結界島政府機構
錦城頼嗣による手記の続きです。今回は、政府機構についてです。国という意識はありませんが、国家のような仕組みで運営されています。
結界島政府の役職を書き記すこととする。この項目は、日本国の政治の仕組みに準拠して記すこととするが、政治については詳しくない為に厳密なことは分からない。浅学であることを承知の上、この政権の様子を理解していただきたい。
元首は大統領である。しかし、一般的な共和制国家ではない。大統領職は世襲制である。金城一族が世襲で治めている。息子が二十歳になるまで、大統領の座に就くのである。大統領の職務は法案の承認や入国者管理業務である。島に入ることが出来るのは精神疾患者であり、それも犯罪歴のない人に限られる。ここでいう犯罪とは殺人罪のことであり、勿論、殺人未遂罪も含まれている。基本的にはサイコパスは入れない。寧ろ、過度に優しすぎて社会の荒波に負けてしまうそんな人々が入島出来る。
大統領の下に日本国で言う内閣総理大臣である島民会議議長が置かれ、法案の審議の総括、各業務の総合指令を行う。こちらは金城一族は関係なしに、一般島民より選出される。島民の数はおよそ1万人である。士農工商の身分はない。仕事を楽しむことが出来るよう、週休二日制を取っている。また行政の職種に当たっている者が、農作業やったり、漁業に従事することもある。大学のサークルのような形である。一つの事に集中できない者が、兼業しやすくなる制度である。
島民会議執行部の各担当を紹介する。この役職は日本の内閣に相当する。前述の議長が執行部長である。
教育担当政務官、小中高の指導要領を決めたり、教育制度を考えたりしている。結界島立大学の学長が任命されることが多い。
厚生担当政務官、島民の健康状態に対する施策を決めたり、それに基づく医療を展開している。前述の大学の医学部教授が任命されるか、神の手を持つ医聖の座に相応しい者が任命される。
建設担当政務官、インフラの整備などをしている。任命されるのは多くの場合、大工の棟梁である。希に工学部建築学科の教授が担当する。
農林水産担当政務官、空位である。実際は、農業担当相、林業担当相、漁業担当相の合議で決まる。
その他、外務省、観光省、防衛省などが日本にはあるが、閉ざされた島であるため、役職が必要ない。大統領第一祐筆というのが、飯田頼嗣の身分であるが、私設の執事であると共に、公設の秘書である。勿論いつも一緒に居るわけではない。夜は離れに住んでおり、緊急時に駆けつけることになっている。未だ、そんな事は起きたことはないが。第一祐筆は伝家の宝刀であるのだ。
次回は風俗についてです。もとい、文化のことです。少し、エロな言葉が入りますが、ご理解のほど宜しくお願いします。