初めての戦闘(チワ)
俺たちは森に着いた。
「……すごい森ですね」
「ここは初心者用の森らしいぞ」
「えっ!そうなんですか?」
チワは森を見るのが初めてなのだろうか?
「そういやチワって何歳?」
「えっ?14歳ですけど」
「14歳!嘘だろ!小さくね?」
「いえ本当です。私たち亜人はレベルで見た目が変わりますからね。私たち犬耳族の中でも犬種にもよって大きさや見た目が異なりますため同じレベルでも見た目や大きさの違う犬耳族の子も当然います」
チワは実年齢14歳だが、レベルは3のため10歳ぐらいの見た目らしい。
成犬の大きさになるレベルは10レベルぐらいらしい。
なるほど。あと少しで合法ロリの完成か。
いやこの国の成人年齢が幾つだ?後で調べておこう。後でわかったがこの国の成人年齢は15歳だった。
日本より3歳早い。
「じゃあチワはどこに住んでたんだ?」
「私は一ヶ月ほど前の時に奴隷狩りに会いました。両親は白殺虎に殺され、村も壊滅させられました。今は廃村です」
「……奴隷狩りか」
どこの世界でもあるんだな。
……あれ?俺その廃村見たことあるかも!
確か召喚されて歩いてる時に壊滅した村があったがチワの故郷はそこだったのかもしれないな。
殺した男は俺をそこの住民と勘違いしていたが、ルーラシア帝国に基本いるせいか知らなかったのだろう。
「……よしっ!さぁ弓矢の練習だ!」
気分を変えて猪を狩る。
「そのマントさえ着ていれば大丈夫だろ」
猪を探して3分後
「トキヤ様!この先に一匹何かいます」
俺が確認すると猪だった。
猪はこちらに気づいた様子はなくうろうろしている。
俺たちは草陰に隠れる。
チワが弓を構えて矢を手に取り放つ。
矢は猪の右前足にに刺さった。
プギィ!!!!!
猪が叫ぶ。
俺はその間に走り込み追い討ちをかける。
猪は逃げようとするが右前足に矢が刺さりうまく走れない。
俺はその猪に剣を振りかぶって斬る。猪は絶命した。
「やったなチワ!」
俺はうまく当てたチワの頭を撫でる。
若干頬を赤くしながらも喜んでいるのが尻尾でわかる。
ちなみに尻尾穴も開けておいてある。
「はい!うまくできました」
実は森に来る前に装備屋の裏で試射して来ていた。
チワは3回目で的に当てたのでおっちゃんも才能があると褒めていた。
このままいけばなんかのスキルも取れるかもらしい。
猪の素材を取るべく近寄る。
「チワ、よく見ておくんだぞ」
チワは若干嫌そうな顔をしたが目をそらさず見ていた。
「チワ次々狩るぞ」
「はいトキヤ様」
俺たちは次々と日が暮れるまで狩った。
その数合計30体。
途中から素材の取り方もチワに教え出した。
筋がいい。
いつもよりは少ないがチワに戦闘を慣れさすため仕方がない。
これがうまくいけば稼ぎが倍以上になる。
ちなみにレベルはチワが6になった。
俺よりも成長速度が速いので俺のスキル育成上手の能力だと思う。
お腹が異常に鳴っているのは体の変化によるものだろう。
帰ったらいっぱい食べさせてやろう。
それにしてもチワの索敵能力はさすがだった。
さすが犬耳族。弓の腕も大したものだった。
おっちゃんは言っていたが、猿人族や猫耳族の方が普通は向いているらしい。
チワはそれにも劣らぬ逸材だそうだ。
俺たちは森を出て素材を売りに行く。約銀貨二枚。
次にチワをハクちゃんに合わせるべく馬小屋に行く。いつもは朝に行くのでハクちゃん怒ってるかな?
俺が奴隷狩りに会って、奴隷になりそうになった事はチワには言っていない。
今日の夜話すつもりだ。
そんことを考えているうちに馬小屋に着いた。
預けてる分の代金を支払い、ハクちゃんに会った。やっぱり怒っていた。
そしてハクちゃんとチワは馬があったので仲良くなった。
そうして宿に戻った。
今まで所持金を書いてきましたが色々大変なのでやめます。楽しみにしてくださっていた方々には大変申し訳ないのですがご了承ください。
ちなみに主人公はロリコンではありません。




