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兎小屋  作者: 雨世界
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1 ……泣かないよ。だって、私、今、幸せだもん。

 兎小屋


 登場人物


 西谷美月 小学六年生の女の子


 尾瀬真琴 小学六年生の男の子


 プロローグ


 私は走る。あなたの元に向かって。


 本編


 ……泣かないよ。だって、私、今、幸せだもん。


 美月の初恋は小学六年生のときだった。

 相手は同じ教室の尾瀬真琴くん。

 二人の出会いは、教室の動物当番になって、二人で一緒に校舎の隅っこに立てられていた小さな兎小屋の中にいる二匹の兎の世話をすることになったことだった。

 それまでの間、美月は真琴くんと、あんまり話したこともなかったし、どちらかというと、少し乱暴なところがある真琴くんのことが、嫌いではないけれど、苦手と感じているくらいだった。

 だから最初、真琴くんと二人で兎小屋の当番をすることになったことについて、美月は普通に「ついてないな」、と思っていた。


 当番の初日は小雨の降っている月曜日だった。

 美月が放課後の時間に、兎の当番をするために兎小屋の前まで行くと、そこにはもうすでに黄色い傘をさして兎小屋の前に立っている真琴くんがいた。

「……よう」

 真琴くんは美月に気がつくと、そんな風にそっけない挨拶を美月にした。

「うん」

 美月はそう言って、真琴くんの隣まで移動をした。

 緑色の鉄の糸でジグザグに編まれた格子状の檻の中には兎がちゃんと二匹いた。

 白い兎と白と黒の兎。

 名前は、その見た目のままの、しろとくろ。

 そんなありふれた名前をした、メスとオスの二匹の兎だった。

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