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山より颪が下りてくる

作者: 夕島 凪


 やあやあ、皆さん我こそは。人を人とも思わず、或る者を騙しては鼻で笑い、又或る者から大切なもの奪っては高笑いをあげて持ち帰り、そして捨てる。まさに快楽の体現者、まっこと生まれながらの悪鬼羅刹、そう!鬼でございます。


 何?鬼にしてはテンションおかしいんじゃないかって?何をおっしゃる。


 いいですか。今日、鬼だって人っ子一人いない山奥で寂しく暮らすなんてこと誰もしませんぜ?

 大体多くの仲間は封印されるか殺されちゃって、今居るの全員人間との混血で鬼の血なんか数パーセントも残ってやしませんよ。そういう私も遠い傍系の先祖に山姥がいるだけで見た目はただのシティーボーイです。ぶっちゃけ鬼の知識なんかウィキで調べたぐらいってなもんですよ。

 

 え?そりゃネットだってつかいますよ?現代人なんですから。

 父はIT会社のサラリーマン、母は専業主婦からハンドメイドクラフターへと華麗なジョブチェンジ。そんな一般的な中流家庭ですもの。鬼の友人なんかいやしません。この間なんか学校の友達に俺、実は鬼の直系なんだって話をしたら「今どきの鬼はボクサーパンツはいてんのな」って返されましたよ。たりめーだよ。今時虎柄のパンツ履いてる方がナンセンスだよ。


 まあそんなわけでですね、なんで私がこんな深夜に突然こんな意味不明なブログを更新してるのかっていうと…まあいいや飽きたしもういいや…。つー訳でこっからネタばらし。


 実は、あんまりに同学年の陸上部員が「お前パンチパーマだなあ!お前パンチパーマ当ててるよなあ!ぜってえパンチパーマだよ!」っていうから「地毛だバーカ!俺は前世鬼だったんだよ!」って返したら、どうやらそれを聞いてた後ろの眼鏡のつぼに入ったようで盛大に牛乳噴出した挙句に、放課後に「これお前の設定ね…」とかいって設定資料とか書いたノートをおもむろに俺の鞄に入れてそそくさと帰りやがった訳よ。


 で、学校で捨てるわけにもいかないから持って帰ってどうしようか考えた挙句に深夜のテンションで「そうだ一回なりきってみよう」と思って書いたのが事の顛末。…。あーもう知らん!なんか恥ずかしい!ノートはぜってえあの眼鏡に明日突っ返すからな!つーか誰だよあいつ!影薄いんだよ!


というわけで黒歴史ブログは此処でお終い!明日からは普通の「きゃわ!男子高校生食べ歩きスイーツブログ」の連載を再開いたしますのでよろしくお願い致します!


…どうやらブログはここで終わっているようだ。


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