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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
序章〜異世界転移編〜
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異世界召喚されました?

「は? ……どこだ、ここ?」


俺は草原の木の下で目覚めた。……落ち着け落ち着け! 確か、俺は塾から帰ったあと、ご飯を食べて、お風呂に入って、ベッドで寝た。……そんないつも通りの生活していただけのはず……。


ドッドッドッドッーー!! ガタゴトガタゴト!!!


「……あれ、これ夢?」


だって今、目の前を馬によく似た動物が馬車? と呼んでいいのか分からないけど、似たような物を引いて目の前の道を通っていったし。

……でも、こんなリアルな夢なんてあるのか?。


「……違う、絶対に違う。これが夢なんて……ありえない!」


辺りを見渡せば、障害物など皆無の草原を風が草を揺らして走り回り、上を見上げて空を眺めれば、さんさんと輝く太陽が俺を照らす。

白い雲が浮かび、青い空が一面に広まっている。


「……ってそんなことより、夢じゃなきゃこれはなんなんだ? ……異世界召喚? ……いや、転移か? ……マジであるのかそんなの? あんなの想像上のじゃ? もしそうなら……。って、あぁーもう、考えてもわけわかんねー!」


改めて自分の身に起きたことを考えようとしたが、異世界転移なんていう、科学が発展した現代ではほぼ有り得ないと考える結論に至ってしまう。

そんなことしか考えられない自分に対してと、知らない場所にいるストレスで、俺は大声を出すことでひとまず発散をした。


「父ちゃん、じいちゃん、ばあちゃん……雪……」


そうして落ち着くと、向こうの世界に住む家族が心配になってきた。

特に妹である雪が心配で仕方がない。


「落ち着け、俺。……とりあえず、異世界召喚と仮定しよう。時代は……中世ヨーロッパぐらいにありそうな建造物が、さっきの馬車? が走り去って行った方に見えるな。うん、よくある感じで召喚されたと仮定しよう」


それか、タイムスリップしてどこか別の国という可能性もあるな。でも、さっきの動物を見ると異世界召喚が妥当だろう。

あんなのが居たなんて記憶、俺は持ってない。俺が持ってないだけかもしれないから、確実とは言えないが。


「次に装備だな。まずは、今も着ている寝巻き……以上⁉︎」


「剣は!? せめて身を守る護身用のナイフや防具ぐらい待たせろよ! ふざけんな! こんなんでこれからどうしろって言うんだよぉ!」


と、大声で叫んだ。……慌てて冷静になり、周りを見渡して人がいないかを確かめる。

聞かれてたら恥ずかしいしな。……それにしても、初期装備が貧弱すぎる気がする。

……周りを見た感じ、俺の脅威になる者はいなさそうだし、案外これが普通? ……いや、俺の案内役とかもいないし、やっぱ普通じゃないわ。


「はぁ、はぁ……この世界で日本語通じるかな? それにこの世界の価値観とかも全くわからない。とりあえず馬車? の去って行った方角のある、街にでも行こう。俺は向こうに帰らなきゃいけないからな。少しでも情報が欲しい」


そう考えた俺は異世界初の一歩を踏み出した。……靴がないから足が痛い。

どうなることやら。

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