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ヒスティマ Ⅱ  作者: 長谷川 レン
第一章 進軍する者
10/64

戦力として……

今回は文字数3000千字の半分くらいです(==;



「いったぁ……」


 お腹を押さえてうずくまるソウナにボクは「大丈夫?」と言って慰める。


「っかしいな……。俺はそこまで魔力を込めてなかったんだが……」

「キリさん。ソウナさんは元々補助(アシスタント)なんですよ? もう少しは手加減を……」


 悩んでいたキリにボクは呆れる。

 手加減をしていたのはわかる。だって〈雷迅〉や〈轟崩拳〉を使っていなかったのだから。

 だからと言ってもうちょっと〈雷剛拳〉に注ぐ魔力を減らしてもよかったんじゃ……と思う。


「仕方ねぇだろ? ソウナの防御魔法があまりにも堅くてな。だから次また防がれると思って、少し入れる魔力を入れたんだよ。それでもかなり手加減した方なんだが……」


 まぁそれはそうだろう。

 ボクもソウナの防御魔法は完璧と言っていいと思う。元々補助(アシスタント)だったので、防御魔法は完璧に覚える事が出来た。

 なかなかに堅い魔法で、ボクはルナに魔力無力化を付加しないと破れなかった。

 それにしても、ソウナは大した成長だ。一週間前は剣をまともに触れなかったので、ディスによって剣の振り方の練習から始めたのだ。


 その中で二つの〈武盾〉と〈武乱〉を覚えさせたのはとても大変だった。

 体力づくりも欲しかったから、まだ〈武乱〉の方は完全に力を出しきれていない。

 ボクみたいに身体強化魔法が使えればよかったのだが、身体強化魔法は真陽によればそれなりに扱いが難しいらしかった。

 初めらへんにこれを覚えれたボクはやっぱりカナの子だとも言っていた。


 光をお腹らへんに溜めて、治しているソウナも痛覚まではすぐに消えないらしいので、いまだにうずくまっている。

 数分後、何とか治まったようでソウナはその場に立ちあがる。


「ふぅ。キリさん。もう少し女の子には優しくね?」

「いや、決闘だし。第一結構手加減したんだが……」

「それでもかなり痛かったのだけど」


 お腹の部分を摩りながら話すソウナの顔色は少し青かった。痛みは完全に消えてはいないようだ。


「だったらよ。防御魔法を肌から数センチのところに張っておくのはどうだ? そしたら物理攻撃、魔法攻撃どちらも軽減できるだろ?」

「でも、それだと攻撃もできないじゃない」

「別に攻撃するのは剣でだろ? お前自身は攻撃しねぇじゃねぇか」

「そっか……」


 肌から数センチのところなら別に剣は関係ないのか。それならばその防御魔法を纏いながら動く練習をすればいいってことかな?

 それに、防御魔法を纏ったからって押したりできない訳じゃないから普通に拳とかで攻撃できるよね。

 ……ボクも練習しようかな?

 最も、ボク自身はまだ防御魔法なんて使えないんだけど……。

 全部攻撃魔法なんですよね……。あと、強化魔法。


「えっと……〈武盾〉」


 自分の周りに結界のような防御魔法を張る。

 そのまま動いたり、走ったりするが、なかなかうまくいかない。結界がその場に残ってしまってソウナに合わせて動かないのだ。


「これ、なかなか難しいわね……」

「そりゃぁ難しいだろうな。俺は武装(アーマメント)だから使う必要ないからしらねぇけど、聞いた話じゃ一ヶ月二ヶ月じゃ覚えれねぇとよ。せいぜい半年は必要だって聞いたぜ?」

「そう。なら今から練習はした方がいいわね。攻撃は最大の防御だって言うけれど、私にとってはまだ攻撃は攻撃になりえない。だったらまずは生存率を高めるために防御魔法を覚えようと思うわ」


 そう言うと、ボクを見るソウナ。


「その方が、すぐに戦力になるでしょ?」


 そう、ソウナが聞いてきたので、ボクは素直にこう答えた。


「ええ。そうですね。前は任せてください」


 ボクは攻撃魔法しか覚えていない。それに対しソウナは防御魔法を覚えていく。

 ボクが前衛。ソウナが後衛。

 これだったら何のペナルティも感じない。ただし、二人が同じ場所に居ることが条件だが……。


「ま、支援は居るに越したことはねぇな」

「そうですね。それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」


 日が沈み始めて行くのを見ながら答えると、ソウナとキリから同意が得られた。


 帰りの道中。キリが先にいなくなった後、ボクとソウナは地球へ帰るために次元が繋がっている場所に向い。ヒスティマから、地球にある自分の家に帰って行ったのであった。


今回で第一章が終わりです!

第一章は大体〝マルス〟であるディスの説明なようなものだったのですが……あまり書けなかったのでちょっと落ち込んでます。

うまく書けるようになりたいですね……。


誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

感想や質問も待ってます。

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