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はい、転生失敗です・・・。  作者: 桶星 榮美 OKEHOSIーEMI
22/61

イジメじゃ無い⁉

二学期早々

事件が起きた・・・


寄宿舎のラウンジで

ラテルと一緒にルクトを待っていたら

下級生が慌てて駆けて来て

「ルクトさんが大変です!

 六年生の男子達に林へ連れて行かれて」


”林”とは校舎裏にあり

おバカな男子等の決闘に使われる場所である 


しかし、

腕力の弱いルクトが決闘などするわけがない

何たって、私よりも、断然に弱いのだから

もし決闘するなら私やラテルに相談するはずだ。

 

ラテルとルクトは男前で成績も優秀

そして女子からの人気が高い

どこぞの、おバカ男子が

やっかんでルクトを・・・

これは、イジメに違いない!!


「君たち、教えてくれて、ありがとう」

下級生に礼を言うと

私とラテルは林を目掛けて走り出した


許せない!!

弱い者をイジメるなんぞっ

ぜ~ったいに許さん!!

「ちきしょうめ、ルクトをイジメやがって!」


息を切らし、全速力で林に着くと・・・

5人がかりで倒れているルクトを囲み

一人の奴が顔から下を足で踏みつけてる

それを見て

一瞬でカーッと頭に血が上った


「何をしている!」

と私が言い終える前に

ラテルが突っ込んで行った

私もラテルに遅れまじと

一人の肩を後ろから引っ張り

鳩尾みぞおちに一発お見舞いし

太股の内側に横蹴りを入れた

 

次の奴は、驚いてこちらを見ている顔面に

アッパーカットを決めてやり

倒れ込んだ脇腹に蹴りを一発・・・


「フォーラやり過ぎは、いけないよ」

と言いながら一人で三人倒したラテルが

親玉らしき奴を地面に叩き付け

力一杯に腹を踏み続けている


あわわわっー!ヤバイ・・・ヤバイです

ラテルを止めねば!

普段は物腰柔らかで落ち着いた紳士

しかぁ~し、その実態は~・・・

怒るとマジヤバ怖いんです!

ルクトやキチェスなんて比じゃないんですよ

この元王子は


仕方ない

れんねえりき

と呪術を唱え

ラテルの足に手を当て呪力の流れを止めた

ラテルはそのまま膝から地面に崩れてしまった


「ひどいなぁ、フォーラ」

いや、酷いのは、あんたでしょうがっ!

21歳の兄ちゃんが

ガキを相手に、やり過ぎです

引くわっ!思いっ切り引きますわ!

はぁーこんなことで呪術を使うとは・・・


ガキ共は

私とラテルが揉めている間に逃げていった

     

そんな事よりも・・・!

「ルクト!大丈夫か⁉」

「ああっ、なんとか大丈夫だ」 


良かったぁ~

オジサン生きてるよ~


「弱い者イジメなんて、許せないよ!」

「誰かイジメられたのか⁉」 

えっ!ルクトったら

頭を打ってバカになった?


「イジメられてたでしょ?」

「だから、誰がだ?」 

あれれっ、オジサンたら認知症ですか?


「ルクト、しっかりしてよ

 今、自分がイジメに合ってたでしょ」

そうです、ラテルの言う通りですよ


「俺か?俺がイジメに?

 違う違う、イジメじゃないぞ」

「はあぁ?」

「えぇっ?」 


どっからどう見ても、やられてたじゃん


「本を読みながら歩いていたら

 ぶつかって

 気を付けろ!と言ったら

 生意気な奴だと言いやがったんだ」 


おいおい、

上級生に、そんな口の利き方するかねっ


「つい、11歳なのを忘れて・・・」 

忘れたんかーい!!


「失礼な奴だ!と頭を叩いてやった」

 先に手を出したのは、お前かーい!


「決闘だ!と言いやがるから

 上等だ!と売られた喧嘩を買っただけだ」

 

なんで喧嘩を買う⁉

自分が弱いことを認識できて無いのか⁉

て言うか

そもそも種を蒔いたのは、あんたでしょうが!

ルクトオジサン!勘弁してくださいよぉ~


「それにしても、大人数で掛かってくるなんて」

「いや、一対一だったぞ」


ゲッ!それじゃぁ・・・

私とラテルは、ただ見てただけの

関係ない奴らを痛めつけちゃったの⁉


「ルクトー!紛らわしい事しないでよ!」

ラテルが、めちゃ怒ってる

そりゃそうだよ、私だって怒っちゃうよ


「弱いんだから、二度と決闘なんてしないでよ!」

「俺は弱くないぞ、そこそこ強い!」

  

マジか~⁉

自分が弱い自覚ないんかーい

あんたはねぇ

そこそこも強くないですからぁー!


「ルクト、君は三人の中で一番弱いんだよ!」


そうだラテル!もっと言ってやれ!


「君はカンパニーの稼ぎ頭なんだよ!」

 

確かにそうだけど・・・


「君にもしもの事があったら

 誰がお金を稼ぐんだ!」

そこっ?

おい、元王子よ

そこですか?お金ですか?

確かに・・・お金は大事!!だけど・・・


三つ子は皆が

ラルフトス・カンパニーの役員になっていて

毎月、役員報酬を貰っている


その報酬は打倒アーザスの大切な資金原である

ラテルとルクトは

もらった報酬を自己管理で使い放題だが

私だけは嫁入りの持参金にするそうで

爺やに管理されてる

腹立つは~!男女不平等だ~!

まぁ、毎月こずかいは貰っていますけどねっ。

 

カンパニーの資金源は

全てルクトの発明品のお陰様だものねっ

頼りにしてますよ、元大学教授さま!


【ルクト決闘事件】以降

上級生たちの間では

〘ゴコーゼッシュ家の三つ子と

 目を合わせると襲われる〙

との噂が広まってしまった・・・

  

誰だ!

ルクトがイジメられてる、なんて言ったのは!

私だぁ!

私が言いました・・・


でも、私は悪くないぞっ

喧嘩を買ったラテルが悪い!

・・・と思う・・・

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