表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月色の砂漠 -ミフル-  作者: チク


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/19

初恋


 だが、魔法を使うでもなく、聖剣がケイの手の平に吸い付くように収まった。

「……?」

 シムゥンの罠かと思って警戒したが、そうではなかった。シムゥンも虚を突かれたような顔をしている。

 ケイは自分の中に魔力が満ちるのを感じていた。


「どういうこと?」

 敵が魔力を回復させようとしてくれている?――この状況は何だ?

 訝し気なケイ。



「折角、手に入れた聖剣を上げるの?」

 シームァはずれたことを言いだした。シムゥンとしては、ケイの足止めのつもりで持ってた聖剣を魔法で投げたのだ。


「シームァはちょっと黙ってて」

 シムゥンが言うまでもなく、シームァはこれ以上口を出すつもりはない。



「聖剣?」

 ケイはつかんだ聖剣を見つめていた。



「聖剣? 邪神様?」

 と、ケイは視線を聖剣からシムゥンへと移した。


 その単語には、条件反射のようにシムゥンが激昂する。

「邪神じゃない!」

「……ジュピターだ」

 と言ったのは、ケイだった。



「え?」

 シムゥンはぽかんとケイを見る。ケイを見つめたまま歩み寄る。

「ジュピターの知り合いなの?」



「まあ……」

 そこで、ケイは若干照れた。

「僕の初恋の人だよ」



「え?えぇ……と?」

 シムゥンは戸惑ってる。

 ジュピターはシムゥンの前世での名前なわけだが、正直すべてを覚えているわけではない。

 自分の記憶ながらあやふやな面が多い。


 それにジュピターの知り合いだとしたら、目の前のケイという人物は若すぎる。

 そもそも、初恋って!?

 シムゥンの思い出せる範囲では、ジュピターが誰かと恋仲になった事はなかった。――まだまだ、思い出せてないことがあるのだろうか?



 そんなシムゥンの気持ちを知ってか知らずか、ケイがこんなことを言う。

「ジュピターの弱点を補うために、この聖剣は必要だったんだろう? だったら、不用意に投げちゃダメだよ」

 ケイは、シムゥンに聖剣を返そうとした。


「ジュピターの弱点?」

 シムゥンの思う限り、ジュピターは最強だと思うのだが……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ