東大が悪い?
私は世の中を批判するのが大好きなのですが、誰かが、何かを批判すると、現実に生まれるのは、
利権
なんですよね。
陰謀論的に言えば、
利権を生み易いように、意図的に批判を誘っている
ということでしょうか?
誰かが、教育や受験を批判すれば、大学入試が変革されるわけですが、その方向は利権に向かいます。
今度の入試改革の英語の
民間を活用する
これ、露骨に利権過ぎちゃって、いいんですかね? こんなんで。
大勢の受験生を一堂に集めての実施が困難
であれば、各大学が個別に行えばいいだけだと思うんですが。
だいたい、同じ大学を受験するわけではないのですから、同じ試験を同時に受ける必要などないのです。
大学間に学力格差があるわけですから、試験は学力に合わせて行われるのが、適切です。
東大の数学の入試問題を、無名大学の入試に出題すれば、ほぼ全員が零点で、選抜になりません。
昔は、ちゃんと、各国立大学が個別に入試を行っていました。
それを、利権欲しさに、共通一次試験を実施してしまいました。
共通一次試験を実施する時にでさえ、
同一試験を実施してしまえば、大学が序列化されてしまう
という批判がありました。
それまでも、大学には、一期校、二期校とか、ランクがあったのですが、
格付けの明確な基準
は、無かったのです。それが、出来てしまうと。
まあ、この批判は、現実とはあまりそぐわなかったんですけど。
共通一次で八割取れなくても、東大に入れましたし、地方の国立大学でも、七割は欲しいかな、という状況でした。東大と地方との学力比が、八対七なんて、マークシートの為せる技です。
共通一次試験を実施したのは、国大協です。その中心は東大だったわけですが、東大は露骨に
大学入試改革は単なる利権漁り
という姿勢でした。
共通一次試験は配点に入れない
と、公表してしまいましたから、マスコミに叩かれ、自民党に圧力をかけられ、国会で問題となりました。
共通一次試験の導入は、自民党の戦後の教育改革の目玉だったのです。自民党の政策は全て、まず、
利権ありき
のものなのですが、それを前面に出されては、困ると。
配点に入れない試験を実施しようとは!
さすが東大!
後で、東大の先生と雑談していた時に、
「あれのおかげで、仕事が増えて良かった」
と、おっしゃっていました。