FUNNY FILE.1→6 MAD MAN
工場の門に警備いなかった。
夜も遅いためか、従業員の数は少なく 簡単に中に入ることができた。 A棟作業場の扉を開けると、サイレンがなり始め 工場内は騒がしくなった。 手始めにこの作業場から占領することにしよう 町の人達は一斉に従業員達に飛びかかると手にした 箒やフライパンなどで従業員を殴り出した。 家族を奪われた怒りや不自由な体にした恨みなど 様々な理由があるだろう。
従業員達を縛り上げると次に棟に向かった。町の人達の活躍は凄まじく、10分もしないうちにA〜C棟を占領した。
残すは社長のいるD棟のみ、町の人達のテンションがMAXになったその時、1人の女性が悲鳴を上げた。
床には腹を抑えて倒れ込む男性 そして流れでる血 奴らが反撃にでたのだ。
銃など持たない我々に対して奴らは、容赦なくマシンガンを撃ち込んだ。 20人が撃たれ、うち7人が即死だった。頭を撃ち抜かれた者 心臓を撃ち抜かれた者 撃たれた者を抱き上げる者。 私の心は複雑だった。 自分の身勝手な行動でこんなにも多くの人間が命をおとしている。 自分のせいで。
やはり、自分でまいたタネは自分でつまなくては。
弾を避けながら棟の入り口に走り、銃を持った警備員の腕を鉈で切り落とすと トドメもささず事務室へと急いだ。
事務室は三階だ、一階のロビーにいる警備5人を片付けなければ三階に続く階段には行けない。スライディングで下にまわった私は鉈で1人目のスネをえぐり、起き上がると同時に2人目の腹を裂いた。振り返る勢いで三人目の顔を二つに切り落とし四人目の頭めがけて鉈を投げ飛ばした。自分の横で顔に鉈がめり込む人間を見れば誰だって逃げ出したくなる。顔から鉈を引き抜くと 残った1人は逃げて行った。
階段を駆け上がると、三階の廊下には三人ほど警備員が待機しており 手には銃を持っていたが、知るものか なりふり構わず警備員達に突っ込むと手早く鉈で三枚におろし、事務室のドアを蹴破った。
『抗議に来たぜ』「ふん、抗議ですか。いくら言ったって私の答えは変わりませんよ。」
『あんたも私も人を殺してんだ、今まで通りには仕事なんて出来るわけ無いだろ』
「できますよ。こんな小さな町の事件なんて世界一の製薬会社の社長である私がちょっと金を動かすだけで、犯人を変えることだって無かったことにだってできるのですよ。でももし今ここで、貴方が いや あなたがたが
口を噤み家のベッドに今すぐ戻るなら、それ相応の待遇はさせていただきますよ」
『世界ではこんなクズ野郎の会社の薬で命が助かる奴がいるなんてな。 馬鹿げた話だ。
もう一度言うぜ、俺達は抗議にきたんだ
金を受け取りに来たんじゃ無い。
さぁ、工場を停止するか 首を落とされるか どっちらか決めな』 「成る程、まさかここまで馬鹿な方だとは思いませんでしたよ」奴に恐怖心は無かった。むしろ自分が有利であるかのように私を見下した態度をとった。
奴が手を叩くと事務室に6人の警備員がやって来た。 手には銃を持っている
奴の態度の理由がわかった。
「どうやら、答えはでたようですね。君達!マイケル氏を下までおくりなさい。」
どうやら奴は私が気づいつないと思っているらしい その引き出しに隠し持っている銃の存在を。 そして、私が背中を見せた時にその引き金を引く事を
私はゆっくりと後ろを振り向く……
《ドンッッッッッ‼︎‼︎》
「うわぁぁぁぁぁぁ‼︎!手がぁぁぁぁ‼︎‼︎」
私の投げた鉈は奴の右の手のひらを真っ二つに切断した。
一瞬の出来事に頭の整理がつかない警備員を無視して私は奴に近づき『答えはでたな
謝罪の言葉はあの世で聞こう。』壁に刺さった鉈で首を切り落とした。
そして
自分がまいたタネを自分でつんだ。
切断された半分の手のひらが握っている銃を手に取ると こめかみに銃口をあて
引き金を
引いた。
【パァァァァァン‼︎】
その後。どうなったかって?クライム製薬は倒産 世界では死者の数が増加したが、町は穏やかさを取り戻した。
私は今、サタンの下で働いているあの世の生活はこの世の生活となんら変わらない
ただ、一つ違うのは……ここでは悪人に対しての拷問が賞賛されることだ。
あと、私と妻に子供が産まれた。
名前は決めてある、エドワード・ダニエル
私に似てしっかりとした骨格と妻に似た金髪の男の子だ。 この手には抱けないが、いつでも見守っている。 (実は最近、この世とあの世をつなぐ道を開発してるんだ いつになるかは分からないが もしかしたら案外早く完成して 会いに行けるかもしれない)
最期に、私の意思は エドワード お前がついでくれ。




