序
俺には小説を書くスキルが無い。転生する時に真っ白な部屋でヒゲのおじいさんに願わなかったから、ではない。生まれついての理系属性に加えて、経験値も理系に全振りしたからだ。
高度経済成長期の末期に生まれた俺は、昭和のCEOの一人である。CEO、即ち、ちょいエロオヤジ。超エロオヤジではない。ちょいエロオヤジだ。そこんとこ間違えないように。大事な所だ。どのくらい大事かと言うと、この文章がR15になるかR18になるかって位の差がある。濡れ場を書くつもりもないのにノクターンノベルズでしか公開できなくなってしまうのはどうなんだ。
そんなワケで、俺の人生はネタの宝庫だ、と思う。下ネタだけではない。人生の端々で興味の赴くままに集める知識も、この歳まで集め続けるとそれなりの量になる。小説を書く事は出来ないが、小説のネタを提供する事くらいは出来るのではなかろうか。
ブックマークの為に作ったアカウントだが、小説を集めるだけというのも少々寂しい。折角なのでエッセイの形を借りてネタを綴ってみたい。気分で書くので先の事などわからないが、一つでも二つでも執筆者諸氏のネタ帳に追加していただければ幸甚である。