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【プロットタイプ】酒の席よりも

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

親しい人の前で変に捻くれてしまうのは、諭羅の性質かな。

会社の飲み会が終わった後、私はドクドクと汗を流しながら、夜道を歩いていた。脳裏で反芻するのは本日の飲みの席での出来事だった。

中華だったので、皆好き勝手に料理を取っていく。同じ会社の仲間のせいか、無礼講だった。前に座った場合と随分と雰囲気が異なる。ただその中で神経をすり減らし、随分と気が滅入ってしまった。

延々とターンテーブルを回し、均等に料理が回る様にした。空いたグラスを発見する度に、ずっとビール瓶片手に注ぎ回る。これが結婚したら毎日行われる事なのかと思うとゾッとした。

延々と誰かに気を遣い、今の様に体を火照らせるのは、真っ平御免である。

「今彼女とか居ないの?」

「えぇ。生憎変わっているもので」

こうやって神経はすり減らすのは、生涯御免蒙りたい。

「君ならすぐに出来るよ」

「有難う御座います」

出来たら私がこうやって面倒見るのか……。あの姦しい友人の世話でもする様に。

そう思うと一人抜け出したくなって、私は笑顔でこう続けた。

「えぇ。電車とバスの時間がありますし、これで失礼をさせていただきますね」

ただそれだけを有無を言わさぬ口調で吐き捨てて、私はその場を去った。

夏場の、生暖かい風がベッタリと素肌に絡み付いた。

ただ生きているだけで煩わしい。人間関係も、この生暖かい風も、全て。友人の一人の様にほっとけば済む話なのに、どうにも気がかりで仕方がない。こんな自分が嫌になる。

そう薄ぼんやりと考えていると、一通のチャットが入った。

―――ゆらりぃ、明日の話し合いなんだけど〜!!


「別に飲み会嫌いじゃないんだけどさぁ、久々に会った人も大勢居て、もー逃げたくなっちったぁ」

私の前に座るのは、友人二人。私と同じ、夜を写したブラックを片手に一人は一方的に話し掛け、もう一人はただ黙って味を楽しんでいた。

どうやら友人の一人、鏡花も近々飲み会があったらしく、その愚痴を延々とぶつけて来る。

「瑠衣たんに言ったら『で?』だよ!! 『で?』!! 嫁ちんの浮気を疑うぐらいはしなさいよォ!!」

「それは無い。お前、その時の話をする時目が死んでたからな。目が死んでる奴と恋をしようとは思わないだろ」

珍しくもう一人の友人、瑠衣が淡々と事実を述べる。相変わらず冷ややかで、感情を交えない話し方だった。

けれども、全人類愛そうとする様な鏡花でも、不安になることがあるのだと、少し安心したのも確かだった。

「そう」

「ゆらりぃはさー、うちらと居る方が楽しいよねー!! 会社の飲み会よりも!!」

「さぁね。飲み会の方が気が楽かも。大勢居るからずっと神経使わないし」

建前である。鏡花相手には嘘や建前を言おうがあまり問題じゃない。どっち転んでも、ただ楽しげにはしゃぎ回るだけである。

ただ瑠衣だけは此方を黙って見据えていた。『嘘をつくのも大概にしろ』とでも言うように。

「お前は酒で潰れた奴を見るよりも、今のような何でもない会話の方が良いだろ」

服が汚れる度に、そしてそれが自分では到底変えられない事である度に、どうしようもなくなります。

あぁ鬱陶しいな。何も生産しない癖にね。悦だけ求めて彷徨ってるだけの癖にね。


そんな愚痴は置いといて。



酒の席あるあるなんですが、座った人々によって特色がガラッと変わるんです。

面倒見てくれる人、面倒見られる人、そういった人が飲みの席では顕になるなぁと。


私は基本的に駄目人間。面倒見て貰う側の人間。

だから人の面倒なんて到底見れませんを

だから誰かに凭れ掛からないように、これからもちゃんと向き合っていかなければ。


それはそうと諭羅は内心嫌がっても面倒見てくれそう。

鏡花の我儘に慣れてしまっているので。

そうしてバテて、きりたんぽぽに面倒見て貰ってそう。

『……水、飲む?』

『タオルとか、用意する?』って。


でも三人で居る時に我儘言って甘えそう。それが今。

鏡花の事弄ったり、瑠衣に全てを見破られたりして。

それを許してくれる相手だからね。


それはそうと諭羅は絶対結婚向いてないよ。

相手は幸せだよ? だってずっと気を使ってくれて、面倒見てくれるんだもん。

でもだからこそ、諭羅の方が限界迎えちゃう。

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