FILE.1→4 【虐】襲
(近所に殺人鬼がでるなんて 近頃は、なにかと物騒だは。 気をつけてマイク)
『分かってるよローラ。君こそ、気をつけてくれよお腹の子供の顔が見られないなんてことにはなりたくないからね。』
妻とは 私が、病院でまだ医者をやっていたときに知り合った。交通事故で腹部にバイクの破片が刺さり緊急搬送されてきたんだ。
彼女を始めて見た時から一目惚れして、入院中は何度も彼女の病室に足を運んだ。
大切な会議をすっぽかしてしまったこともある。 退院してからも 一緒に映画を見たりコーヒーを飲んだりして、気づけば 結婚していた。 今や子供まで できて普通の幸せを手に入れている。
だが、その幸せも終わりを迎えようとはまさか思ってもいなかった。
私は事件後もゴミ捨て番を殺した。なぜか、このゴミ捨て番が自分の幸せな時を奪い去ってしまうように思えたからだ。
警察やマスコミは一連の事件の殺害方法が同じである為、犯人は同一人物だろうと推察しており、 捜査は日々強化されていった。
しかも、捜査は警察だけではなく クライム製薬の連中も加わり私は、一旦 殺人を辞めることにした。
ある昼の事である まちに1台のワゴン車がやって来た。ドアが開くと 社長が現れ、町の人間に向かってこう叫んだ。
【皆様には我が工場が多大なる迷惑をおかけしたことを深くお詫びもうしあげます
工場からでる有毒物質が皆様の身体を蝕んでいるとの声をいただき、直ちに治療薬を作らせていただきました。】
治療薬はカプセル状の錠剤で、奴らの話だと 毎日夜の 食後に飲むんだそうだ。
私達は特に身体に異変はなく薬は受け取らなかった。
その日の晩の事だ。 私がリビングでテレビを見ていると 急に玄関の方が騒がしくなった。
何事だ⁈ と思い、急いでドアを開けると
隣の家のサリーが青い顔をして立っていた。
『どうしたんですか⁈』そう尋ねると、サリーは肩を震わせながらこう言った。
[息子が…ア…アッシュが 急に倒れて……]
サリーの様子から アッシュがかなり危ない状態だとみて、私は急いで彼女の家に向かったアッシュは呼吸がなく心臓マッサージをしたがいっこうに脈は戻らず帰らぬ人となった。
だが、悪夢はこれだけでは終わらない
他にも何人もの住民が急死したのだ。
しかも、死んだ人間は皆 薬を服用した人間
私はこの薬を調べ、激しい怒りにかられた。
なんと、この薬は致死量の青酸カリだったのだ。 私はこの時、本当にMAD MANになった




