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よめと防御と異世界と  作者: 黛 輝琉
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Level.1 「夫婦旅行(異世界)」

鬱蒼と木々が生い茂る大自然のど真ん中、あまりにも場違いな洋風な寝台に座り呆けている寝間着(パジャマ)姿の一組男女は、訳のわからないまま呟いた―――――――

「「どうしてこうなった」」

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「なぁ、ユメ」

「なに?」

そこはとあるホテルの一室。ベランダからキレイな海が見えるいい部屋だ。

「明日は何時に起きればいいんだ?」

ごくごく普通の容姿の、普通の青年のリクは自分の妻に聞いた。

俺はいま、妻の「ユメ」と仲良く旅行中だ。

「明日は朝食の予約が7時15分だから6時45分に起きれば間に合うんじゃない」

俺はスマホのアラームを6時30分にセットし、布団に潜った。

「じゃあ、寝るわ」

「うん。おやすみ」

そう言うとユメは猫の様な小さなあくびをした。

なにこの嫁、超可愛いんですけど。

俺がユメの可愛さに悶えていると、

「あまり見つめられると恥ずかしいよ」

と、頬を朱に染めて照れ隠しか俺の頬をつねってっくる。

そのやりとりが終わると、ユメが電気を消したので俺は寝ることにした。

だんだんと意識が微睡んでいき、30分ほどで熟睡していた。

そして、この世界で次の朝を迎えられなくことを俺はまだ知らない。





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