第二話〜旅の理由〜
更新遅くてスイマセン。
今回はギャグ多めです。つーか、会話多っ!?
「取り敢えずお互いに自己紹介も終わりましたし、依頼の内容についてお話しましょうか」
「ああ、頼むわ。
依頼には内容を聞いてから受領するかどうかを決める。
でいいんだよな?んじゃ早速聞かしちゃあくれねぇか?」
「はい、分かりました。
えと、そちらの方も宜しいでしょうか?」
「……好きにしろ。
基本的には聞き役だからな。
そこに居る馬鹿はおそらく、結果だけいって理解するだろうが、俺は違う。
すまないが説明を頼む。」
「はぁ…分かりました。
ではお二方の了承も得られたことですし、依頼内容について話します。
今回の依頼内容はクエストボードにも書きました通り、帝都ラムムまでの護衛をしてもらいます。
報酬は二回に分けます。」
「二回?それはどういうこったぁ?」
「先に報酬金額の半分を貴男方に払い、依頼達成後にもう半分を払います。
勿論旅の資金は事前に此方から支払います故」
「何か面倒くせぇ払い方だな、依頼達成後に全部払うでいいのによ?」
「まぁ、これが自分のやり方ですしね…」
「まあいいや、んでいくらなんだ?」
「前払いで金貨八枚です。」
「「何!?金貨八枚だと!?」」
「アレ?足りませんでしたか?
ではもう少し上乗せして……」
「待て待て!いくらなんでも多すぎだろ!?
普通の護衛依頼でも、達成して金貨二〜三枚程度だぞ!?
どんだけ常識外れなんだよ!?」
「常識外れと申されましても……まだ仕事内容はございますし……」
「……追加で仕事を要求する――だからその値段ではないのか?」
「はいその通りです、アレスさん。
仕事の追加で人捜しを行ってほしいんです。」
「人捜しか……それでも多いな…。
条件が厳しいのか?」
「はい、その通りです。特徴が少な過ぎなのです。
青髪の青年で特殊な武器を使います。
彼が使うのは"糸"や"鋼糸"です。」
「"糸"と"鋼糸"?それはまた特殊な武器を使うな…。
しかし何故その青年を捜すのだ?
何か因縁でもあるというのか?」
「…………」
「……話せないのか?」
「……分かりました。
この事を初対面のあなた方に話すのは気が引けますが、依頼を詳しく知って戴くには、致し方ありませんね……。
しかしこの話を聞いたら依頼を断ることは出来なくなります……。
それでも宜しいでしょうか?」
「……成る程。
聞いて否応なしに連れて行かれるか、聞かずに考えるか、か。
それ程までに重い話なのだな…。」
マルクははっきりと頷いた。
「そうだな……、貴様はどうしだい?ダルク」
「やっと聞いてくれたな!俺でもずっと無視されると結構傷つくんだぜ!?
ついさっきまで俺が話してたのに、何時の間にかお前さんの独壇場だよ!?
……?え!?何この空気?!何その意外そうな顔!?
すっごい心外なんですけど!
傷つくから、本当に傷つくからそろそろ止めてくんない(泣)。ぐれるぞこの野――
「いいから早く話せ、時間が惜しい。どうするんだ?」
――スイマセン。お願いですから最後まで喋らせて下さい………(泣)」
「で?どうしたいんだ?超絶馬鹿。」
「ちょっと待って!?超絶馬鹿って何!?取り敢えず説明を――
「いいから早くしろ、超絶馬鹿。」
――はい、分かりました……(泣)」
ダルクは気を整えて
「コホン……取り敢えず聞いても良いんじゃあないか?
依頼を受けても、どうせ捜すんだろ?
その後のことは……まあ、なんとかなんだろ。」
怪訝そうな顔でダルクを見ながら
「何故そう思える…?」
どや顔で
「勘」
といい
アレスは呆れ顔で
「流石超絶馬鹿だな。」と納得した
「いい加減本気で泣きたくなって着たぞ……こんちくしょー……」
「取り敢えず超絶馬鹿は置いといて話を聞かせてくれないか?」
「おいぃぃっ!?ちょっと待て!今俺を変な呼び方で呼――
「いいから、黙ってろ」
――いいよいいよ、いじけてやる……」
と言って端っこの方で膝を抱えながらいじけだした。
マルクはそれをみながら
「えと…あの…そちらの方は放っておいて宜しいのでしょうか?流石にそのままと言うのは不憫な気がするのですが……」
「放っておいて構わない。どうせ超絶馬鹿だ、詳しい事を聞いても理解しないからな。後で結果を教えればすむ話だ。」
と我関せずといった雰囲気で言った
「はぁ…分かりました。コホン…それでははなします。」
「端的にぶっちゃけると自分は記憶が無いんです……と、いっても7、8年前からの記憶ですが、ね。」
と、彼は思いっきり間を空けて言った
まさかの主人公、記憶喪失!次回遂に明らかに…!!(何が?)
にしてもダルクは馬鹿ですね〜。ほとんどの確率でいじられます(笑)