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目覚めて始まる異世界生活〜チートが無くても頑張って生きてみる件〜  作者: どこでもいる小市民
第一章〜チワ編〜
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クエスト受注



「ほう?水属性か。珍しい」


爺さんがいうには水属性は女性の方が9割らしい。

えっ?地味にショック。


水属性は主に回復魔法だ。

おい!これ普通チワとかに与えろよ。俺が回復とかおかしいだろ!

一応攻撃魔法も使えるしいろいろできるのが救いだ。

火はみんなの想像どうりで攻撃特化らしい。


「そう落ち込むなや。魔法が使えるだけマシさ」


水が出たことで落ち込んでいるところに、魔道具屋の爺さんにそう励まされる。


「じゃあチワ。お前も測ってもらえ」


俺がそう指示する。

チワも水晶に手を当てる。

すると水晶が緑に光った。どうやら風属性らしい。


とりあえず俺たちは適性があることがわかったので初級の魔法書を買おうとするが一冊銀貨四枚。

お金が足りないのでまた後日買うことを約束した。


「そうそう、魔法が使えるかは適正のみだが、魔法の強弱は才能五割、努力二割そしてーー」


***


「ありがとうございます。ではまた後日に」


さて、さっきも言ったがお金が足りない。

このことをチワに説明し、すぐに稼ぐためギルドに向かう。


道中9歳ぐらいのオレンジっぽい髮の色(珍しいと思う、異世界だから普通かも)をした、容姿も服装も結構良い女の子がいた。

迷子みたいだったので騎士団の支部署に送ってあげた。

もし、奴隷商人にでも目をつけられたら後で後悔は嫌なので。

チワを見ても亜人に偏見のない珍しい子だった。

ただし『大丈夫?迷子?』と、声をかけたら

『う、うるしゃい!じいじと離れたり、迷子になったりなんてしてないんだから!』と、言われた時は驚いた。


なるほどおじいさんと離れて迷子状態と。

この後が大変だった。色々なものに興味津々で寄り道ばっか。

支部署に着いたのが魔道具屋を出て二時間後。普通は20分ぐらい。

そんなこんながあったが無事ギルドに到着。


さて、ここも一ヶ月ぶりかな。

クエストを受けようと思い、ギルドに足を踏み入れる。

ギルドには、2、3人ぐらいしか居らず少し悲しい。

チワをギルドの冒険者登録をして俺とパーティー登録する。

チワを見るなり嫌な顔をされた。こちらとしても気分は悪い。


クエストを受けるにはボードに貼ってある依頼用紙を受付カウンターに提出すれば良い。

まず始めは手頃な初心者オススメミッションを受ける。

(適正ランクE。ランクC以上のパーティー、冒険者もしくは傭兵などは受けれない)

ちなみに俺もチワもランクEだ。

だって何も受けたことないもん。


あっ!重要なこと忘れてた。

この世界の言葉も文字もなぜか読める。

これはありがたい。

こういうのは大抵文字が読めなくて苦労するパターンだからな。

えっとー、これにするか。


『カンラン村で畑を荒らす猪の駆除

報酬金額銀貨二十枚。 』


素材は自分のものにしていいそうだ。

ただし猪肉は村がもらうらしい。

干し肉にでもして、冬の保存食にでもするのかな?

猪三十匹で銀貨20枚は割りが良すぎるような気をするが、クエストとは本来こう言うものなのだろうか?

このクエストを受注しようとしてカウンターに持っていく。


「カンラン村の場所はご存知でしょうか?」


声に張り合いが無く、やる気も感じられない。

チワの事といいさっきからこいつの態度は腹が立つ。

そうそう、そういえば知らないな。

宿と森の行き来ぐらいしか一ヶ月してなかったからな。

俺の行動範囲狭いな。


「すいません。わかりませんね。どこでしょうか?」


「バロン王国の王都を東に出て徒歩で5日ぐらいですね。足がないなら馬車をお勧めしますが、定期便がないので借りるしかないのですが、報酬金額の半分以上を使ってしまうため、始めは徒歩がお勧めです」


……足か。ハクちゃんに2人乗っていけるかな?

たまにはちゃんと広々とした所で走らせてやりたいが、乗れるかな?

最低限の運動は牧場が預け先にもあるので大丈夫だろうが、ストレスとかたまっているだろうし。


「ハクニーって何人まで乗れるか知ってますか?」


「ハクニーをお持ちなんですか⁉︎すごいですね。あっ!失礼しました。ハクニーは基本的に馬車を引くのがメインですがお二人までなら乗れらと思いますよ」


こいつ!あからさまに態度が変わった。

ハクちゃんの話をした途端にだ。

亜人連れの新米冒険者から、何処かのハクニーと亜人奴隷を連れた貴族の2、3何坊とでも認識が変わったのだろう。

やっぱこいつ腹立つ。

そしてやはりハクニーは俺たちには珍しいんだろう。馬小屋?に預ける時も盗んだんじゃないかと疑われたし。

まぁ仲の良さですぐ疑惑は晴れたけど。


「ではハクニーに乗って行きます」


「今からハクニーの足なら1日野宿でいけると思いますよ」


こうして俺たちは初クエストを受けて依頼を達成するため、カンラン村に出発した。

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