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初恋

作者: 狗月ユウ

10分位で書きなぐったので、あんまり伝わらないかもしれません。

恋。恋。

恋をした。

初めての、熱い、熱い、恋をした。

貴方のことを考えると、

毎日心がドキドキして、止まらない。

体中が熱くなって、どうしようもない。


私が貴方の元に行ったなら、

一体どんな風に話しかけてくれるのか

どんな風に笑いかけてくれるのか、

どんな風に励ましてくれるのか。

そんなことばかり考えて、夜も眠れなくて。

真っ黒なくまを作って、怒られた。


でも考えるのをやめられないの。

貴方に愛してもらうのを。

貴方に名前を呼んでもらうのを。

貴方に手招きしてもらうのを。

貴方の傍に行くことを。


あぁ早くしなくっちゃ。

貴方はとても人気のある人だから。

少しでも乗り遅れると、

きっと誰かに盗られちゃう。

そんなの絶対嫌だから。

そんなの絶対嫌だから。


走れ。走れ。

貴方の元へ。

走れ。走れ。

盗られる前に。


初めましてな私達だから。

きっと貴方は戸惑ってしまうと思うから。

手紙をしたためました。

貴方への気持ちを綴った、

私の初めてのラブレター。

失くさないように、大事に大事に胸に抱えて。


走れ。走れ。

貴方の元へ。

走れ。走れ。

捕まる前に。


空高く照らす太陽。

煌々と輝く青空。

その下で、私は走った。

走った。走った。

スカートをなびかせて。

長い黒髪を振り乱し。

走った。走った。

貴方の元へ。

走った。走った。

永遠の彼方へ。


恋。恋。

恋をした。

初めての、熱い、熱い、恋をした。

貴方のことを考えると、

毎日心がドキドキして、止まらない。

体中が熱くなって、もうどうしようもない。


あぁでもやっと、私は行ける。

貴方の元へ。

恋い焦がれた、貴方の元へ。

その事を考えるだけで、

ドキドキが止まらない。止められない。


貴方の元へ、全力疾走。

もう誰の目も、声も、わからない。

私の気持ちは貴方の元へ。

私の心は貴方のものへ。


空高く照らす太陽。

煌々と輝く青空。

その下で、走って、走って。

辿り着いた、マンションの屋上。

走って走って、全力疾走。

貴方の元へ。

走り続けて私は、勢い良く飛び降りた。

屋上から、飛び降りた。

走り幅跳びみたいな。

愛する人に飛びつくみたいな。

そんな感じで。

全力疾走で飛び降りた。


超特急で、ぐるぐる回る景色。

遠のいていく意識。

上か下か。右か左か。

何もかもわからない。

感じているのは幸せだけ。

貴方の元へ行けるという、幸せだけ。


あぁやっと、恋い焦がれた貴方の元へ。

一体どんな風に話しかけてくれるのか、

どんな風に笑いかけてくれるのか、

どんな風に励ましてくれるのか。

そんなことばかり考えて、夜も眠れなかったけれど。


もうそんな心配要らないの。

だってもうすぐ貴方の元へ。

恋い焦がれた、貴方の元へ行けるのだから。

恋。恋。熱い恋。

やっと叶った、私の初恋。


汚れのない純粋な私の心と、

赤く染まったラブレターを添えて。


走れ。走れ。

貴方の元へ。

走れ。走れ。

盗られる前に。


さよなら。




恋愛っていうと、甘くて切ないとか、そんなイメージだと思ったので、

そんなイメージを壊したいなぁと思って書きました。

最後の飛び降りのシーンだけ書きたかったので、前半がなんとも稚拙になってしまいましたが。


少女が恋焦がれていたのは神様だったのか、悪魔だったのか。

一体どちらだったのでしょうね。

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