Level.4「あ、でたわ」
「神よりぃ?」
俺は思わず眉根を寄せた。
「ていうか、ここって圏外なんじゃないの?リクのスマホは電波拾ってんの?ログインボーn」
「いや圏外だよ。だから開くのが怖いんだよ」
俺が開くか開かまいか悩んでいると、そのメールが一人でに開いてしまった。驚いて「ぅあぉ!?」なんて間抜けな声が出てしまった。
隣で何かクスクスと聞こえたが俺はそのメールをユメにも聞こえるよう、声に出して読んだ。
「やぁ、神だよ。」
俺はすぐに読むのをやめた。
なんだよ「やぁ」って、仮にも神ならもっと厳格なんじゃねぇのかよ。
「早く続き読んでよ」
ユメが隣で頬を膨らませながら、続きを促してくる。
「突然だけど君達は僕が異世界に転生させたよ。この世界には『スキル』と『ステータス』があるんだ。スキルの中には『魔法』や『技術向上』などがあるよう。ステータスとスキルは「見たい」と強く思うと見れるよ。あとで確認しといてね。」
そこで メールは終わっていた。
「とりあえずそれぞれのステータスを確認しようよ」
「あぁ、俺も気になったし(特に魔法の部分が)。じゃあ確認し終わったら言ってくれ」
「分かった」
そう言うと集中し始めたユメを習って俺も目を瞑って「ステータスでろ」と頭の中で言ってみた。
こんなんででるのか?
目を開けると薄く発光した板のようなものがあった。
あ、でたわ。
俺のステータスは
攻撃:37 魔法攻撃:42
防御:857 魔法防御:795
運:9 器用:96
「!?」