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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第一章〜チワ編〜
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初めての戦闘

森に着くと騎士が二人いた。

ギルドカードを見せて森に入った。

森といってもジャングルみたいなそこまでのものではない。

ちゃんと所々にひらけた場所もあるし、小さいが川もある。


俺は剣を右手に、盾を左手に持ち、ポーション類などをあらかじめ買っておいた店の店主にサービスしてもらった袋に金袋を一緒に入れて腰にかける。


たいていこう言うのはゴブリン、スライム、イノシシなどがあるがどのくらい強いのだろう。

案外強かったらどうしよう。

ちょっと怖くなってきた。


初の獲物を探していると、他の二人組のパーティを発見した。

俺は草陰に隠れて、その人の戦闘の様子を観察する。

一人は両手剣(男)の近接型。

もう一人は魔法使い(女)?の遠距離型の二人組のパーティだ。

魔法使い?が詠唱を唱えている。

戦っているのはイノシシだ。

魔物以外もいるんだ。


『我が炎よ。球となりて、敵を焼き尽くせ!《火球(ファイヤボール)》!』


両手剣がタゲ取りでもしていたのだろう。

イノシシがスピードを出して両手剣の男に向かっていく。

両手剣の男はそれを右に避ける。

避けられて通り過ぎ、方向転換するため止まった所のイノシシに剣を振り傷をつける。

そのあとすぐさま離れ、魔法使いが詠唱し終わった魔法の《火球》をイノシシにぶつける。

イノシシは焼けて絶命した。

使った魔法はこの森にいることから火属性の初級魔法クラスだろう。


ダイガスに教えてもらった。

この世界の魔法属性は火属性、水属性、土属性、風属性、光属性、闇属性があるらしい。


さすがに異世界ものお約束のチートは俺にはあるわけもなく、見ただけで覚えるなどはなかった。


俺はそのやり方を参考にしつつ、自分ならどうするのかなどの作戦を考えていた。


それを決めてイノシシを探した。辺りを警戒し歩きながら探し始めて、約3分後に見つけた。川の水を飲んでいるので、こちらにはまだ気づいていないだろう。

俺は草むらに体を隠しつつ、そう考えていた。


まず、手頃な落ちている石を俺から見ての右側の遠くに投げる。

すると、イノシシは水を飲むのをやめて右を見る。

俺はその隙を見逃さず、足音をできる限り立たてず早歩きで、背後から斬りかかる。

イノシシは気づいたがもう遅かった。

俺は剣を振りかぶり、イノシシの右半身に大きな傷をつける。その際に前足にも傷がついた。

本当は首に攻撃して一発で仕留める予定だったが。


「プギィ!」


イノシシが悲鳴をあげる。俺はその場を離脱して走り逃げる。イノシシは右側をかばうように走りつつ俺を追いかける。

怪我で思うように走れないんだろう。血が流れて意識が遠くなり、平衡感覚がうまく取れなくなる。

じゃなきゃすぐに追いつかれるはずだ。


俺は最初から考えておいた第二プランに計画を変更。すぐそばに埋まる岩の後ろに回り込み隠れる。イノシシは急には曲がれず、頭から岩に突っ込んだ。

イノシシはよろめく。俺はそこを逃さず、動きの鈍い右側から飛びだして、首を切る。

イノシシが死んだ。


【経験値が入ります。レベルが6に上がりました】


と声が聞こえる。

おそらくこの世界のシステムだろう。


イノシシの皮や牙など俺が売れると思う部分を殺した男の短剣で切っていく。

料理をしていたおかげか、今までのよりも上手く切れる。

もしや肉や皮を切るという解体作業までスキル料理人として認識されているのか?だとしたらラッキーだ。


こうして俺の初戦闘は俺の勝利で終わった。

今日は一時間後にもう1話投稿します。

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