I 嫌な目覚め
初めまして、ほむほむと申します。
ちょっとした趣味から小説を書いてみることにしました。
文の作り方も話の作り方もヘッタクソです。
今まで一度も小説なんて書いたことのない素人が書いた作品ですが、
できる限り頑張って書きますので、これからよろしくお願いします!
――
薄暗い部屋の中、テレビ画面にかじりつく少年の姿があった。
彼の頭に着いているヘッドフォンから漏れ出す銃声と、彼の手の中で連打されるコントローラのボタンのカチカチ音だけが部屋に鳴り響いていた。
目まぐるしく動く映像は、普通の人間にはなかなか追い付けない速度で目まぐるしく動いていた。
明日も休みだ。明日になればきっとうまくいく。
しばらくして、彼は溜息をつきながら静かにテレビの電源を落とした。
――
衝撃音で目が覚めた。
近隣には大きな音を出す建物等がなく、普段から聞き慣れていない大きな音にはかなり驚いてしまう。
なにか
なんとも言えない嫌な気分になる。
睡眠を邪魔されたからだろうか。いや、そんな理由ではない。
頭が覚醒するまで5分ほどかかった。
嫌な気分になった原因をはっきりさせるため、目を擦りながらゆっくりと玄関へ向かう。
玄関に近付くと、何かが焦げたような匂いがしてきた。
そのときにすぐ近くで交通事故があったことを確信した。
玄関を飛び出す。
目に飛び込んできたのは、ひしゃげた軽自動車が煙を上げて民家に突っ込んでいる光景だった。
どうやら単独事故のようだ。
何かに惹かれるようにして事故現場へと向かった。
車のフロントが大破している。
ボンネットが開いていて、その中が丸見えになっていた。
そこもぐしゃぐしゃになっていて、原型を留めていなかった。
ふとフロントガラスの方を見る。
意外と割れてはいなかったが、そこらじゅうにヒビが入っていた。
....しかしそのガラスは真っ赤になっていた。
かろうじて血とヒビの隙間から運転手の姿を確認することはできたが、
がっくりとうなだれており、肩は全く動いていなかった。
おそらくすでに死んでいるんだろう。不思議と焦りはしなかった。
しかしその時、小さな不安が頭の中に芽生えた
何かがおかしい。
まだ朝の5時である。
車通りがまったくないのはそこまでおかしいことではない。が、しかし。
おそらくこの車の事故で生じた音によって自分は目を覚ました。
頭が覚醒するまでに5分以上は費やした。
ここで車の事故現場を観察し始めて約10分。
つまり、この事故が発生してからもう15分も経とうとしているのである。
なぜ誰も来ない?