第7話
「こっちにゃか…?」
みたらしは今まで進んでいた方向とは逆の方向へ歩き出す山賊たちに軽く疑問の声を出す
「ああ。こっちの方が近道なんだよ」
「そのまま進んでたら危なかったしな!」
「そーそー!あそこは危ない、危ない」
「…………」&「…Zzz」
山賊たちは口々に嘘八百を並べる
「良い人たちにゃ!こんな良い人たちが山賊とか間違えたかにゃ?」
みたらしは山賊たちの偽の親切心に騙され始める
「そう…そうなんだよ!その通り!俺たちは山賊なんかじゃないんだよ!」
山賊の1人はここぞとばかりにみたらしへ訴えかける
「にゃ……?ホントに間違いだったにゃか…?」
みたらしは山賊の訴えに耳をぺたん、尻尾をふにょん…と垂れ下げて自信を失う
「そう!間違いなんだよ!実は、俺たちも山賊を討伐する為に来たんだよ!」
山賊のリーダーも嘘をでっち上げる
「にゃ?!…そうだったのかにゃ!?」
みたらしは山賊の嘘を一瞬で信じる
「ああ!だからこの縄解いてくれよ…山賊じゃないって証明させてくれよ!」
山賊のリーダーは身体に巻かれた5人全員分の縄を、解くように訴える
「にゃ!わかったにゃ!」
みたらしは小さな頭でコクンと頷くと山賊たちの縄を解いていく。縄から解放された山賊たちは各々、身体を縛りつけられて凝り固まった箇所をほぐしていく
「ふー……ありがとよ。これで自由に動けるぜ」
リーダーはニタリと笑みを浮かべながら感謝を述べる
説明しよう。何故こんなにも簡単に人を信用するのかを……
みたらしは純粋ゆえに疑うということを知らない。さらに、小さな頭ゆえにあまり覚えていられない。重要なことは忘れないが、些細な出来事はすぐに忘れてしまう。だって面倒事が起きても困らない!拳ひとつでなんでも解決。それが、みたらしという名の拳闘士なのである
「さて…解放してくれたお礼しないとなぁ…」
山賊のリーダーはニタリと笑みを浮かべる
「にゃ?…お礼とかいらないにゃ!一緒に山賊、見つけに行こうにゃ!」
みたらしは山賊の手がかりを失くしたことで、どこに向かおうかキョロキョロと四方へ目を向ける
「ああ…そうだな」
山賊のリーダーは仲間に目で合図して、みたらしの様子を伺う
「にゅ〜……困ったにゃん」
みたらしはしゃがみこんで地面を眺める。みたらしの視線の先にはアリが列を作って歩いている
そんなアリを眺めているみたらしの背後に………
考えて書いてるうちに寝落ちしてた。
拙い文章ですが、生暖かい目で見守ってください。
次回の更新は未定です。
いつものごとく炎の錬金術師の方でいつ書くか報告します。
誤字やご指摘などあれば気軽に感想ください