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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第二章〜No.8編〜
31/158

魔法使い再び〜後編〜

総合PVが2000PV突破しました。ありがとうございます。

「大丈夫ですかトキヤ様?」


「あぁ、もうだいぶ痛みは引いたよチワ」


現在俺は魔道具屋の二階の居間みたいなとこにいた。休憩出来る用にや何か商売の話ができるようにか少し高価そうな椅子と机が並んでいる。

そして、右に俺、その隣にチワ、俺の前に魔法使いの配置で座っている。お爺さんは店番。今日は初めて少し長くいたから分かったことだが、結構繁盛している。


「……さ、さっきのはことはごめんない。私はルナ。ルナ・ティンゼル」ルナ・ティンゼルが謝ってくる。年は12歳らしい。初め出会った時は口調が荒々しく俺のこと黒髮呼ばわりしていたが今はそんな面影もなく大人しい。今は。ルナが名前でティンゼルが苗字かな?


「へぇ〜。じゃあティンゼルさん、俺はトキヤって呼んでくれ。それにそのことはもう大丈夫だから良いよ。わざとじゃないんだし。それよりもあの後どうなったのか知りたいんだけど教えてくれるかな?」


実際初めから怒ってるなんてことはない。店の扉の前で立っていたら入って来る人の邪魔になるのは普通だし俺も悪い。


「あの……ルナって呼んで」


「?わ、分かったよ。ル、ルナ……これでいいのかい?」


そう呼ぶと嬉しそうな顔をルナはする。そしてチワが俺のつま先を踏んでいるが……うん、わざとじゃないだろう。偶然だ、偶然。だって理由もないのにチワがそんなことをするわけが無い。別に明確な理由があってもチワはそんなことしないと思うが……。


「それで……あの後は衛兵に連れていかれて取り調べを受けていたの。相手の傭兵が大剣を振り出したのはその場にいた全員が見てたから男はその場で捕縛されて何処かに連れていかれたし。私はいつの間にか何もしていない被害者という立場になっていてある程度事情を聞かれて帰されたわ。そしてここであなたと出会った。以上」


……なるほど。そんな事になっていたのか。後やっぱ口調変わってねーな。


「そ。それで言い忘れたことがあったからあなたを探していたの。偶然ここにいて助かったわ」


「言い忘れたこと?」


俺が聞き返す。そう言えば「ま、まって」と言われた気もするが……。


「そ。あの時一応助けてもらったし、あのままじゃ私死んでたかもだし……あ、ありがとう」


頬を赤らめて小さい声でそう言うルナちゃ、ルナ。あの性格じゃ人にお礼を言うなんて珍しいだろう。少々照れ臭かったのかな?


「いや、拳を避けさせたのは俺だけど大剣を止めたのはチワだから命の恩人はチワだよ。言うならチワに言ってくれないかな?」


事実、俺は拳から守っただけで傭兵を止めたのはチワだ。


「そうでしたね。ち、ちわ…さん?ありがとうございます。と、トキヤ。ですがこれだけは、あのままトキヤが動かなければ私はボコボコにされていたし、チワさんも動かなかったでしょう?だからトキヤさんにも当然お礼は言います。いえ、言わなければならない。それが筋ってもんです」


確かにそうだな。チワは基本的には人間と関わるのは好きじゃ無いだろう。人間は自分たち亜人を差別するからだ。今回も俺が飛び出して命の危険があったからこそ止めたのかも知れない。


「あの〜、チワで良いですよルナさん。私はトキヤ様の奴隷ですのでさん付けはよして下さい。それに私はまだ14歳ですし」


ふむ。奴隷はさん付けが嫌なのか?それともチワの感覚なのかそんなことを言うチワ。そういえばルナちゃ、ルナも亜人に偏見はないように見える。案外どちらの国も至上主義も差別もしているのはこの国の貴族や王族、奴隷商人だけかもしれないな。俺はそんなことを考えていたのだがルナちゃ、ルナが


「えっ!!!!!そ、その見た目で……まだ……14歳……」


ガクリと首を落とし、自分の胸に手をやりしょげるルナ。


「いや、実年齢はそうだけどその体は成人になってるでしょチワ。ルナちゃ、ルナが混乱するじゃん。えっとなルナ、チワは実年齢は14歳だけど肉体的にはもう大人だから」


一応フォローしておく。まだ12歳なんだからこれからでしょ。実は成人してますよパターン以外は…。


「そ、そう……あの、お礼は何が良いの?私に出来ることならなんでもするよ」


幼女がなんでも?……。バン!自分の顔を殴る。二人とも驚いた顔をする。


「急にどうなされましたトキヤ様!」

「急にどうしたのトキヤ!」


二人の声がはもる。「大丈夫、ちょっと根性を叩き直しただけだから」と言い頭を冷やす。危なかった。あの思考は危険だ。チワが来てから最近してないからな。チワには教育上も悪いしスキル『超聴覚』、『超嗅覚』でバレる可能性が非常に高いからだ。だって思春期真っ盛りの15歳男子中学生だよ。むしろチワみたいな超かわいい女の子がいる中で五日間我慢しているのを自分で自分を褒めたいよ。そんな思考を断ち切る。


「お礼か……じゃあ……魔法について教えてくれ」

最後の要らなかったですかね?

面白ければptかブクマか両方下さい。(男は直球どストレートに。野球はキャッチボールぐらいしかやったことないが)


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