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モブヒーローな僕と変態な先輩

作者: 黒宮猫刃

20××年、突如何もないところからいきなり裂け目ができ、異形の化け物が出現した。

異形の化け物は人々を襲い、大混乱をもたらした。

人々は異形の化け物を「怪人」と呼んだ。

銃やミサイルでは怪人には通用せず、人類はなすすべがなかった。

そこに、ある者が立ち上がった。

彼らは怪人達の前に現れ、怪人達を倒していった。

人々は彼らは「ヒーロー」と呼んだ。

そんなヒーロー達の中に一人の少年がいた。

そんな少年の物語である。


―――――

「門田文太よ、君はヒーローに選ばれた。怪人を倒し、人類を救え。」


朝僕は眠りから覚めた。

「朝から変な夢見たな。」

ベットから起き上がったとき、

「よう、起きたか相棒。」

いきなり知らない人の声が聞こえた。

「だ、誰だ!!何処にいる。」

「俺は此処にいる。」

声が聞こえた所を見ると、左腕に見に覚えのない腕章があった。

「なんだこれ?」

「ようやく気づいたか、相棒。」

「しゃ、喋った!!」

腕章が喋ったことに驚いた。

「俺はモブン。お前さんの変身グッズだ。お前はヒーローに選ばれた。」

「ぼ、僕がヒーローに!!」

「そうだ。」

まさか僕がヒーローに選ばれるなんで思わなかった。

ヒーローと言えば怪人達を倒す正義の味方。まさか僕がなれるなんて夢にも思わなかった。

「俺達は一心同体、これからよろしくな。」

「あ…ああ、よろしく。ところで気になることがあるんだが…」

「なんだ、相棒。」

腕章を見て言いたかった。なんでかって?そりゃ…

「なんで『モブ代表』なんだよ!」

そう、腕章には『モブ代表』と書かれていた。

「そりゃあお前さんがモブだからだ。」

「僕が…モブ…」

「ヒーロー達は誰にも負けない己の強い本質によって選ばれる。お前の『モブ』という強い本質によって選ばれた。」

自分がモブであることを断定されてとてもショックを受けた。

「文太~起きろ。」

一階から母さんの声が聞こえた。

「時間か、もっと話をしたいけど後にするか」

僕は学生服に着替えて一階に降り、朝食を食べた。



「それにしても普通だな、僕。」

「え、今更気がつかなかったのか?」

昼休憩友達の英治といつも通り一緒に昼飯を食べていた。

「お前は普通だ。容姿、勉強何もかも普通だ。そこらにいるモブと言っても過言ないな。」

「そ、そこまで言うのか…」

そこまで言われると傷つくな。

「普通じゃないと言えば、あそこにいる超絶イケメンの神宮寺だな。勉強では常に上位で、スポーツ万能で凄いわ。」

確かに神宮寺君はとても凄いし、僕とは比べ物にならない。僕も彼のようだったらいいなと思う。

モブンの言う通りに僕はモブだなと実感した。


―――

「相棒よ、怪人が出現したぞ。」

帰り道、ポケットの中に入れていたモブンがいきなり喋りだした。

「戦うぞ、相棒。変身するぞ。」

「どうやって変身するんだ。」

「俺様を持って『変身』と言って俺様を身に付けるんだ。」

「わかった。」

僕はモブンをポケットから取り出して持って

「変身」

そう叫んでモブンを身に付けた。


―――

「フハハハ、我はデーオチン。貴様ら人間等を皆殺しにしてやる。」

怪人デーオチンは周囲の建物を破壊し、人々を襲っていた。

「そこまでだ。」

「なんだ?」

声をした所を見ると、そこに一人立っていた。

「これ以上の悪事を許さないぞ。ヒーロー『モーブマン』参上。」

彼は怪人にそう言った。

「なんか地味な奴が出たな。」

「地味で悪かったな。」

彼は左腕に腕章をつけて全身茶色のタイツに仮面を着けていた。


――――

「相棒よ、記念する初戦だな。」

「そ、そうだな。」

思わず勢いで出てきてしまった。

目の前にいる怪人が怖い。


「おい、どうやって戦えばいいんだ。」

「『ウエポン召喚』と叫べ。そうすれば、武器がでてくる。」

「わかった。『ウエポン召喚』」

そう叫ぶと手元に木刀が現れた。

「説明しよう。武器の名は『ただの木刀』だ。修学旅行で男子学生がノリで買ったような木刀だ。そこら辺の木刀と違って少しだけ頑丈にできている。」

「なんでやねん。他に何かいい武器とかないのかよ」

「残念ながらない。」

あまりものしょぼさにがっかりした。

「お前はヒーローとして未熟すぎるから今はこんなのしか召喚できねぇから仕方ない。」

「わかった、これで戦ってみるよ。うぉおおおお」

僕は怪人にただの木刀で攻撃を仕掛けてみたが…攻撃がまったく効かなかった。

「ふん、甘いわ。」

僕は怪人に腹を殴られて吹き飛ばされた。

「我を舐められては困るな。これでもSSランクの怪人だ。」

「な…んだ……と…」

予想外にランクの高い怪人だったようだ。

「相棒、こいつを相手にするのは早すぎた。逃げろ。」

「駄目だ…動けない…」

あまりもの強い一撃を食らってまったく動けそうにない。

「貴様のような雑魚に用などない。」

怪人が僕の止めを刺そうと近づいている。

「待ちたまえ。」

そこに突如誰かが現れた。

声の主を見ると、そこには…

「へ…変態だ…」

そこには、覆面のうえに女性の下着を被った全裸の男がいた。

「待たせたな、俺は『パンティーマン』だ。」

「変な奴が出たな。」

怪人は標準を僕から彼に移った。

「モーブマンよ、君はまだ成り立てのようだね。君にはまだ荷が重すぎるから俺がこの雑魚を倒すよ。」

「この我を雑魚だと…ふざけんな。」

怪人は怒って彼に殴りかかった。

彼は避けようとせず、パンチを受け、

「いいパンチだ。気持ちよかったよ。」

彼は平然と立っていた。

「なん…だと」

怪人は己のパンチが効いてないことに驚いた。

「次は俺のターンだ。変態奥義『108手連打』」

「ぐおぉぉ…」

彼は怪人に強烈なパンチを叩きまくり、怪人を殴り飛ばした。

「とどめを刺そうか、『ウエポン召喚』」

彼はウエポン召喚をして出てきたのは、女性下着縞パンだった。

彼は縞パンを鼻にあて嗅ぐ。

「ハアハアハアハアハアハアハアハア」

彼は縞パンを嗅ぎながら、腰を振っている。

すると、彼の股関の棒がとてつもなく大きくなって光った。

「ハアハアハアハアとどめだ…変態奥義『巨根射○砲』」

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

彼の股関から特大のビームか発射し、怪人を消し飛ばした。

「変態は世界を救う」

彼は決め台詞にそう言った。



―――

僕は夜平凡公園に向かっている。

あの後彼は「また会おう」と言って去っていった。

次の日の朝学校に登校して下駄箱を開けて見ると手紙が一通あった。

その手紙には

『はじめまして門田文太君、いやモーブマン。ヒーローとして君と話をしたい。夜8時平凡公園に会おう。』

と書いてあった。

僕はその手紙に指定された場所行くことにした。

なぜ僕の正体を知っているのか、この手紙の主は誰なのか知りたかったのだ。

平凡公園に着いたとき、男が一人立っていた。

「やあ門田文太君、いやモーブマン。待っていたよ。」

「君は…」

そう、手紙の主は学校で有名な神宮寺君だった。

「さて、本題に入ろうか。」

彼はポケットからあるものを取り出した。

それは、女性の下着だった。

「変身」

彼は女性の下着を被って光出した。

そこに立っていたのは、昨日助けてもらったパンティーマンだった。

「俺は新人の君を一から鍛えることにした。覚悟してね。」



背景母さん、僕は変態に調教されるようです。





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