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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第二章〜No.8編〜
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夜の暗殺者〜No.8〜

最近全然書けていない。書き溜めが6話(二週間分)を切ったら12話ほど書くまで休みます。

フクロウ。夜行性、夜目が効き、飛ぶ時の音はほぼ無音に近い。首は270度ほど周り視野は110度。つまりほぼ360度全体を見れるといっても過言ではない。そのモデルと思われる亜人が今、敵として立ちはだかっている。


「お前何なんだよ!いきなり襲ってきて!何が目的なんだよ!」


俺はこの理不尽な攻撃に文句を言っていた。もちろん相手にそんなことを聞かれて答える保証なんてどこにもなく俺も殺される寸前だが。


「……そうですね。私の攻撃を躱したその子に免じて名前と理由はお教えしましょう。名前はNo.8、理由はあなた方は重要な秘密を知ってしまった。それで十分ですか?トキヤさん?」


No.8?名前ではなくてコードネームか?今ので少なくともこいつみたいなのがあと七人は居るということはわかった。俺、終わってんじゃん。あと重要な秘密?……人為的な魔物化か⁉︎それならあり得る。それに無詠唱魔法も当てはまるかもしれない。仮にも魔道具屋の孫のルナはどちらも知らなかったのだから。あと、なんで俺の名前を?それも後で聞き出そう。それを知った所でどちらにせよ今俺たちがピンチなのは変わらないが。


「お分かりになられましたか?私は知らないですがその顔だと心当たりはあるようですね。それでは……死んでください」


そう言ってまた建物の後ろに降りる。そうして完全に見失ったところからあの爪で殺すつもりだろう。一瞬チワを見る。息はあるが動けないようだ。《水癒》で回復させたいがNo.8はその隙を見逃さないだろう。

ひとまず少なくとも背後を取られないように壁に寄りかかる。


そして火を出す。No.8と名乗ったモデル、フクロウと思われる鳥女。フクロウは夜行性。なら、光には弱い。あいにく光属性は無いが火属性ならある。


『火よ。辺りを照らせ!《灯火(トーチ)》!』


今日覚えた火属性の最初級火属性魔法だ。ロウソクを少し明るくした程度の明るさだが夜目が利くあいつには厄介と思う。普通に火を出すだけだと一瞬だがこれの効果は持続型だ。そして今度は右手に握って居る剣を鞘に収める。


『水よ。縄となりて、No.8を拘束せよ!《水拘束》!』


同時魔法使用。これは今日習って覚えた応用だ。今はまだこの組み合わせと、もう一種類だけしかできないが、いずれは初級魔法同士なら全て使えるようになるとルナに言われた。ただ、俺の場合魔法を使えても中級魔法クラスが1つずつぐらいしか才能は無いらしい。もしかしてルナは天才なのではないだろうか?


なら、片方は《水癒》をすればいいのでは?と思うかも知れないがそれは出来ない。正確には回復魔法は攻撃魔法、補助魔法などと同時に使うことができないのだ。今回は補助魔法同士のため出来る。


もし、仮に回復魔法を同時に出来ても今度はNo.8とを捕まえる《水拘束》や、辺りを見やすく敵の視界をさえぎることの出来る《灯火》、どちらかが使えなくなるためそうすることはできない。中途半端になって俺もチワも殺られて終わりだ。


「さぁ、来るなら来い」


No.8が消えてからどのくらいの時間が経ったのか。数十秒にも感じるし、数分かもしれない。もう来ないのか?、早くチワを助けないと、などとNo.8に対する集中力が低下するが隙を見せた瞬間殺られる。早くしないとチワが死ぬかもしれない。その考えも焦りの原因の1つだ。……そうだ!


***


「はぁ」


ため息が出ます。今回が2回目の暗殺です。一回目は裏路地の不良だったのですが今回はEランクの冒険者。何をしたら私たちに狙われるのでしょう。


おや?あのトキヤと言う青年、集中力がほとんど無くなりましたね。今も《灯火》が一旦消えましたし、疲れたのか壁にもたれかかるような体勢になっています。


実は時々見ながら様子を伺っていたNo.8。《灯火》と言うのを使われたのは厄介ですがまだマシです。あの状態で集中力を維持するのはEランクの冒険者では大変でしょう。早く終わらせないと。いつ人が通ってもおかしくないですし。


そう思い私は、トキヤと言う青年の後ろの建物に立つ。いつもは背後から首を斬っていているが、あの青年は壁にもたれかかっているため無理ですね。なら、真上から首を斬りましょう。そうしようと考えました(チワは厄介なので背中を斬り、無効化しました)。


飛び降りて首を斬ろうとします。青年に音は聞こえていません。初めの反応でそれは分かりました。殺った!タイミング的にそう確信できました。


「掛かった!」


一瞬何を言っているのかと思いましたがなぜか青年はこっちを見ることなく手を真上に向けて《水拘束》と言う魔法を使ってきました(詠唱で魔法名を聞いていた)。私はとっさのことと、いくら鳥でも飛び降りるだけの動きから避けることはでき………………ます。避けれますよ。首を斬るため下に向けていた足を壁に向けて壁を蹴る。その結果、《水拘束》を避けたのです。


「なっ!」


相手も驚いています。どうやって私の来る位置とタイミングが分かったのかは知りませんが殺れば何も問題などありません。


すぐに反対側の壁も蹴り、青年の方に向かい、殺そうとします。《灯火》の明るさで結構見にくいですがいる場所は逆に分かりやすいです。首を一撃と考えていましたがしょうがありません。


「では、さようなら」


そう呟きながら鋭い爪の生えた足を突き出して向かっていった。


「やっぱり掛かったな!」


そう青年が言った瞬間、《灯火?》が飛んできたのです。


「なっ!」


《灯火》を攻撃に⁉︎あれは攻撃用の魔法だったのですか⁉︎今度こそ壁を蹴ることも出来ないため、避けることも出来ず、《灯火?》の直撃をNo.8は喰らった。

とりあえず撃破ですかね?

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