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2章 異世界での生活

僕は、涙を流していた。「そんな…―――が、あんな化け物になるなんて…」

(は!!)僕は起きた。また夢だったようだ。いったい何なんだろう。昨日も変な夢を見た。まあ関係の無いことだろう。

目の前には木製の壁があった。昨日猛とへとへとになりながら、綺麗なままの空き家を見つけたのだ。小さい家だが、猛と2人で暮らすには十分だろう。

僕はリビングに向かった。そこには、猛がいた。普段なら朝ご飯がある筈だが、無い。食材がないのだから当たり前だ。お腹は減っているが、食べ物を取りに行くしかないのだ。

「あはよう。慎司!」猛は大声で言った。(猛は元気だなあ。)

「おはよう…」僕は力なく応えた。目をこすりながら外の時計を見ると、7時をまわっていた。よし、まだ寝れる。僕が部屋に戻ろうとしたとき。

「腹減ったな。食材調達に行くか。この前この街を調べた時に森あっただろ?」もう行くのかよ…起きてからまだ数分しかたっていないのに。

「分かった…したくするから待ってて。」「ああ!」僕もお腹が空いていたので、結局行くことにした。

「やっぱり賑やかだな。この街は。」「うん…」「ん?慎司眠いのか?」そりゃあねえ。という顔で僕は猛を見た。猛は申し訳なさそうに、ごめん、そう手を合わせた。

「え、えーと、森はこの先の角を左に1回曲がれば着くんだよな。」猛は誤魔化すように言った。

「違う。この先を右に1回左に1回だろ。」「あ…」本当に何なんだよ。

…5分後…

「着いたー。」「で?慎司。どれが食べれてどれが食べれないんだ?。」あ…分からない。なんて言えない。でも、猛も分からないようだし…

「…え?わ、わからない…のか?」そんなこと言われても…

「分かるわけないじゃん…猛、分かるの?分からないよね?」猛は目を大きく開けた後息を吸って、言った。

「どれが食べられるらか調べておけばよかったー!!」と。時計をを見ると8時になっていた。お腹もすいているし、どうしよう。その時、街中に学校のチャイムのような音が2回流れた。

『ギーンゴーンガーンゴーン.ギーンゴーンガーンゴーン』

!!なんだ!?どうしたんだ!?何かの警告か!?びっくりしながら周りを見ると、街の人全員がある方向へ向かって歩いていた。人々の目は暗くなり街は静まり帰っていた。3分間には、人々はいなくなっていた。どこへ行ったのだろう…そんなことより猛は!?

「猛!!」僕が大声で叫ぶと声がきこえた。

「慎司!!すまん。お前に言い忘れてた事がある!」猛だった。言い忘れてた事?

「なに?」「だから言い忘れてたことが…」「だからそれがなにって聞いてるの!!」「すまん」くだらない会話をした後その内容を聞いた。

「あのな慎司、この街の奴ら8時になると急にどっか行っちまうんだわ。」ふ~ん。で、それが今の状況か。そう思いながらもう一度周りを見ると、女の子がいた。

「え?でもあそこに人いるよ?」「んな馬鹿な!?…嘘、だろ…じゃあ、あいつも日本人なのか…?」猛は、目を丸くして言った。とにかく女の子に声をかけることにした。走る途中、変な看板があった。

「君、日本人?」僕と猛は揃えて聞いた。女の子はキョロキョロ周りを見回している。

「おーーい!聞こえてますかー?」猛は大きな声で言った。そうしたら、女の子はびっくりして僕達から距離を取った。今まで隠れていた顔がみえた。髪は、首まで伸びていて色はピンク。目も、髪と同じ色でかわいい顔をしていた。わーお!!

「おいおい、そんなに怖がんなよ」猛は言った。その時、女の子は僕達の前で初めて声を発した。

「そ、そんなに怖がってない!!ていうかあなた達誰?」その声はよく透き通っていた。

「僕の名前は魔嵐 慎司。12歳だよ。」僕は優しく喋りかけた。

「私の名前は藤原 夏奈〔ふじはら かな〕11歳。慎司さん、あなたは信用できる。でも、そこの赤毛は信用でいない。」11歳…年下か…ていうか僕は信用出来て猛は信用出来ないんだ?

「ておい!なんで俺は信用出来ないんだ!?あと、赤毛ってなんだよ!俺には鬼頭 猛っていう名前があるんだぞ!」まあ…そうなりますよね…

「だって~、猛…だっけ?あんた怪しいのよ。」「なにが?」「その行動とか…」「はあ?」…という感じで、夏奈と猛の言い争いは続いた。あれから10分経っても、続いている。うっとうしいなー。

「とりあえず、終わりにして。夏奈、聞きたいことがあるんだ。」僕は、喧嘩を中断させていった。

「なに?慎司さん。何でも聞いて!」うーん、猛の時と随分と態度が違うな!

「じゃあ聞くけど、なんで夏奈は僕達が喋りかけた時周りを見回していたの?」

「それは…」「俺にとっての嫌がらせだろ?どうせ」猛が口を挟んだ。

「猛は黙ってて!」僕が言うと猛はしゅんと落ち込んだ。

「夏奈。続きを頼む」「分かったわ。今みたいに、この街の連中は8時になるとどこかに行ってしまう…

最初は驚いたけど、だんだんと慣れていって人がいない時の街を調べてみたの。そして、人がいる時の街と比較してみたの。そうしたら、人がいない時にだけ謎の『看板』が現れていることが分かったの」

看板?何かの意味があるのか?

「で?どこに現れるんだよ。その看板。ていうか、何の意味があるんだ?」猛は投げやりな感じで聞いた。

「あんたにはあんまり言いたくないけど、仕方ないから言ってあ・げ・る。看板の場所と意味は、【分からない】」?分からない…?どういうことだ。

「最初の1言いらないだろ。しかも何だよ。もったいぶっておいて、分からないって。じゃあお前どうやってその看板見つけたんだよ。」うん!猛の言うことは正しい!

「ごめん。言い方が悪かった。あんたのような馬鹿にも分かるよう説明するね。」?僕も分からなかったんだが?

「おい!お前いい加減にしろよ!」なんだこいつら。

「だって馬鹿なの本当じゃん。」「は?…もういいよ。くだらない。いいよどうせ、俺は馬鹿なんだから」この会話を聞くと、猛の方が偉い気がする。

「もうそこらへんにして!きりがない!」僕は大声で喧嘩を止めた(2回目)

「そうね…ごめんなさい。」「俺もごめん」2人は仲直りした。

「それで夏奈。もっと分かりやすいように説明してくれ。」「うん。その看板はその日によって場所が違うの。だからさっきも周りを見て探していたの。」なるほど!ん?看板と言えば…

「僕達さっき変な看板見たよね。」「ん?あーそういえばあったな。」「どかにあったの?」「え?あそこの飲食店みたいなところだけど…」「行ってみましょう」「え⁉うん。」ということで、飲食店に行ってみることにした。

「ここだ。」「この看板…いつも見ている看板だわ!」ということは…?夏奈が探していた看板だー!やったー…ていうかこの看板を見る必要性って…なくない?何の意味があるんだ?そう思いながら横を見ると猛が目を丸くしていた。

「どうしたの?猛。」「ん?ああ、この看板の文字…韓国語なんだ。」「え?ていうか何であんたが分かるの?」夏奈は猛が外国語に詳しいことにビックリしているようだ。

「猛、それで何て書いてあるの?」「えーと≪この看板を見るものよ…ここは異世界だ。この世界の脱出方法を今、ワシはあるハウスにて研究しているのだ…その場所は、この街の一番西の建物じゃ。この場所にこい。待っているぞ。日本人へ≫って書いてあるぞ。」「めっちゃ大事じゃん!」僕と夏奈は口を揃えて言った。

「早くその場所に行こう!」「うん!」僕と夏奈は走り始めた。

「ちょっとまって!」猛が言った。

「どうしたんだ?」僕は聞いた。

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