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兎小屋  作者: 雨世界
7/20

 美月は教室の動物当番になって(最初は嫌だったけど)本当によかったと思った。

 真琴くんの新しい一面を知ることができたし、(真琴くんはすごく優しい人だった)梅子先生とも以前よりも仲良くなれた気がしたし、なによりも兎がすごく可愛かった。(美月は今まで動物の世話をした経験が一度もなかった)


 兎の世話はすごく大変で最初は失敗ばかりだったけど、梅子先生は丁寧に指導してくれたし、真琴くんは(経験があるのかもしれないけど)覚えが早くて、「こうやるんだよ。貸してみな」とか言って、美月のことをいつも引っ張ってくれていた。


 絵美ちゃんからは「美月ちゃん。最近、放課後になるといつも楽しそうだね」と言われたし、真琴くんも勇気くんたちから「最近付き合い悪いぞ。真琴。ちょっとは試合サッカーのことだに顔を出せよ」とか、冗談半分で言われたりしていた。


 四月、五月、六月とそんな日々が続いた。

 それは、美月にとって、すごく幸せな時間だった。


 でも、心配事がずっと、一つだけあった。それは黒白兎のくろのことだった。ずっと元気な白兎のしろに比べて、くろは相変わらず、元気がないままだった。

 一度、専門のお医者さん(動物のお医者さんだ)に見てもらったのだけど、「うーん。とくにどこか病気ってわけじゃないと思います。身体的なことじゃないとしたら、心理的な問題が大きいのかもしれません」とお医者さんは美月と真琴くんの見ている隣で、梅子先生にそう言った。

「そうですか」と梅子先生は心配そうな顔をしながら、眼鏡を触って、お医者さんにそう言った。

 そして、美月と真琴くんの小学校六年生の一学期が終わって、時期は夏休みになった。

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