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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第二章〜No.8編〜
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夜這い?

この話で2章は終わりです。

そして次に言うことが一番重要な事です。

誤字報告や感想、pt下さい。

「ん?」


体が重い。それが起きて初めに思った事だった。辺りを見るがまだ薄暗く夜であることが分かる。

隣を見るがチワはまだスヤスヤと寝息を立てて気持ちよさそうに寝ている。


それで体が重い原因だがハズクだ。ハズクが上に乗っているのだ。寝ぼけて間違って乗ってしまったのだろう。元の場所に戻そうと起き上がろうとするが急にハズクに肩を押さえつけられ起き上がれない。


しまった!やはり俺を殺しにきたのか?そう思い拳を握ろうとするがそれより前にハズクが俺の耳元で呟いた。


「ご主人様。チワさんが起きてしまいますよ?」


ん?ハズクはなぜチワの事を言うんだ?もしかしてチワの前では話せない大事な話があるのでは?と、いうことは俺の早とちりか?やばい死ぬほど恥ずかしいぞ俺。


「悪い。それでチワには聞かせられない話でもあるのだろう?言ってくれ」


俺がそう言う。だがハズクは?と言う顔をしてこちらを見てくる。


あれ?もしかして違った?ならなんでハズクは俺の上にいるんだ?


「ハズク?どうしたんだ?話があるんじゃないのか?」


「……いえ……」ハズクの様子がおかしい。


「ふぅ……ご主人様。どうぞハズクの体をお好きなように」


「は?」


息を吐き、そう言って服を脱ぎ出すハズク。俺は突然のことで理解が出来ず固まっていた。『ワタシノカラダヲスキナヨウニ?』何を言っているんだハズクは?


「どうかしましたご主人様?」


そう言って俺よりも高い位置にいるのに顔を覗き込み、上目遣いで俺を見てくるハズク。そのことで俺の脳は正常を取り戻した。


まず考えたことはチワは『超嗅覚』と『超聴覚』を持っていると言うことだ。隣で寝ているので高確率でバレる。ハズクはその事を知らない。


次にそれでバレた時にこのままだと勘違いされてしまうと言う事だ。そのことに頭が追いつき、次に手が動く。ハズクの服を脱ぐのをやめされるためだ。


「ご主人様何故でしょう?」


俺がハズクの手を止めると『何故?』と、不思議そうな顔をされた。


「なんでいきなりこんな事をしようと思ったんだ?」


「ご主人様にハズクは仕えると言いました。この事もその条件に入ると思っていたのですが?」


「入らん入らん。俺はそんなことのためにハズクと一緒にいようと思ったわけじゃない。さっさと寝ろ。明日は忙しいからな」


俺はそういうとハズクは黙っていた。あれ?条件で嫌々かと思っていたけど『なんだこの反応は?』と、思っていたらハズクが


「ご主人様。ご主人様は言いました。欲しい条件が出来ました。ご主人様の性処理をする権利を下さい」


「無理です。限度があります」


俺はよく断れたと思う。ハズクのでかい胸が迫ってくる。色白で綺麗で……南無。危ない危ない。この状況で五日間もしてない状態で。こう言えたのも横にチワがいるのが大きかっただろう。助かった。


「何故ですか?ご主人様はシたくないのですか?」


ハズクが俺に聞いてくる。はっきり言うがシたい。15歳の男子中学生は普通はそうだ。だが横にチワが寝ている状況で出来るわけがない。と言うか、いきなりはヤる勇気も無いし、どうせならちゃんと好きな人と、自分から同意の上でが理想だ。


「でしたら……大声を出してチワさんにレ◯プされそうなったと言いますわ」

「早速協力して無いじゃん。てか今の状況じゃ俺が逆レ◯プされそうに見えるぞ」


「チッ」


舌打ちされた。なんでだ?


「なんでだ?なんでハズクはこんな事をするんだ?」


「ご主人様を殺そうとしたハズクを許してくれました。それどころかご主人様自身の身の危険よりもハズクの事を思って協力と言う名目で助けてくれました。亜人であるハズクの事を差別しませんでした。対等に接してくれました。他に何が必要なのですか?」


驚いた。自分ではそんな事をしてるつもりはなかったのだがそんな風に思っていてくれていたのか?


「……ハズク。そう思ってくれるのは嬉しいよ。でもそれと……その……ヤるのはまた別だよ。ハズクはもっと自分のことを大切にして欲しい」


「……ありがとうございますご主人様。了解しました。今のは申し訳ございませんでした」


そう言ってハズクは謝ってきた。ちょっと惜しい気もしたがあまり落ち込むなどは無い。こんな状況でしたいとは思えなかった。五日間も我慢していたのだか何故だろう?まぁいっか。


「良いよ。今度からはこういうのはするなよ。こういうのはちゃんと順序を踏んでからなんだからな」


そう言って俺はもう一度布団に包まる。ハズクは俺の上から降りた。素直で良い子だ。と、思っていたが近づいてくる。


「どしたの?」


俺がハズクに聞く。次の瞬間ハズクの唇が俺の頬に触れていた。柔らかくて……なんというか不思議な感じだった。


「……ハズクさん?」


つい、さん付けしてしまった。


「ご主人様。順序は守りますがヤらないとは言っていませんので」


そう言ってハズクは布団に入って行った。顔が赤かった気もしたが暗いので俺の気のせいかもしれない。


俺は突然のことに驚きはしつつも寝る。


(ていうかハズク何歳だよ。見た目は俺と同じぐらいだけど)


などと考えていたのだが眠気が襲って来た。明日は顔を合わせるのが恥ずかしいが……どうにかなるか。

そう思ったところで俺の意識は無くなった。





(どうしましょう!ハズクさんがトキヤ様に……どうしましょう⁉︎)


チワは起きていた。トキヤ様の話し声が聞こえた時からだ。ハズクさんのことを警戒していたので『超聴覚』をフルにして警戒をしていたがあの様子だとそちらについては心配は無さそうだと思います。


それよりも気になるのが『ハズクさんがトキヤ様にき、キスをした』と、言うことだ。まさか初日でそのような行動に出るとは思いもよらず、ましてや途中で話に入る勇気などないため寝たふりをしていたのだが……失敗でした。


だが、まだ希望はあるます。場所です。ハズクさんがどこにしたかによって変わってくる。いきなり口は無いでしょう。ならおでこか頬が妥当でしょうか?それならまだ安心です。トキヤ様の唇さえ奪われていないのならば、まだチャンスはあります。


そう思い明日は早いのだと思い出しチワも寝たのだった。

3人の中で一番進んでいるのが一番遅く主人公と出会ったハズク。


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