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 金曜日。久しぶりに、二年生が登校してきた。

 月曜日から水曜日まで、二泊三日の修学旅行。木曜日は、疲れをとるための休日。どうせなら金曜日も休みにしてくれよと、登校する二年生の集団から不満の声が聞こえてくる。

 そんな爽やかとは程遠い朝。西の花壇で朝の水やりを行っている涼汰に、山下が近付いてきた。

「よう、浅海。おはよーさん」

「おはようございます。修学旅行は、どうでした?」

「おう、楽しかったぞ。……それでだな」

 本当に楽しそうに笑いながら、山下は花壇を指差した。

「明日、朝の水やり後に早速行こうぜ。あの花屋。乾のおっさんに、土産話をするって約束しちまったしさ。それに、ひょっとしたら、あの暗号も解けてるかもしれねぇだろ?」

「はぁ……」

 涼汰としては、異存は無い。どの道、明日はヒマだ。

「俺は行っても大丈夫です」

「決まりだな。じゃあ、明日……いや、ちょっと待て。こないだ水やり直後に行ったら、早過ぎたよな。よし、せっかくだから、明日は水やりついでに全部の花壇の草むしりをするぞ。汚れても良い服装で来いよ!」

「え」

 涼汰が固まっているうちに、山下はさっさと教室へと向かってしまう。のんびりマイペースに活動をしたくて園芸部を選んだはずなのに、何故こんなに働く事になってしまっているのだろう……と、涼汰は思わず頭をかかえた。

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