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兎小屋  作者: 雨世界
18/20

18 笑顔の卒業式 私、なんで泣いているんだろう?

 笑顔の卒業式


 私、なんで泣いているんだろう?


 三月。


 桜の咲く季節に、桜南小学校六年二組の教室のみんなは、晴れて今年で教師を定年退職する担任の小竹梅子先生と一緒に笑顔で卒業式を迎えることができた。


(今年の初めにみんなで立てた目標は一応、達成できたということになるのだろう)


 卒業式の日。

 美月はずっと泣いていた。


 嬉しいはずなのに、全然涙が止まってくれなかった。それは美月だけではなくて、絵美ちゃんも、六年二組のみんなも同じだった。

 梅子先生も教室で(みんなから花束を送ったときに)感極まって泣いていた。

 そっと真琴くんの机を見ると、真琴くんもちょっとだけ泣いているようだった。(美月が真琴くんの涙を見るのは、今日が初めてのことだった)


 卒業式のあとで、みんなで記念撮影をしたり、おしゃべりをしているときに美月は一人、少しだけみんなのところから離れて、思い出深い(なにせ一年間もずっと世話をし続けてきたのだ)くろとしろのいる校庭の隅っこにある小さな兎小屋の前まで、卒業証書の入った筒を持ちながら移動をした。


 すると、そこには真琴くんがいた。

「よう」

 真琴くんはやってきた美月を見て、にっこりと笑ってそう言った。

「うん」

 美月は言う。

 それから美月は、真琴くんの『となりの場所』まで移動をした。

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