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第十九話 チーム ”風鳥(ウインド・バード)”結成

 

ハル、ゾイ、ラビ、フランの四人は、選抜メンバー専用に宛がわれたブースにて、丸いテーブルを囲んでいた。


二週間先に迫ったイリオン島での航空学校対抗レースについての作戦会議である。



「まず初めに。ハルはまだ学校生対抗レースについてよく知らないだろうから、僕から簡単に説明をしておく」


ゾイは真剣な面持ちで、口火を切った。


フランとハルは嬉しそうに身を乗り出して話を聞こうとしている。


に対し、面倒くさそうに腕組みしたラビが、「何を今更」とでも言いたげな目で部屋の隅っこをぼんやり見ていた。


「このレースは知っての通り、ヘルシオン王国、リンベル王国、ブセラ王国、ファンブリッド王国、ソウシン国の五つの国が国同士の交流と次世代の優秀なパイロット育成の為に十五年前から始めたものだ。レース地は毎年、各国が所有する島をローテーションしている。よって、今年度は、氷の国リンベル王国の所有するイリオン島が開催地となる訳だ」


世間知らずなハルは、イリオン島の所在さえあまり詳しくは知らない。


リンベル王国が、このスカイ・グラウンドの北の、とても寒いところにある国だということぐらいしか、ハルの知識としては備わってはいなかった。


「因みにイリオン島はここだ、ハル。君のことだ、きっとよく知らないんだろうな」


ゾイが苦笑を浮かべながらテーブルの上に世界地図を広げた。


そしてハルは目をきらきらさせてゾイの指差した場所を覗き込む。


「イリオン島って、ファン・ドアール海上空にあるの!?」


「ああ。とは言っても、ファン・ドアール島のずっと北、リンベル王国の王都のあるアイスバード島のすぐ近くだ。有名な “死の雨雲” からは随分離れた場所にあるから、その心配は無い」


ファン・ドアール海上空と言えば、一度入れば生きて出られないという ”死の雨雲” についての話で有名だった。


流石のハルでも、そのことについてはよく知っていた。


祖父が生きていた頃、その雨雲についてよく話を聞いたものだった。


そんな危険な雨雲から離れた場所にあると知り、ハルはほっと胸を撫で下ろすのだった。


「……が、この島には1つ大きな問題がある」


さっきまで興味のなさそうな態度をとっていたラビだったが、急に視線をゾイに戻し、彼の言わんとしていることにいち早く気付く。


ハルとフランは小首を傾げている。


「この辺りは気温が極端に低い。ファン・ドアール海の冷たい気流により、強い冷風が吹き付けているせいだ……。比較的過ごしやすい温暖な気候に慣れている僕らには厳しい気候だということを一つ知っておいて欲しい」


「へえ……」


ひどく納得した様子でハルとフランが大きく頷く。


そんな何も知らないハルとフランの様子に、ラビは不快な感情を露にし、口を挟んだ。


「んっとに、そんなに世間知らずでよくこの学校に入れたな……」


フランがしゅんとして頭を下げるが、ハルはまるで気にした様子もなく、にこにこと笑顔を浮かべている。


「確かに、ハルはもう少し世界を見る必要があるな……。ま、それは一時置いておいて、続きだけれど……」


ゾイはリンベル王国の王都の写真を3人に見せる。


「厳しいのは何も気候だけじゃない。この辺りで吹き付ける冷たい風はモーターバードの機体にもろに影響を与える。例えば、エンジン、翼の動き、燃料……。気候に合わせてモーターバードを整備し直さないままレースに出れば、燃料が凍りついてしまう可能性だって否定できない。それに、今の剥き出しの操縦席だと、操縦している間にパイロットは凍死ししてしまうだろう。冷たい空気を吸い込むと、肺は瞬時に氷りつく。」


フランが青くなってあわあわとハルの顔を見た。


そのすぐ隣で腕組みしたまま、ラビが何やら考え込んでいる。


「そのことを踏まえて、これを見てくれ」


そう言って、ゾイは予め準備していた資料の束を広げた地図の上におもむろに置いた。


「これは……」


フランは目を丸くする。


「レースに参加する他校の全ての生徒を、実績とモーターバードの性能、操縦技術、そして知識や身体的能力を合算してレーダーチャートにしてまとめたものだ」


「すっごい!!」


ハルは思わず、ゾイが用意した資料に驚きの声をあげた。


この短期間でこれを作り上げたとなると、彼の情報網には頭が下がる。


これを見れば、各学校生の個人能力が一目瞭然だった。


「これから判断するに、気候に慣れたリンベル女子航空学園のメンバーがより有利な状況だということが言える」


資料の補足によれば、リンベル女子航空学園の選抜メンバーの三人は、ジュニアレースでの入賞経験のある者達ばかりで、高い操縦技術を持っているとのことだった。


その上、こういった極端に気温の低い気候で生まれ育ったことから、イリオン島でのレースは彼女達にとっては尚更有利な状況にあると言えた。


「だが、それよりも更に要注意なのが、ソウシン国の軍航学校だ……」


溜息をつき、ゾイは資料をソウシン国の生徒のページに捲った。


「ここの選抜メンバーの詳細がほとんど不明なんだ……。唯一の情報は、三人とも一般から突如引き抜きを受けて最近編入学したばかりだということだけ。レースの出場経験は勿論、その操縦技術やモーターバードの性能も一切分からない」


そう言って白いままのレーダーチャートをじっと見つめるのだった。


「ゾイ先輩、これって……」


「ああ」


きょとんとしているハルに、フランが小声で説明する。


「実は、去年のレースでうちの学校が優勝、軍航学校が準優勝だったんだ……」


しばらく黙り込んだ後、ゾイが再び口を開いた。


「奴ら、レースの前日に他校のモーターバードにわからないよう細工をしたんだ。結果、エンジンオイルが漏れ出すというアクシデントで、三校がレース中にリタイアする羽目になった……」


ハルは眉を顰める。


「それって、ズルだよね?」


「お前って馬鹿? 細工したって証拠が無ければ、誰も咎めることなんてできない」


目を細め、ラビは肩を竦めた。


「証拠などなくても、誰もが気付いていたさ」


そう言った後、ゾイが悔しそうに唇を噛み締めるのだった。


「奴らの細工に初めに気付いたのは僕だった。レース直前に慌てて整備し直したおかげで僕らは運良く助かった。……が、僕らに完敗したあいつらの言い訳はこうだ。”ヘルシオンの奴らが、他校のモーターバードに細工をした。自分達は途中でそれに勘付いて助かった” と」


忌まわしい記憶を思いだし、ゾイは悔しそうに頭を抱えた。


「なにそれっ! ひどいっ!! それはこっちのセリフだよ!!」


かっとなって、ハルは勢いよく椅子から立ち上がる。


「お蔭でうちの評判はガタ落ち。力無い癖にせこい真似ばっかする奴っているんだよね……」


ラビは不機嫌に小さく呟く。



「そういうことだ。だからこそ、僕は君をメンバーに加えてこのレースに臨みたかった。今度のレースでは絶対に負けられないんだ。僕らの汚名を返上し、潔白を証明しなければ……」


フランとハルは互いに顔を見合わせて頷き合った。


「うん!! きっと証明できるよ!! 頑張ろう!!」


「そうだ!! 先輩達がいればきっと大丈夫です!!」


そう言った二人に、ゾイがやっとと口元を緩ませるのだった。


「僕は、このメンバーに期待するよ」


そう言って、資料の後半を捲る。


三人はゾイの開いたページに目をやった。


ここでは、なんとゾイ、ハル、ラビの情報がレーダーチャートにして表示されていた。



「これ……」


「ぶっ!」


ラビが思わず飲みかけていた紅茶を噴き出す。


「 ”勝負に勝つにはまず自信を知れ” というだろう? 僕なりにうちのメンバーを分析してみた。うちの持ち味は、ラビの操縦技術、それから僕の頭脳戦、それからハルのスピードだ」


全員が頷く。

「で、これが僕の考えた結論だ」


紙の裏面に、ゾイがペンでさらさらと何か書き始めた。


三人はじっとそれを覗き込む。


「レースの十五周中の十三周は、サークルをノーミスで僕とラビで繋ぐ。残りの二周を、君にはサークルを一切無視して全速力で翔けて貰いたい」


書き込んだ図を見て、ラビが腑に落ちない様子でゾイを振り返る。


「ちょっ、ゾイ先輩! それって一体どういうことなんです!?」


ゾイは落ち着いた様子で答えを返した。


「このレースに限っては、特別ルールなのは知っているだろう? 島の外周では無く、島の陸上の地形に沿って設定されたレースコースを、三人のメンバーで繋ぎながら十五周翔け切らなければならない。さらに、クリアしなければならないサークル数は全部で百五十個。難易度の高いレースコースで、ラストスパートは最速のハルにやって貰いたい。それが、あらゆるパターンを仮定して計算した結果、一番勝算の高い方法なんだ」


驚くべきレースのルールに、ハルは驚きを隠せなかった。


「でも、僕だけ二周だけって、そんなのアリなの??」


ラビはまだ納得のいかない様子でゾイをじっと見つめている。


「一人あたりの周回数に規定は無い。兎に角、三人でリレーのように回せばいい訳だ。極端な話、三機中二機が途中リタイアしたとしても、残り一機が最後まで翔け切れば失格にはならない」



一瞬しんとなったその場で、ラビがゾイに疑問をぶつける。


「僕とゾイ先輩でノーミスで十三周繋ぐというのはどういう意味です?」


ゾイはラビを見据え、答えた。


「実際、君の操縦技術はかなりのものだ。過去のレース歴と映像を全て見させてもらったんだ。君の操縦技術を活かしながら、僕と君で繋ぐ。そこが重要なポイントだ。なかなか難しいかもしれないが、君と僕とならやれる筈だ」


自分の力をゾイに認められていると知ったラビは、決まり悪そうにもぞもぞと座り直した。


「それから、狙いはそれだけじゃない。ハルはレース経験が無いことから、他校にとっても情報を掴みきれない部分が多いだろう。そんなハルが最後の最後で予想外なスピードでラストスパートをかけたとしたら、他校は多少なりとも動揺する筈だ。更に、ハルは僕自身さえ時に予想のつかない動きをする。言い換えるなら、いざというときの秘密兵器さ」


「秘密兵器?」


頷いたゾイはぽかんとしているハルの肩をぽんと叩いた。


「僕とラビが想定外の状況に陥って、航行不能になったときの為に、君を最後の手段として置いておきたい」


ふんとラビが鼻を鳴らす。


「そんなことにはきっとならない。お前の出番はラスト二周だけだ。せいぜい欠伸でもして待ってるといい」


毒を吐くラビに、ゾイが思わず苦笑を浮かべる。


「僕の作戦は以上だ。皆どう思う?」



「すごくいい作戦だと思います! 僕!」


フランが元気に答えた。


「僕もそれでいいと思う」


ハルも、よくは分からないが、なんとなくゾイが考えた作戦なら、きっとうまくいくような気がしていた。


「……取り敢えずはその作戦に乗っかります……」


口を窄め、ラビはぶっきら棒にそう言った。


ゾイは3人の顔を見回し、大きく頷く。


「そしてフラン、君にも今回のレースではひと役買ってもらわなけらばならないんだ」


突然のことに、フランが目を真ん丸に見開いている。


「ぼ、僕が……??」


鼻から眼鏡がずり下がる。


「ああ」


そう言って、ゾイは真剣な面持ちをフランに向けた。


「君には整備班長を務めて貰いたいと考えている」


ハルとラビは珍しくニ人顔を見合わせた。


それは、驚くべき発想だったのだ。


「せ、整備班長??!!」


上ずった声でフランが復唱する。


「そうだ。君も知っての通り、この学校生対抗レースでは、仲間の機が翔けている間、他の2機は出番まで待機している訳だ。無論、その間の機体整備がレースに大きく影響してくる。更に言うと、レース中の小さな損傷位ならこの整備でカバーできるということにもなる……」


ハルは大きな目を輝かせ、ポンと手を叩いた。


「そっか!! その整備をフランに任せるってことだね!!」


「そういうことだ」


満足そうに頷くゾイに、ラビが噛み付く。


「ちょ、ちょっと待って下さいよ、ゾイ先輩! 整備班の重要性はよく分かりますけど、それをこのオドオド虫の頼り無い奴に任せるんですか!? それに、こいつ初級クラスですよ?? もっと使える人材が他にいるでしょう!?」


そう言われた瞬間、フランが肩を落とし項垂れる。


フランだってラビに言われずとも、自分のこと位は他人以上によく分かっているつもりだった。


が、こうもはっきりと言葉にされると、なんとも情けない思いで胸がいっぱいになる。


「確かに……、フランは少々内気なところはある。だが、僕はフラン以上に整備班長に適任な生徒はいないと思っている」


冗談を言っているようには思えないゾイの口振りに、フランは目を丸くして彼の横顔を見つめた。


「どういう意味です?」


ラビが明らかに苛立って、唇の端を小さく噛んでいるのがフランの視界にも入った。


フランはビクビクしながら、そろそろと視線を再び床へ戻した。


「僕もゾイの意見に賛成だよ」


「……えっ??」


驚いたようにフランはハルを振り返った。


「だって、君の理工学の成績ったら無いよ。僕なんて、理論の微塵も分からないもの。ハイネン教授の課題で、七〇五型のモーターバードをちゃんと飛ばせたのも、君が手伝ってくれたからなんだよ、フラン」


ハルは満面の笑みで言った。


「自信を持て、フラン。このヘルシオン操縦士学校において、現在の理工学や機体技術について僕と同等に話ができるのは君位なものだ。君の知識と整備技術なら信頼を置ける」


ゾイの言葉に、ハルも隣でにこにこしながら頷いている。


「ゾイ先輩と同等に……だって……???」


信じられない、という表情を浮かべ、ラビは落ち着きを無くしたフランに目をやった。


「……とは言うものの、整備班も一人じゃ成り立たない。そこでだ、勝手だとは思ったんだが、残りの整備班のメンバーを僕なりに選んでおいた」



「えっ!」


「!!」


「!?」



驚きで言葉を失う三人だったが、直後、このブースに突如現れた新たな三人のメンバーに、ハル、フラン、ラビは更に驚愕するのだった。


「き、君達は……!」


「やあ」


にこやかに入室して来たのは、選抜レースで危うく死にかけていた、あのトニー・ハンスキーだった。


それだけでは無い。


彼の後ろから続いて入室してきた顔は、忘れようも無いあの二人だ。


「よお」


ニコ・ホールディン。マルコ・ホールディン。


最悪の双子コンビだ。


「あっ!! お前らっ!!」


ラビが拳を固め、双子に飛びかかろうとした瞬間、慌てて双子は、


「待ってくれ!」


と叫んだ。


「選抜レースのときは悪かった!」


「俺達も、流石に今回はやりすぎって反省してるんだ……」


しゅんとした様子で、双子はほとんど直角になる程深々と頭を下げるのだった。


「……僕はまだいいが、後ろのアンタはそれでいいのかよ?」


ラビが目を向けたのは、トニー・ハンスキーだった。


「ああ、僕はもういいよ。さっき、二人にも謝ってもらったし」


「そんな問題か!? あんた、死にかけたんだろ??」


ラビが腑に落ちないという顔で、トニーに詰め寄る。


「正直、あのときのことは思い出しただけでまだゾッとするよ。でも、ありがたいことに、僕はこうして生きているし、その上ゾイ・ボルマン君にチームとして一緒にレースに臨まないかって声をかけて貰ったんだ。去年は四位でチームを共にできなかったけれど、今年は整備班としてでも共に参加できることが嬉しいと思ってる」


トニーの目はキラキラと輝いていた。


「……呆れたな。僕には到底理解できない話だ。僕なら、自分を殺そうとした相手をこうも簡単には許せないだろうね」


「レース中は事故が付き物だ、それを覚悟で僕もモーターバードに乗っているからね。それにさ……」


そう言って、トニーはしゅんとしている双子を見つめた。


「それにさ、彼らのレースの仕方がこんなになったのには、理由があるんだ」


それには、ゾイが補足を始めた。


「ホールディン兄弟は、昨年度、僕と一緒に選抜メンバーに選ばれ、航空学校対抗レースに出場した。レースの中継では映されていなかったかもしれないが、僕らのチームは軍航学校の卑劣な攻撃を繰り返し受けていた。途中、ホールディン兄弟のモーターバードは飛行不可能な程ダメージを受け、途中リタイアを余儀なくされた」


「なるほどな。それで、ボディーを強化したあんなモーターバードなのか。今年の航空学校対抗レースであんた達もリベンジを狙ってたって訳だな」


ラビはやっと腑に落ちた様子で、双子に向き直った。



「選抜メンバーには入れなかったけど、俺達も後方支援っつう形で参加する」


「今年は、奴らをギャフンと言わせないとな」


双子は闘志を燃やし、拳を握りしめた。



そして、トニーはさっきから気になっていた小柄な人物に目を留めた。


「君は……。ハル・ショトーレン君! 僕の命の恩人だよね!」


ハルの両手を取り、トニーはぶんぶんと上下にそれを振った。


「元気そうで良かった」


自分よりかるかに身長の高いトニーを見上げ、ハルはにっこりと微笑む。


「ちゃんとお礼を言いたかったんだ、ハル君、あの時は本当にありがとう!」


二人のやり取りを見守りながら、フランもにこにこと嬉しそうに微笑んでいる。


「整備班に入ろうと決心した理由には、君への恩返しをしたい気持ちも大きいんだ、実は」


「え?」


トニーは触れていたハルの手をそっと離し、真面目な顔つきでこの部屋の全員の顔を見回した。


「この前の選抜レースでは、ハル君のレースを邪魔する形になってしまった。ハル君程の腕なら、ひょっとしたらゾイ君と一位を争う程のレースを展開できたかもしれない。だから、僕は君に期待しているんだ。ぜひハル君のレースの手助けをさせて欲しい」


トニーの熱の篭った言葉の後に、双子が続く。


「それについては、俺達も同じだ」


「罪滅ぼしのつもりでも無いけど、俺達もお前らの手助けをさせてくれ」


そうして双子は、真剣な眼差しで、メンバーを見回した。


ラビは、また自身を蔑ろにされたことに対して不快な表情を浮かべたが、今度は何も言わないでおいた。


「よろしくね!」


ハルが元気にそう答える。


「君達を歓迎するよ。整備班長は、ここにいるフラン・ベルだ」


トニーと双子が大きく頷いた。





ゾイが手を差し出すと、次々にメンバーの手がそこに重ねられる。


「ここに、チーム ”風鳥(ウインド・バード)” の結束を宣言する!」


今、最強のチームがここに結成したのだった。



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