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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第一章〜チワ編〜
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バロンへの帰還。そして森へ

「……ねぇハクちゃん……俺、これからどうすりゃいいのかな?」


ブルルルーー!!


「……わかるわけねぇか」


状況を整理しよう。

まず異世界召喚されて、ダイガスさんに助けられたと思ったら奴隷にされそうになり、偶然岩が落ちて助かり、男を一人殺した。

とりあえずこの世界の人間に舐められないように喋り方に基本敬語を入れず、異世界人だというは秘密にしよう。

決して人間関係を深くしないように……コンビニ定員と話すみたいにしよう。

冷徹に、今度は決して裏切られないように。




今の俺の手元にはダイガスから奪った剣。

殺した男の短剣。

働いて手に入れた銅貨三枚。

こっそり奪って後から中身を確認するつもりだった麻袋みたいなのに入れられた銀貨十枚。

銅貨五十枚の今着ている服(血が滲んでいる)のみだ。

盗みは最低だとかは気にしない。

奴隷にしようとした罰だとか慰謝料分と考える。


あとはステータスを確認すると、称号に人殺しが付け加えられていた。いらねぇ。


「うーん……とりあえずはバロンに戻って、初心者用の森でレベル上げだな。ハクちゃんはどうしよう?どっか預けるとかはないかな?……まっ、とにかくはバロンに戻ってからだな」


それからハクちゃんに乗り五時間ほどかけてバロンに戻った。

道中の川で水を飲み、朝ごはんがわりにパラパの実を食べた。腹があまり膨れなかったけど。


城門の前の騎士に聞くと、ハクニーは中に馬小屋があるらしいのでそこに預ける。


バロンに入るにはどうも通行料がいるため、銀貨一枚を取られた。

亜人だけの場合は銀貨十枚とちゃんとした自分を証明できるギルド登録などがが必要だそうだ。


まずやること。

それは……ギルドに冒険者登録することである。

昨日ダイガスに教えてもらったことだ

。ダイガスの言葉を信じればいける。


入ってすぐの馬小屋にハクちゃんを預けた。

一日朝夕飯付きで銅貨三十枚だ。今の俺には高い。

今日の初日はサービスではんがくの十五枚でいいそうだ。

後払いだからお金は使いすぎないようにしよう。


時々、人に道を聞いてギルドにたどり着いたのだが途中で腹が減ったため、先に隣の飯屋で飯を食うことにした。


ガラガラ〜


「らっしゃい」


愛想のない店長だな。


「一番安いのをくれ」


「あいよ」


それから五分ぐらいで、料理が完成して出てきた。

出てきたのは現実世界で言う所のコッペパン、なんかの鶏肉とサラダだった。正直満腹にはならなかったがしょうがない。銅貨五枚だった。


ギルドに入り、受付カウンターに行く。受付カウンターには受付嬢がいた。

そこで冒険者登録を済ませる。

登録をすると、主にクエストを受けることができる。他には、今の俺の目的の、初心者用の森の利用権などだ。他にも色々あるが今は関係ないため省略する。

ギルドカードをもらった。

登録料は銀貨一枚だった。


次に装備を買いに、ギルドの近くにある武器屋に行く。


「一番初心者用の剣ってあるか?」


店のマスターと思われる人に聞く。


「剣だな。それなら……これだな。軽くて扱いやすいぞ」


と、剣を取りに行き説明を受ける。


「一度、持ってもいいよな」


「もちろんだ」


ダイガスの剣よりは軽いが竹刀よりは重い。

剣はこれでいいだろう。銅貨八十枚。


「買った」


「あと、剣の買取はできるか?」


「どんなものだ?」


俺はダイガスと男が使っていた剣を渡した。


「中古として買い取らせていただきますので……このくらいですね」銅貨七十枚


意外と高値で売れた。もしかして良いのだったのだろうか。ダイガスのならあり得る。

あと安い盾を買った。銅貨五十枚


あとは服屋で服は安いのを1セット買った。

今着ているのだけだと何か大切な時に、血が滲んでいる服を着ることになるからな。

それに生活して行く上では必要経費だと割り切る。

今まで払ったのもそうだ。銅貨四十枚


最後に回復アイテムなどのポーションを購入するとする。


「初心者用の森があると聞いたんだ。初心者が持つ場合、ポーション以外には何がおすすめなんだ?」


「あの森なら解毒ポーションもおすすめだな。初級レベルの毒攻撃を使ってくる奴がいるぞ」


「そうか。……なら、ポーションを3個、解毒ポーションを2つくれ」銅貨四十枚


そうして、俺は装備を整えて森へ向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

残り所持金

銀貨十枚 銅貨五十三枚から


銀貨七枚 銅貨八枚

ちょっと長くなりました。


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