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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第四章〜バルトロールダンジョン編〜
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ギルマスからの突然の呼び出し、同郷

カンラン村から帰ってくた。それから色々あった。


チワとハズクが出迎える。2人は俺の足の怪我に驚き、俺が料理を作っている間に、ニーナちゃんから色々聞き出していた。


料理を食べて、井戸水で体を洗う前に、この宿の店主にもし失敗したら弁償すると言う契約をして許可を取り、2つの魔法を組み合わせて温水を作る。


それらを店に提供する事で、擬似的なお風呂まではいかないが、他の客や店主から大喜びされた。もっと早くからしておけばよかったな。


このサービスは、俺がいる間のみの期間限定みたいなもので、宿代を少し減らしてもらうと言う条件で、俺がいる間は毎日している。魔法をうまく使う訓練にもなるので、一石二鳥だ。


次の日にルナを迎えに行き、そこで足を直してもらい、ニーナちゃんを預けて、前にギルドで依頼のあったバルトロールダンジョンに行くことが決まった。理由は2つ、1つ目は俺が怪我をしたのは腕が鈍っているからだと、ハズクに言われたからだ。


後、使い物にならなくなった鉄剣は、ここに来るまでに武器屋で、代わりの鉄剣を買った。一応あの鉄剣も買い取ってくれたが、ほとんど意味を成さないレベルだった。


そして、クエストを受ける事を伝えると喜んでいた。ついでにもっと多くの魔石を採ってくるなら、割引で俺の武器や仲間の分を作ってくれるそうだからだ。これが2つ目の理由。


そして朝がやってきた。歯磨きしたり、顔を洗ったりと朝の手入れをして、チワとニーナちゃんと何故かハズクの髪を整えて、朝ごはんを食べる。


そして、身支度をする。俺は鉄剣、鉄盾、その他諸々。チワは弓矢、短剣。ハズクは朝が弱い。そのため普通のマントを羽織り、チワにおんぶされている。


俺が良いと駄々をこねたが、理由が分からなかったので、色々必要な道具などを持つので手一杯なので、チワに頼んだ。ハズクはダンジョンにさえ入れば、日光などは、昼だろうと大丈夫らしい。


ハクちゃんは珍しくお留守番だ。俺、チワ、ハズク、ルナの4人を乗せて走るのは流石に酷だろう。チワは走ると言ったが、どっちみち3人も乗っては無理だと言って諦めさせた。


ルナのところに歩く途中で、中級ポーションが無かったので、一応と一本だけ買っておいた。俺とルナがいるから、大抵は必要がないと思うけど。


そう思いつつも本当に一応と買っておく。本当だぜ?

フラグは回収するためにあるんじゃない。フラグは折るためにあるんだ。前回みたいな回収はもうごめんだ。


そして、魔道具屋に着いた。


「いらっしゃ……おかえりトキヤ」


「えっと……ただいまって言ったほうがいいか?ルナ?」


ルナは店番をしていた。


「あっ、急いで準備するわ……って、その足どうしたの⁉︎待ってて!今すぐ直すわ!『命の源、大いなる水よ。かの者の命を』『ストップストップ!そんな上級魔法なんて、大げさじゃなくていいよ!中級魔法でいいよ』……え?あ、そう」


ルナは俺の足を見るなり、上級魔法を使おうとしたので、俺は急いで止める。前回使った時にルナは、体調が少し悪くなっていたからな。


『命の源、大いなる水よ。かの者の傷を癒せ!《水回復(アクアリカバリー)》』


ルナがそう唱えると、傷が塞がっていく。


「ルナ、ありがとうな。今の俺じゃあこの程度の傷も治せない。ルナはうちのパーティに絶対に欠かせないな」


俺はそうお礼を言い、頭に手を置く。


「ふっふん、そうよ。私はこのパーティの要なんだから……って子供扱いしないで!」


そう言いながら俺の手をどける。ゆっくりと。


「それじゃあ少しだけ待っていて」


そう言って、ルナは部屋へと戻っていく。その間に


「ルナのお爺さん。ダンジョンに行ってきますので、その間はニーナちゃんを預かってくれませんか?」


「いいぞ。よろしくなニーナちゃん」


そう言うと、ルナのお爺さんは喜んで引き受けてくれた。


「よ、よろしく……お願いします」


ニーナちゃんはそう言いながらも、俺の後ろに隠れる。なんでだ?恥ずかしがりか?チワとかにあった時も確かこんなんだったな。おしゃべりしてたら、いつの間にか仲良くなってたけど。


「あ、後お名前ってなんて言うんでしたか?まだお伺いしていなかったと思うんですけど?」


「おおう、すまんな。ワシの名前はエドガー・ティンゼルじゃ。ルナがルナ・ティンゼルじゃ」


へぇー、そうだったのか。


「じゃあ、改めてエドガーさんで良いですか?」


「もちろんじゃ」


そんな会話をしてると、ルナが出てきた。


「待たせたわ!さぁ、ギルドに行くわよ!」


ルナの準備が出来たらしい。出発するので、ニーナちゃんを預ける。


「ばいばい、トキヤお兄ちゃん!」


「ばいばい、ニーナちゃん。いい子にしてるんだよ?」


ニーナちゃんはそう言う。俺はそう返して確認をする。


「うん!」


元気よく返事をしたので、俺は頭を撫でて褒めた。そして、ギルドに向かった。道中だが、何故か全員がちょっとだけ不機嫌になっていた。恐らく、ギルドの受付嬢に対する怒りだろう。


そのままギルドに到着した。ギルドに入り、武器屋のおっちゃんの依頼を受ける。やっぱり3人は先ほどよりもすごい剣幕で、受付嬢を見ていて俺も焦った。


改めてダンジョンの説明を受け、ギルドを出ようとしたところで、後ろから女性スタッフと思われる人に止められた。


「すいませんがトキヤ様、ギルドマスターがお呼びです」


その人は金髪の女の人で、とても綺麗だった。一目見た時にそう思った。チワやルナ、ハズクもそう思ったらしい。ハズクはチワに背負われている。はたから見たらハズクの恥ずかしいな。


ざわっ!


そう考えていると、周りがざわつき始める。


「おい、あいつギルドマスターに呼ばれたぞ?有名なのか?」


「あ、あいつか、あれだよな?確か……『ボンボンの息子』ってあだ名じゃなかったっけ?」


「いや、『亜人ハーレムを作る変わり者』って俺は聞いたぞ!」


「いやいや、私は『巨乳好きとロリコンの変態』って聞いたよ?」


「そういえばさっき、『温水のトキヤ』って呼ばれていなかったか?」


「『温水のトキヤ』?どうゆう意味だ?」


「さぁ?」


などと周りが騒いだ。ふざけんな!悪口ばっかじゃねーか!『温水のトキヤ』とかダサいを2つ名つけるな!もっとこう……じゃなくて!てか、俺ってもしかして変な意味で有名だったのか?


やめて!トキヤのハートはもう0よ!

みんなが言っていることは事実だ。そして、何故トキヤとチワたちが知らなかったのか。


それは本来、こう言う情報などは食事場所や酒場などで話されるからだ。だが、トキヤ達は料理は基本的に自前で、酒を飲まない(飲めない)ので、自然と周りの冒険者との交流が無かったのだ。


トキヤが上記のようなことを考えている間にも、ギルマスの部屋へと連れていかれ、階段を上がる。当然、チワ、ルナ、あとハズクもついて行くが、金髪スタッフに止められる。


「ギルドマスターがお呼びなのはトキヤ様だけです。他の方はここより立ち入りは禁じておりますゆえ、ここでお待ちください」


そう言って金髪スタッフがベンチみたいなのに誘導する。


「なんでよ!」


ルナが真っ先に文句を言う。


「ギルドマスターの指示です。異議があるなら、冒険者から永久に除名しますよ?」


その一言にルナもおし黙る。ちょっと強引過ぎないか?


「ルナ、俺は大丈夫だから。待っててよ」


「……分かったわよ」


俺がそう言うと、ルナは納得はしていないが、とりあえず大人しくはなったので、ギルマスの部屋に入る。


「やぁ、初めまして、かな?トキヤ君」


ギルマスの椅子に座り、少し手を上げて俺の名前を呼ぶ、黒髪の男性だ。この人がギルドマスターか?……あれ?肌の色が褐色だ。この世界じゃ見たの初めてじゃね?


「あぁ、少し資料を読ませてもらったからね。まぁ、とりあえずそこの椅子にでも腰掛けたまえ」


そう言ってギルマスは自分が座っていた先の手前にある、来客用の椅子と机の右側に手招きする。


「はい、失礼します」


そう言って俺は勧められた席の方に座る。そして、ギルマスは自分の席から立ち上がり、俺の反対の方の席に腰掛ける。


「それで、俺に一体なんのようですか?俺としては何もやらかしてはいないと思うんですけど?」


俺はギルマスに呼ばれた理由を尋ねる。


「あぁ、そうだったね。いきなりで驚いてるよね?すまなかった。別に君を呼んだのは悪い意味じゃないよ?むしろ良いことだと僕としては思うんだけど」


ギルマスはなかなか本題に入ろうとしない。すると、女性スタッフからお茶が出された。


「ありがとう」


「いえ」


そう言って、ギルマスの一歩後ろあたりに戻る。


「あの、それで結局何が言いたいんですか?」


「あぁ、すまない。彼女は秘書なんだけど、2人っきりで話したいから出て行ってくれないか?」


俺が尋ねると、ギルマスは俺を呼びに来た女性スタッフ、では無くギルマスの秘書にそう言った。秘書にも話せない内容を、Eランクの俺に言うことがあるのか?良い予感がしないんだけど。そう考えていたら、秘書は一礼をして出て行く。


「まぁ、簡単な質問をいくつかしたりするだけだよ。まず、君ってどこから来たの?」


「……遠いところですね。多分ですが……あ、ギルドマスターって呼びますね?『えぇ、構いませんよ』それで、ギルドマスターも知らないと思うので、言っても無駄だと思うのですが?」


ギルマスの質問に俺がそう返すと、ギルマスは少しだけ笑みを浮かべた。なんだ?


「じゃあ、この場所を知っているか答えて欲しいんだよ。……日本」


「……え……?」


日本?……今、ギルマスは日本って言ったよな⁉︎え?どう言うことだ?


「あぁ、それはびっくりしますよね?ご安心を、僕も……日本人ですから」


ギルマスの一言に、俺は凍りついたように動かなくなってしまった。

面白かったら誤字脱字報告、ブクマ、ptお願いします。

あと、私のもう1つの連載作品の

『普通を求めて転生したら勇者の息子だった件』

も、是非読んで見てください。

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