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第54話 ダウジングによる予言について聞いてみた

 ダウジングによる予言に関しては、すでに第一四話で触れている。前回は「パラレルワールドを意識しろ」という話だった。

 今回はその後にわかってきた事柄(ことがら)を含めた話題について語りたいと思う。



「守護神様。大地の神様が今年の三月から六月までの間に起こそうと準備してた令和の関東大震災が、突然、取りやめになりましたよね。こういう計画の中止は、よくあるんですか?」

『そこは受け取り方の問題だな。震災の中止については、今進められているアセンションの一環(いっかん)で、見直しが入ったようだぞ』

 これは今年──二〇二三年四月二〇日に起きた事件だ。なお、著者(ちょしゃ)がそれを知ったのは、そこから三週間以上遅れた五月一二日である。

 今の地球は天の川銀河の中でも一、二を(あらそ)うほど悪に()(せん)された、()(ごく)惑星(ほし)になっている。

 現在はその(よご)れを(あら)い落とすために、日月神示にもある通り、(あま)()(かみ)様たちによって三千年に一度の大洗濯(おおせんたく)──(だい)(じょう)()作戦が進められているところだ。

 この浄化作戦は、過去五回にわたって失敗している。地球の神々によるものだけで紀元前七千年頃のものから三千年ごとに計三回。そして二千年前からは他の神々も地球の救済に乗り出してきたが、それも二回にわたって失敗している。

 そして現在の終末期だ。この大洗濯は最初の予定では、二〇一〇年代には終わるはずだった。ところが第二次世界大戦を終末戦争とする大浄化作戦で、もっとも悪に()まっているアメリカが一番の戦勝国になってしまった。

 過去五回の浄化作戦は、そこで作戦失敗として終わりにしていた。

 ところが今回は違った。銀河系内において、太陽系が宇宙交通の(よう)(しょう)に近づいてきたために重要性が増してきたのだ。そのため、これ以上は浄化作戦を引き延ばせないことになり、大浄化作戦のやり直しが決まった。それが一九四六年八月。計画の終わりが一〇年ほど先に()ばされ、スピリチュアル界隈(かいわい)で言われてるようなアセンションが進められている。

「都心を直撃する関東大震災は、日本を目覚めさせるためのものでしたよね?」

『そのついでに今の日本をダメにしている人物を何人か、命の取り上げにする予定でいたようだ』

 この地震はコロナ・パンデミックへの対応に怒りを感じた神々が天罰(てんばつ)ではないが、問題の人たちから命を取り上げるために始められた作戦だ。東京の地下に地震エネルギーを(たくわ)え始めると同時に、大地の神様はフォッサマグナの対角線上──もっとも離れた場所である能登(のと)半島を、溜まりすぎたエネルギーの解放場所とした。二〇二〇年の終わりに始まった群発(ぐんぱつ)地震が、その影響だという。

『ところが計画を一〇年延ばしたことで、世の中の汚れが想定してた以上に悪化してたそうだぞ』

「その汚れって、何ですか?」

『まずは私利私欲に(はし)る社会エリートだ。その数があまりにも多すぎてな、地震を起こしても取り去れないし、日本人も目覚めるよりも滅びる可能性が高くなってたんだ』

「地震の計画を立てる時に気づかなかったんですか?」

『浄化作戦には終わりの期日が決まってるだろ。検討(けんとう)してる(ひま)がないから、計画を進めながら調整してたんじゃないか?』

「予定では来年──二〇二四年七月まで……ですもんね」

『あ、それな。少し()びたぞ』

「……え? それも変わったんですか?」

『七月までだったのが、どうやら数か月延ばされたか、二〇二四年いっぱいに変わったようだ』

「神様たちも、そこまでして成功させたいんですね」

『そりゃあ、そうとうな意気込みだろうな。だけど、それを邪魔してるんだ。日月神示には「草木からやり直し」と書かれてあったが、その親心を捨ててまとめて魂を灰にすることが決まったらしいぞ。まず日本人の目覚めを邪魔してる一六〇人ほどが公表されて、あとから六一人が追加された』

「神様たち、大怒(おおいか)りですね」

『それはない』

「え? 怒ってないんですか?」

『日月神示にも「神に(いか)りはない」とあるだろう。神でも怒ったら霊格を落としてしまう。というより、霊格の高さは怒りの感情を(おさ)えることでもある』

「ということは、(おこ)りっぽい人は霊格が低いんですか?」

『そうだぞ。というより心が(せま)いから(いか)りになるんだ。カグツチ事件の時、やっこさん、きみの霊格を落として取り込もうと、「(れっ)()のごとく(いか)りを発散させろ」と言ってきただろう?』

「そんな事件もありましたね」

 前回、第五三話の話題で出た話だ。(くわ)しくは、そちらを(さん)(しょう)してもらいたい。

「ということは、守護神様も怒らないんですか?」

『俺は怒るよ』

「……えっと……。霊格、落ちますよね?」

『まだ俺ぐらいの霊格なら身勝手な怒りじゃなければ、静かに怒れば霊格は落ちん』

「静かに?」

『ま、裏技みたいなもんだ』

「裏技がどーのじゃなくて、守護神様が何を怒ってるのか気になるんですが……」


『関東大震災予言の話に戻すぞ。計画を一〇年遅らせたことで、大きくなった世の中の汚れは社会エリートだけじゃない。国際情勢も汚れた。悪の二の大将である共産主義者や、共産主義の残党たちの暗躍(あんやく)だ。一〇年遅れた結果が、ロシアのクリミヤ侵攻やウクライナ戦争だ』

「一〇年遅れたせいで、北……良くならないんですか?」

 日月神示に何回も出てくる「北が良くなる」「北から良くなる」のフレーズだ。

『その北はロシアとは関係ない。そのロシア以上に問題なのが中国共産党だ。一〇年前なら日本と中国の国力や軍事力に大きな差はなかった。だが、計画を一〇年遅らせたことで、中国は日本の四倍もの大きさになってしまった』

「それは、名目の話ですよね?」

『名目でも、それだけの力を持ってしまったのは事実だ。それに加えて日本は国内の反日(はんにち)(せい)(りょく)が強く育ちすぎてて、いまだ日本の国防(こくぼう)やスパイ対策(たいさく)(にゅう)管法(かんほう)などが(ほね)()きにされてるだろ』

「いろいろ深刻(しんこく)になってますよね。しかもメディアや人権活動家たちは都合(つごう)の悪い部分を(かく)して、事実を(きょっ)(かい)して(ほう)じてますし……」

『とにかく計画を一〇年遅らせたせいで、あまりにも(しょう)()(くさ)った連中がのさばりすぎた。都心に大きな地震を起こして日本人を目覚めさせる腹積もりが、それをやったら中国が確実に軍事行動を起こす国際情勢に変わっていた。ロシアもこの機に乗じて北海道(せん)(りょう)に動く可能性まで出てきた。これでは下手(へた)をしたら日本は滅亡(めつぼう)だ』

「それで震災計画は(きゅう)(きょ)中止……ですか」

 中止が決まったのは四月二〇日。この日は「神様の世界は旧暦」である旧暦の三月一日、一種の年度始めだ。ちなみに二〇二三年の旧暦の二月には(うるう)月があった。

 そして都心の地下に溜め込まれた地震エネルギーは四月二〇日以降、急に増えた大きめの地震として解放が急がれている。解放される地震エネルギーは、分けて起こされる地震の回数の二乗で小さくなっていく。分けられた地震の多くが(マグニチュード)六クラスであるから、三〜四〇回ぐらいに分けて解放中ではないかと思う。

 これが(ゴールデン)(・ウィーク)のあたりから大きめの地震が増えた真相ではないだろうか。


 それはともかく、

「ダウジングによる予言がハズレやすいのは、こういう計画変更が多いからですか?」

『細かい方針の変更もあるが、それよりも予言を世の中の流れを無視して独立した事件や事故として聞くから、当たった、ハズレたなどと表面的な物の見方しかできないんだ』

「世の中の流れ……ですか?」

『物事にはすべて(いん)()がある。神の世界には世の中の動きを専門(せんもん)的に観測(かんそく)して、そこから天気予報みたいに事件や事故を予測して発表してる機関があるんだ』

「気象精霊記の運命室みたいなところ……ですか?」

『まあ、それなりに近いな。昨年──二〇二二年、パキスタンで大きな列車事故があるという予言を出しただろう?』

「ありましたね。夏の終り頃、発生確率五八%で、三〇〇人以上の()牲者(せいしゃ)が出る。南アジアの岩戸開きの()(にえ)なので、起こらないと()(しょう)が出るという話でしたが……」

『結果としては起きてない。その前にパキスタンでは(ひょう)河湖(がこ)決壊(けっかい)による(だい)規模(きぼ)な洪水が起きたために、列車が走れなくなった影響だ』

「それでは南アジアの岩戸開きは?」

『先日、インドで大きな列車事故が起きただろう。あれで穴埋めしたから、問題はない』

 二〇二三年六月二日夜、インド東部で起きた、脱線した特急列車に前から来た別の特急列車が正面衝突した鉄道事故だ。この事故で二八八人が亡くなり、一一〇〇人以上がケガを()大惨(だいさん)()になっている。

「予言してたパキスタンの列車事故と、インドの事故に関連は?」

『岩戸開き以外に関係はない。予言……というか予報される事故は、あくまで神の世界で予測されたものだ』

「世の中の流れを見て……ですよね?」

『その通り。パキスタンの列車事故は、中国製のレールや車輪が原因となるものだ』

「レールと車輪?」

『ただの鉄の(ぼう)円盤(えんばん)に思えるかもしれないが、鉄道のレールや車輪には(たい)(きゅう)(せい)が求められる。下手(へた)な作りでは金属(きんぞく)()(ろう)を起こすので、鉄が割れてしまうんだ』

「列車が走ってる時に鉄が割れたら……」

『その時の速度にもよるが、大事故は(まぬが)れないな』

 金属疲労による鉄道事故というと著者(ちょしゃ)はすぐに一九九八年にドイツで起きた、ICEが脱線(だっせん)したエシェデ鉄道事故を連想する。

 この事故は時速二〇〇kmで走行中に二号車の車輪が()(そん)して脱線。割れて棒状に引き伸ばされた鉄輪が客室に突き出て、(あや)うく乗客の一人が(くし)()しにされそうになる事故が発生した。

 しかし非常ブレーキが働かなかったために、運転手は脱線に気づかないまま走り続けた。脱線から六km先に、在来線と(ぶん)()するポイントがある。そこを列車が脱線したまま走り抜けたため、ポイントが()(かい)された。そのせいでポイントが切り替わり、三号車以降の後続車(こうぞくしゃ)が別の線路へ行く()(わか)れ現象が発生した。しかも間の悪いことに、そのすぐ先に道路橋の橋脚(きょうきゃく)があった。そこへ後続車が折りたたまれるように激突(げきとつ)して(つぶ)されたんだ。その結果が死者一〇一名、負傷者八八名の大事故である。

 こういう事故を起こさないためにも、鉄道のレールや車輪には、それなりの耐久性が必要なのだ。

「それが世の中の流れというのは?」

『中国は、これまでも中国製新幹線を各国に売り込もうとしてただろ。だが、思うように売れないので、まずは鉄道用品として、基本となるレールと車輪を安値で売り込んだんだ。まずはレールや車輪で各国を取り込み、やがて中国に依存しないと鉄道を運用できないようにという戦略を立てて……』

「したたかですね」

『だが、鉄道を中国に依存させようにも、あまりにも製品の質が悪すぎた。売り込んだレールや車輪が昨年──二〇二二年の春ぐらいから、どんどん製品寿命を()えて()(そん)し始めたんだ。その影響となる最初の大きな事故が、パキスタンで起こる確率が高かった』

「そこだけが切り取られて、予言として出てきたんですね」

『秋になると、アメリカや中南米、東南アジアでも鉄道事故が増えてきた。しかも事故の多くが貨物列車だったために、コロナ()からの景気回復にブレーキが掛かると大きな社会問題になった』

「日本ではあまりメディアが報じてなかったので、ディープステートが何かを仕掛けてきたとか陰謀論(いんぼうろん)(ささ)かれてましたね」

『事故の原因は、さっきも言った通り、中国製のレールや車輪が()悪品(あくひん)だからだ。貨物列車での事故が目立ったのは、重量が大きいために劣化した金属が耐えられなくなった影響だぞ』

「なるほど。だから次々と事故を起こしていったわけですか。たしかに『パキスタン』と『列車事故』にこだわって予言を聞くとハズレたことになりますが、世の中の流れとして考えるとわかりやすいですね」

『その通りだ。それと中国が世界の鉄道を裏から支配しようと画策(かくさく)してたようだが、これで(もく)論見(ろみ)(つい)えたというのもわかるな』

「ちなみに、世界の鉄道を支配するような国はあるんですか?」

『それは難しい質問だな。総合技術では日本が他を圧倒(あっとう)してるし、高速鉄道用の八〇kgレールとなると日本以外では生産ができないほどのレベルだ。だが、そんな日本でも世界シェアは一割もない。何より鉄道は基本的な交通インフラだ。どこも国が発展していけば、国内の製鉄所でレールを作り、車両も国産を使いたいものだ。今、インド国鉄がその方針で技術力を高めてるから、将来的には国の大きさを考えるとインドが世界をリードするかもしれないぞ』

「でも今回は、国産よりも安い中国産で済ませようとしたところが……」

『多くの国が「安物(やすもの)買いの(ぜに)(うしな)い」を痛感(つうかん)しただろうな』

 中国の戦略は恐ろしいものだったが、それを成り立たせる品質がなかったというのは、もう何というか……。


「昨年の予言で驚いたといえば、安倍(あべ)元首相の(じゅう)(さつ)事件ですよ。日本は銃社会じゃないのに、本当に起こるとは……」

『これも時代の流れだ。今は多くの日本人が国の(むさぼ)る政治に限界(げんかい)を感じている。そのため有名な政治家であるほど、難癖(なんくせ)をつけて(おそ)われる可能性は高かった。だからと言って、凶器は何でもいいわけじゃない。今の日本では()(ぼう)自棄(じき)になっても、刃物で人を(おそ)()(きょう)のある人は少ない。だから自作の銃を使ったり、食べ物に毒を仕込んだり、自動車を暴走させて突っ込んだり、遠くから物を投げたりという事件が予想されてたんだ』

「それで起きたのが、安倍元首相の銃殺事件……ですか?」

『年明けすぐの予報では六月に起きて年内に二件目も起きるとされてたが、のちに発生は七月に延びて年内に二件目はないという予測に変わった』

「そして、実際に起きてしまったと……。被害者が安倍元首相だと予測は立ってたんですかね?」

『そこが予言の難しいところだな。天気予報とは違って予測や予言は個人や場所などを特定した具体的なものほど、ハズレやすいという傾向がある』

「量子力学みたいな、観測することで状態が変わるから……ですか?」

『それに近い。悪い予言なら回避しようとするし、良い予言なら慢心して失敗しやすくなる。予言は具体的なものほど、世に出たら当たらなくなる現象だ。まあ、具体的すぎる予言は、ほとんどがデタラメだがな』

「ん? 具体的な予言といえば、守護神様も出してませでしたか? 二〇三〇年の三陸沖(さんりくおき)地震……」

『二〇三〇年一二月一八日午後一時台に、(マグニチュード)八・〇、最大震度六弱、津波五〇cm以下ってやつか?』

「そうそう、それです。他の地震は発生時期に数日から数年ものバラツキがあるのに、この三陸沖地震だけは最初にダウジングした二〇二〇年二月二八日以降も何度か(けん)(しょう)してるのに、今やっても変化がありませんよね?」

『この地震だけは別の世界線でも発災時期や規模にバラツキがないんだ。午後一時台は時間を分まで特定できないだけで、一時間のバラツキがあるんじゃない』

「あれ? この地震は予報ではないんですか?」

『まだ予報にはないから、世界線を見てるんだ。もっとも、きみがダウジングを始めた頃は予報や上の神の広報記事を今ほどは見てなかったから、直接世界線を見に行って苦労したがな』

「それは申し訳ありません」

『いや、俺にも勉強になったし、思ってた以上に広い事柄に予報や広報が出されてると知って視野が広がった気分だ。今の地球人が情報化社会の中でネット依存になる気持ちもわかるぞ』

「依存してません……よね?」

『うん……たぶん……』

 ちょっと心配になった。

「三陸沖地震は上の神様の広報記事には書かれてないんですか?」

『書かれてたぞ。さすがに俺には目的まではわからんが、かなり重要な意味を持つ地震だと思う』

「ということは確実に起こるんですか?」

『そこまでは明言できん。今回の関東大震災みたいに、直前で取りやめになる可能性はあるし、先延ばしになる可能性だってある。未来が変わってないのは、まだ先の話だから見直しが何もされてないというだけかもしれん』

「確定した未来というのは、ないんですかね?」

『自然の法則以外にはないと思え。その代わり岩戸開きのように、上の神々が確定させたい未来というのはあるがな』

「いつもなら頭からやり直してたところを、今回に限っては途中から計画を一〇年遅れでやり直して、更に数か月遅らせる……ですもんね」

『その分だけ、温情で「草木からやり直し」となるはずの人たちが、ことごとく死後(たましい)を灰にされる運命に変わってるからな』

「灰にされるのは確定ですよね?」

『たぶん三人に一人は捕まる前に逃げるだろうな。だから確定じゃない』

「あ、たしかに……」

 これは第五話で死後の(えん)()裁判(さいばん)に関する話で出てきた話題だ。

「そういえば話を安倍元首相が襲われた時の予言に戻りますけど、政治家を野菜──それもネギで(たた)く人が出てくるなんて予言が出てきてましたけど……」

『それは世の中の流れを見ろ。今の時代は多くの日本人が国の(むさぼ)る政治に限界(げんかい)を感じていると言っただろう。しかも日本は戦後の平和ボケと社会エリートの劣化で、危機管理能力が落ちている。元首相の暗殺後も要人警護の問題をいろいろ言われてるじゃないか。そんな要人が買い物帰りの一般人の前に、ふらっと現れてみろ。見覚えのある政治家と思っただけで、日頃の不満から頭の中が瞬間湯沸かし器になって、思わず買い物帰りの長物で思わずポカンという事件が予測されてて……だな……』

「それが『(きょう)()、長ネギ』の真相ですか。くだらねぇ〜〜〜〜〜!」

 まあ、おかしな話だが、たしかに警察の要人警護のまずさが繰り返し言われていれば、出てきてもおかしくない予報かもしれない。そこだけ切り取られると、さすがにアレだが……。

毒殺(どくさつ)()(すい)事件は、起きてますかね?」

『予言通り、昨年の八月に大阪で起きてたらしいぞ。だが症状が出てないために、そのままだ』

「食べなかったんですかね?」

『しっかり食べたけど、体が健康すぎて毒に勝ったんだな』

「そんなバカな……」

『この話、そのうち表に出てくると思うぞ』

「それにしても今の日本の(むさぼ)る政治、いつになったら終わるんでしょうね?」

『自民党の大物政治家と財務官僚の上の方は、完全に国民を()めきって国民を金づるとしか思ってないんだ。昨年末から自動車の()賠責(ばいせき)保険から六千億円が消えたニュースが流れてるが、国民年金の積み立てから消えた百兆円よりも小さいので、どの連中もまったく罪悪感を持ってないんだ。それどころか増税して穴埋めするとか言い出してる』

「それをやった人たち、全員、死後は灰……ですよね?」

『関係した政治家は全員灰確定だが、官僚の方は今の時点では審議が終わってないようだぞ』

「その人たちは、灰にならなくても草木から……ですよね?」

『魂のレベルで責任があるかどうかの判決が下ってない。巻き込まれただけの人が、何人かいるのかもしれんぞ』

「う〜ん。知らないなんて、あるんですかねぇ?」


『そんなおかしな時代も、ようやく終りが見えてきたようだぞ』

「終わりますかねぇ?」

『日月神示の予言に「(よい)明星(みょうじょう)が東に回ったらいよいよ」というのがあるだろ。あれがあと数か月で来る。それが来たら、世の中が一気に動き始めるぞ』

()(きん)之巻にある(あい)()ですね。昨年の終わり頃から、いきなり来てますけど、最後の一つが本当に来るのかどうか……」

 紫金之巻 第五帖にある『月は赤くなるぞ、日は黒くなるぞ、空は「ち」の色となるぞ』という合図だ。

 赤くなる月は二〇二二年一一月八日の(かい)()月食で見られた赤い月。

 黒くなる太陽は今年四月二〇日の金環(きんかん)日食。

 そして血の空は、これから見られるだろう低緯度オーロラだ。東に回る明星のように見える超新星の影響か、強い太陽風の影響かはわからないが、日月神示に書かれたままのものが自然現象で説明できてしまう。

 ちなみに自然現象と気づく前は、赤くなる月は中国が月に到達する意味、黒くなる日はますます腹黒くなる財務省、そして血に染まる空で第三次世界大戦か、大量のミサイルによる都市空襲かと解釈していたが……。

『合図は今月六月か、七月のうちにはあるだろう。そして八月か九月には、世の中がいきなり動き始めると見てる神や人が多いみたいだな』

「守護神様にはわからないですか?」

『わからん。俺は予報を見てるだけだ』

「早く、マトモな世の中になって欲しいですよねぇ」

『これまで好き勝手やってきた連中が、どのように大グレンで地に落ちていくか。その動きを、しっかりと見て魂に焼き付けておけよ。きみはそのために地球へ生まれてきたんだからな』

「来世は地球を離れて、元の惑星(ほし)へ戻るらしい……ですもんね。おかしな運命じゃなくて、来世では地球での平凡暮らしを体験してから離れたいという気持ちもあるんですけどねぇ」

 ということで、今回も長くなったが、ここで終わりである。

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[良い点] 大グレンの行く末。 共に見定めたいものです。
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