風林火山
風林火山
突然ですが、私は、「風林火山」という言葉が好きです。何故かというと、俳句の中にこの1語を入れるだけで、作品が一気に引き締まるからです。
例えば、
『夏草や 兵どもが 風林火山』 どうでしょうか? 何?全然ダメダメ
それでは、これなんかどうでしょうか
『古池や 蛙飛び込む 風林火山』 これもダメ?
『やれ打つな 蝿が手をする 風林火山』
『雀の子 そこのけそこのけ あそこの毛』おっと、これは違った。
『五月雨を あつめて早し 風林火山』
『春の海 ひねもすのたり 〇太郎』おおっと、これも違った。
最後にとっておき、
『妻が呼ぶ 股間の一物 風林火山』 どうです、引き締まったでしょう。こんなのは新婚さんだけでしょうけど「風林火山」が考えうる全ての状況にマッチしています。ヘビーデューティーに耐えうる全天候型マシーン、それを「風林火山」の1語で表しています。
季語は妻でしょうか? 季節は春、人によっては晩秋?
みなさま良いお年をお迎えください。
短編集『遊斎志異』
https://ncode.syosetu.com/n0032fy/ もよろしくお願いします。
今日完結しますが、宇宙(SF)ジャンル
『宇宙船をもらった男、もらったのは星だった!?』
URL: https://ncode.syosetu.com/n6166fw/ もよろしくお願いします。
2019年12月31日
山口遊子