ぬい撮り
初投稿です。
幼い頃から、私の周りには可愛いもので満たされていた。遊びといえば、お姉ちゃんとお人形遊び。パパとママが買ってくれたたくさんのぬいぐるみ達に、ひとりひとり名前をつけて、役職を与えて、性格を与えて、物語を作っていた。特にお気に入りだったのは、白い子犬のぬいぐるみ。ふわふわでとっても可愛かった。
時が流れ、大学生になった。お人形遊びはもうしない。アルバイトで稼いだお金で、色んなところに行く。お出掛けは私の新しい楽しみのひとつになった。そのお出掛けを更に楽しいものにしたのは、ぬい撮りだった。
写真を撮るのは苦手。センスがないからなのか、'いい感じ'の写真を撮ることができない。工夫して撮っても、SNSで見るような写真の模倣にしかならず、やがて見返すこともない写真ばかりがカメラロールに溜まっていく。そんな退屈なカメラロールに小さな革命を起こしてくれたのがぬいぐるみ達。
きっかけは、SNSに投稿された、可愛らしい服を着せてもらい、旅をするぬいぐるみたちの姿。
「私もやってみよう」
そう思って始めたぬい撮りは、想像以上に楽しいものだった。ぬいぐるみがいることで、ただの風景写真が、一瞬で私だけの、物語を持つ写真へと変わった。
自分の子だと一目でわかるように、帽子を編み、服を作り、一緒にお出掛けをした。成人式の前撮りでは、一緒に写真を撮った。 もはや、彼らは私にとって家族のようにかけがえのない存在。
つまらなかったカメラロールは、気付けば何回も見返してしまう、愛しい思い出になった。
みなさんの写真にはどんな思い出が詰まっていますか




