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▽May 5th Monday_____

4人の少年少女の名は、


A斗

B香

C真

D奈


だった。


とある4月、4人の少年少女は耳にする。


あぁ、勿論。

例の本の話だ。


彼らはまだ小学生。

当然興味を持つだろう。


無論、4人だけではない。

他の生徒だって同じ小学生だ。


興味を持ち、探し廻るのが普通だろう。

そして、飽きると噂を流す。



「なぁ、例の本、あったらしいぜ。」


「昔、例の本の内容を見て死んじゃった人が

いるんだってさー、怖いねー。」


「俺例の本見たんだよ。

ほんと古くてさ、真っ黒だったよ。」


「ねぇ、今度探しに行こうよ!」



そんな話、噂だらけ。


........いや、"嘘" と言った方が良いだろうか。


4人の少年少女は、

そんな話を "くだらない" と言っていた。


だが本当は、人1倍興味があったはずだ。


何故なら彼らは、

そんな噂話が大好物だからだ_______



_____________________________________________


今日は参観日だからだろう。

やたらと例の本の話を耳にする。


皆、口々に話を始める。


とある親子は、

「ねぇ、あの本探しに行ってもいいでしょ?」


「駄目。

あんた死んだらどうすんの?」


「どうせ無いから大丈夫だよ!ね?ね?」


「あんたは本当に!

いつも言ってるでしょ!?駄目ですーっ」


「....けち」



そして他の親子は、

「ねぇ、母さん。

あの本の噂ってさ、本当だと思う?」


「えぇー?知らないわよ。

あんた自分で確かめてみたらどう?」


「えっ、やだよ。母さん知らないの?

あの本の中身を見たら死んじゃうんだよ?」


「知ってるわよ。どうせ無いんだから。

探して見なさいよー(笑)」


「嫌だってばー!」


「あははーっ(笑)」



なーんて会話。


え?僕は何をしてるかって?

そんな話が五月蝿くてさ、

ろくに本も読めないから昼寝をしようと

してるんだけどー....

わかるでしょ?コイツ。

やたらと僕に話しかけてくる。

うざくて仕方ないよ...


そう言って見上げた先にはC真がいた。


「なぁー!A斗ってばー!

俺暇なんだよー!構えよー!なぁってばー!」


「あぁ、もう五月蝿いよ!

C真少しは黙れないの?」


「A斗が構ってくれたら黙る!」


「はぁ....またそれか.......」



あぁ、C真だよ。

やたらと僕に絡んでくるやつ。


そして僕の名は A斗 です。

遅れてすいません。


僕とC真は腐れ縁で、切っても切れない。

いや、何で切ろうとしても傷1つつかない。

そんなかんじ。


そんな僕とC真は、

噂話が大好きでさ、よく話すんだ。

最近は、そうだね。


"例の本" の話かな。


それで、さっきから隣で話してる女子が、

B香とD奈。


この2人も噂話が大好きで、

4人でよく話をするよ。



僕は、毎晩PCやら携帯やらで、

噂話を集めていた。


だから昼間は眠くてさ。

いつも寝てるんだけど今日は本当に無理そうだね。


明日、沢山寝ればいいか。


........あぁ、そうだ。


明日も参観日だ。

きっと寝不足で倒れそうになりながら

学校に来るんだなぁ....


まぁ、ね。


とりあえず今はC真の面倒みないと

五月蝿いから....


「って痛いよ!痛いってば!」


「A斗が構ってくんねーからだろ!」


「だから今構ってやろーとして!」


「えっ!ほんと!?」


「だから少し黙ってて...」


「わかった!早く構ってな!」


満面の笑みだよコイツ。


てことだからさ、

また、明日にでも話そうよ、じっくりと。


君のこと、もっともっと知りたいからさ。


だってほら、君も、


「「「「噂話が大好きなんでしょ?_______」」」」

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