表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FUNNY FILE.1  作者: MURAI
5/6

FUNNY FILE.1→5 出陣

私のせいだ。2年間は黙っていた。

私が、引き金を引いてしまった。

私がカッとなってやってしまったばっかりに町の人達を…

自分でまいたタネは自分でつまなくては。


白衣を羽織り、ヘルメットを被ると

ベスパにエンジをかけた。 その時だった。


「あなた…?」夢ならよかった。私は、妻に見られてしまった。


実は数日前、新聞に私のMAD MANの写真が公開されたのだ。 写真は町中に貼り出された

当然、妻も本人である私も写真は見た。


彼女は黙っていた。『…』そして、私も黙っていた。 すると、彼女は私をまっすぐ見つめてこう言った 「やっぱり 貴方だったのね うすうす気づいてはいたけど」

『すまない』 「別にいいわよ、殺されたのは私の知り合いとかじゃ無いし。 でも、 それなりの理由があるのよね?貴方はなんの理由も無く人を傷つけたりしないもの。」 『理由はある。お前が知りたいのであれば全て話す』「話は聞かなくてもいいは、多分 クライム製薬が絡んだ話だって事は分かるから。 今回の薬の件も貴方が大きく関係してるのだってなんとなく分かるの。」

彼女は何もかも分かっていた。

「私だけじゃ無いはよ、MADMANの正体に気づいたのは。町の人達も気づいてた 気づいていながら 貴方を止めなかった。 町に写真を貼り出したのは町の人達じゃ無いは。クライムの連中よ 私達にとってはリスクは大きいけど、貴方はヒーローなの」

私は、彼女に近づくと強く抱きしめた。本当はこういうの苦手なんだが、もしかしたら最後かもしれないなんて思うと 自然体が動いた


町の人達はおのおの手に武器を持ち私を待っていた。【自分】のせいで大事な人間が殺されたというのに、彼等の目はまるで 救世主でも崇めるかのように強く輝いていた。


その時は来た。エンジンの音と共に私達は工場に突っ込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ