、運命を与えられた因縁ミタマは何人もいますよね?」
『そりゃあ、それなりに多いぞ。さすがに半数は超えないが、三人に一人はいると期待していいぞ』
「そんなに大勢いるんですか?」
『若い官僚の中には……な。そういう人材は四〇代、五〇代となると政治家に転身する運命の者が多いぞ』
「それは裏を返すと、因縁ミタマは政治家になっちゃうってことですか?」
『そこは十人十色だ。運命で政治家になる者がいれば、役所の中から改革すべきと踏みとどまる者もいる。それに財務官僚から政治家になったからと言って、全員が全員、因縁ミタマじゃない。中には強い野心から官僚を経験してから政治家になるという人生設計をしてる者もいる。そこは単純に語るところじゃない』
「その中に外国のスパイや工作員になって日本経済を壊したり、重要機密を外に漏らす人はいないんですよね?」
これは第二九話でダウジングした内容の確認である。
『外国のスパイはいないな。外国の……は』
「……ん? なんか、含みのある言い方ですね」
『現在の財務官僚の中に、一四人のレプティリアンの工作員がいる。しかも全員が何らかの要職に就いていて、因縁ミタマを閑職へ左遷させたり、日本経済にトドメを刺そうとしたりしてるぞ。もちろん身勝手なワンダラーたちを味方につけてもいる』
「え? 工作員はいないって……」
『そこはダウジングの限界だ。きみが想定してない質問には答えられないし教える術もない。すべてはきみが、どこまでの洞察力を働かせていたかという問題だ』
「なんてこった……」
ダウジングで得た答えには落とし穴がある。
外国のスパイはいないけど、宇宙人……というかレプティリアンの工作員はいたわけで……。
しかも一四人全員が何らかの役職に就いてるって……。
今年(二〇二三年)一〇月に入ったところで、岩戸開きの進みが一時的に止まる事態が発生した。
「守護神様。一〇月に入ってから、地球の第三の岩戸通過が完全に止まりましたね」
『ほとんどの世界線で動きを止めてくれたな』
「原因は何ですか?」
『日本政府が、いつまで経っても改心しないためだ』
「日本のせいなんですか? 海外の影響は? アメリカや中国、ロシアなどの大国や、ユダヤ資本家などの影響は? イスラエルとハマスの衝突も起きてますけど……」
『この岩戸の動きに関しては関係がない。ここは日月神示にある「日本の人民良くならねば、世界の人民良くならんぞ、日本の上の人良くならねば日本人良くならんぞ」だ』
祭りの巻 第一六帖にある言葉だ。
「今の日本政府は、そんなにダメですか?」
『今の岸田内閣は、あまりにも性根が腐ってる。安倍内閣と菅内閣が岩戸開きのために進めてきた改革を、岸田内閣が根本から不意にしようとしている』
「市民から『増税メガネ』とか揶揄されてる首相ですもんね」
『それで地球の建て直しが遅れがちになってきたため、天の神は今年の四月二〇日、今回の建て直しの予定をもう少し──ほんの数か月だけ延ばす決定をした。そのペナルティだ。遅れの原因を作った者たちは、死後は問答無用で魂を灰にされることが決まった。改心してももう遅いってわけだ』
「それは重い決定ですね。その原因となる岸田首相もですか?」
『いや、彼は対象外だ』
「問題の中心にいるのに……ですか?」
『魂で見たら、彼はまだ物心の付いてない生意気なだけのガキンチョだ。幼稚園児なんだよ。そんな子に刑罰を与えられると思うか?』
「そんなに幼いんですか?」
『そうなんだよ。だから上の神たちも「子供のやることだからなぁ」と、見守ってやるしかないんだ』
「まるで摂関政治ですね。何も力のない子供を矢面に立たせて、裏で操ろうとしてる悪い権力者たちというか……」
『まさに問題を起こしてるのは、周りにいる悪い大人の魂たちという構図だな』
「その悪い大人というのは、財務省……ですか?」
『だけじゃない。自民党内にいる大物の古株議員や、下心のある各省庁の上級官僚、それと財界でお金を握ってる連中だ』
「たくさんいますね」
『「いる」なんてものじゃない。しかも内閣が無能すぎて流されてるから、省庁の中には好き勝手に暴走してるところが出てきている』
「その中に財務省は?」
『もちろん工作員のいる部署のいくつかが暴走を始めてる。だが、財務省はまだマシな方だ。メディアはあまり報じてないが、外務省や経産省、国交省、文科省なんかがいろいろおかしくなってるな。まあ、今は「夜明け前になると霊かかりがウヨウヨ」だ。あとで責任を取らされるとも知らずに……』
「それが大グレンですか?」
『大グレンそのものではないが、ついでぐらいにはなるだろうな』
「そこまで内閣が無能だと、そのうち解散に追い込まれるんでしょうかね?」
『そこは、どうなるだろうなあ? とはいえ上の神たちは、このまま続いて欲しいみたいだぞ』
「え? どうしてですか? 建て替えの邪魔になってるんでしょ?」
『それがな、今となっては解散された方が建て替えが難しくなるみたいなんだ』
「問題を起こしてるのに……ですか?」
『日本人の気質が障害になりそうなんだよ。解散して総選挙になったら結果に関係なく水に流しちゃうし、挿げ替わるのはお飾りで地位に就いただけの議員だ。それがマズイ』
「つまり悪い大人たちにまで国民の審判は届かないから、彼らにとって都合の良い展開になりかねないってことですか?」
『そういう解釈でもいいだろう』
「ゔ、また含みのある言い方を……」
ホント、ダウジングには制約があるから、探るにも限界が出てくるよねぇ。
日本人が良くならないと、世界も良くならない。でも、日本人が良くなるには、上にいる為政者たちがしっかりしてくれないと良くなりようがないって……。これはもう八方塞がりにしか思えない。
本当に「もうダメだ」と思う九分九厘まで悪くなったところで、一気に悪い大人たちを地に落とす大グレンが起こるのだろうか。
ふと二つ前の帖──祭りの巻 第一四帖にある、「旧九月八日から、まつり、礼拝、すっかり変えさすぞ」という文言が目に入ってきた。
一〇月といえば、九月八日の仕組みが起きている頃だ。このあたりの詳細は第二七話を参照してもらいたい。
「守護神様。問題の岩戸開きですけど、一〇月の半ばを過ぎたところで再び動き出しましたね。もしかして日本政府が一部でも改心しましたか?」
『改心の動きはない。だけど、大グレンに向けた動きが出てきたぞ』
「ということは、財務省の中にいる工作員が地に落ちるとか?」
『残念だが、そのような動きはない』
「一四人全員ですか?」
『全員だ。せいぜい取り巻きのワンダラーの一人が失脚した。それ以外の動きは、年内には起こりそうもない』
「確認のために一つ質問しますが、今年の旧暦九月八日は一〇月二二日と遅めですよね。日本政府の改心とは関係なく、岩戸開きは時間調整で止められていただけという可能性はありますか?」
『そんな無意味なことはしてないよ。岩戸開きが止まったのは、最初に言った通り日本政府が改心しないからだ。それが再び動き始めたのは、大グレンに向けた動きが始まったからにすぎない。他に理由なんかないよ』
「その大グレンに向けた動きとは、何ですか?」
『そこはダウジングで引き出してくれ。俺からは教えたくても、うまく伝える術がないんだ』
最初の話に戻ってしまった。
「一〇月から始まったインボイス制度を理由に、ヤマト運輸が三万人の個人事業主との契約を切り、先々メール便に関わっていた五〜六千人の労働者も解雇予定としてる暴挙が世間に知られたケースは?」
『それはかすりもしてないな。インボイス制度は何人かの財務官僚を失脚させはするが、大グレンへの流れにはならんよ』
「それなら百田尚樹氏と河村たかし氏が共同代表のタッグを組んで、日本保守党を結党した流れは関係してますかね?」
『それは事実関係が逆だな。その党の誕生は、第三の岩戸の通過によって引き起こされたものだ。このあと過渡期の存在として機能するとは思うが、あまり活躍は期待しない方が良いぞ』
「活躍は難しいですか?」
『そもそも共同代表となった二人の政治姿勢がまるで逆を向いてるじゃないか。今は反与党、反上級国民で同じ方を向いてはいるが、そんな二人が共同代表をしてる時点で政党として続けていくのは無理だ』
「じゃあ、イスラエル情勢で邦人救出に向かった政府チャーター機が有料で航空運賃だけで一人三万円を徴収した件とか?」
『あれはとんでもない闇が出てきたな。本当なら有事に備えて十分な予算があったはずなのに、間に入った平和ボケの役人がどうせ使わないだろうと勝手に流用してたせいでチャーター機を飛ばす予算も底を突いてたってな』
「国民の生命を守るための予算や備品を他へ流用して問題が起きたら、日本以外だったら国家転覆罪の扱いですよね。いざという時に使えなかったら、関係者は死刑も有り得る重犯罪ですが……」
『日本では他国の利益のためにお金を使った場合を除くと、業務上横領罪という扱いでしかないな。これは他でもどんどん出てきて、大グレンの原因の一つになるぞ。でも、それが岩戸が再び動き始めた理由ではない』
「とすると、何が起きてるんですかねぇ?」
『そこは想像力を働かせて、気づけ。俺からも何とかヒントになりそうなサインは送ってやるから……』
「メッセージに気づけますかねぇ?」
ということで、ここで語ることがなくなったので終わりにする。
今年の旧暦九月八日は、一〇月二二日日曜日。ここをすぎると、いよいよ地球の建て替えに向けた総仕上げだ。
すでに浄化作戦で世界中で大雨や洪水が起きたり、熱波で季節はずれの暑さが続いたりしている。都市や農地の下に大きな穴を作って、地上を陥没させるシンクホール被害も数多く発生している。
また守護神様は否定してるけど、一〇月二八日〜三〇日の間に日本の近くで大地震が起こると予言してる人たちも多い。建て替えのラストスパートとして起こりそうにも思えるけど、はたしてどうなるだろうか。




