我が物顔をするこの男に私は惚れる!
私は、自分の意見や考えをあまり表に出せないタイプの控えめな女の子
なんだと思う...。
だからなのか、、、?
自分の意見をはっきり言える人に憧れを抱くの、、、!
私の働く職場に、我が物顔をする男性がいて、、、!
みんなは、彼の事を凄く嫌がるけど、、、?
私は、彼に物凄く魅かれたわ、、、!
自分勝手に、思ったことをオブラートに包む事なく、、、!
ガンガン言う姿に、カッコイイとさえ思ったの、、、!
彼のそういう、男らしさが素敵に想えたわ、、、!
私の名前は、『広瀬 みく』23歳で、事務の仕事をしているの!
彼は、この会社の営業マンで名前は、『川越 尚弥』35歳で仕事は
そんなにできる方じゃないけど、、、口は達者だと思う!
私と一緒の事務の女の子達は、川越さんの事をこう言うわ、、、!
『川越さんってさ~口は達者だけど、、、? 仕事はあんまり出来ない
んだよねぇ~言っている事とやってる事がちがうんと思うんだ~!』
『そうそう! 傲慢だし! 我が物顔をするじゃん! ああ~いうところ
わたし嫌いなんだよね、、、!』
『でもさ~思った事を、ズバッと言うのは凄いと思わない、、、?』
『普通、あんな風に言ったら、、、? 嫌われると思わないのかな?』
『ねえ、みくもそう思うでしょ?』
『・・・えぇ!? まあ、ううん、』
『そりゃ~そうだよ! “皆の嫌われ者川越!”なんだから、、、!』
『・・・・・・』
*
私が、川越さんを好きだなって、、、!
口が裂けても、言えないのかもしれない、、、!
私が、川越さんの事を好きって言ったら、、、? みんなの冷たい視線をずっと
感じる事になるし! 川越さんだって、、、? 嫌な思いをするかもしれない!
いや? それは、いい訳なのかもしれないけど? 川越さんは、周りの人たちに
何を言われても、平気な人だと思うし。私は、周りの人たちの視線が凄く気にな
るから、自分の気持ちさえ言えないの、、、! 情けないけど、それが本音なん
だと思うから! 嫌われ者の川越さんには言えないよ! 私の気持ちなんか...。
▽
それから数日後、、、。
私と川越さんが偶然、帰りのエレベーターで二人きりになったの、、、!
私は心臓がバクバクしながら、二人きっりの密室のエレベーターの中で
ドキドキしていたわ、、、!
川越さんは、私に不意に話しかけてきたのよ、、、!
『・・・今日は、広瀬さん残業だったの、、、?』
『えぇ!? あぁ、はい! 川越さんもですか、、、?』
『うん!』
【チーン】
『着いたよ!』
『ははい!』
*
その時は、それだけの会話だったんだけど、、、。
何故か? 川越さん、、、私の名前を覚えててくれてたみたいで...。
あんまり話す事が、なかったから、、、。
私の名前を覚えててくれた事がとても嬉しかったの、、、!
・・・本当の、川越さんはそんなに我が物顔をする人でもないのかもしれない!
仕事だし! みんなの前だから強く見せてるだけで、、、。
本当の川越さんは、優しい男性なんだと思ったわ、、、!
また、そんな川越さんも私は好きなのかもしれない、、、!
・・・いつか? 私の気持ちを川越さんに伝えよう。
その日まで、内緒に自分の心の中だけにしまっておくわ、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。