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太陽すら手のひらに! ―車に轢かれて死ぬのは嫌なので、太陽作って対抗します―  作者: 遠藤 肇
第3章 金策、冒険者ギルド

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第22話 あらやだ語弊のある言い方じゃない?

 俺はクリスたちの回復祝で酒場に来ていた。


 「みんなの怪我が治ってよかったよ!」


 「ああ、ありがとうアル。

だけど、俺は腕が切断されていたはずだが……」


 「あー、たぶん腕の良い医者でも居たんじゃない?」


 不思議そうなクリスに告げる。


 「そ、そうか?

でも、それ以外にもおかしな事がある……」


 「僕たちが調査をしていた

遺跡がまるまる消えてなくなっているんだ」


 クリスが再び難しい顔をする。

 

 「わーがったわ! アルがやっだのよ!」


 めちゃ酔っ払ったアネットがそう言う。


 「もー、酔い過ぎですよ……」


 セシルは呆れた様子。


 「あはは、実はそうなんですよ!」


 「アルもそういう冗談言うんだな!?」


 ガルドがガハハと笑ってそう言う。


 「……まあ全員無事だった訳だし、

気にしなくてもいい……、のか?」


 クリスがそう言って悩む。


 「いいんじゃない?

俺はみんなが生きていてくれて嬉しいよ」

 

 俺がそう言うと

難しい顔をしていたクリスの表情が和らぐ。


 後でクリスから聞いた話だと

悲鳴の正体は人型の魔物、

もといリトマスの声だったようだ。


 悲鳴がした方へ進んで行った結果、

数体のリトマスとゾームが部屋で

待ち受けていたらしい。


 俺が来た時にリトマスたちの死体が

無かったのは、アネットが魔術で

一気に焼き払ってしまったからだとか。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 結局、遺跡調査の依頼は

失敗に終わってしまったので、

俺たちはギルドで新たな依頼を探す事になった。


 「あれ、みんな……」


 掲示板を見ていたら、

聞き覚えのある声が聞こえてくる。


 声の方向を見るとそこにはケヌマと、

その両サイドに2人の美少女が立っていた。


 「C級の依頼で大怪我をしたって聞いたけど……、

やっぱり俺の支援が無くなったから……?」


 ケヌマがアホなことを吐かす。


 「どうしたのケヌマ? この人たちは?」


 右隣に居た、金髪ロングを

ハーフアップにした美少女がケヌマに問う。


 「ああ、前のパーティーの……、人たちだよ」


 ケヌマが辛い表情でそう答える。

 

 「え!? それってケヌマのことを

無理やり追い出したっていう?」


 ハーフアップちゃんが大声でそう言う。


 あらやだ語弊のある言い方じゃない?


 「無理やりって……」


 アネットがイライラした様子でそう呟く。


 「ご主人様かわいそう……」


 今度は左隣に居た

ケモミミ獣族の美少女がそう言う。


 「いいんだ、

無能で役立たずな俺が悪かったんだ」


 ケヌマがそう言う。


 わかってんじゃん。


 「ケヌマは役立たずなんかじゃないわ!

……ちょっとアンタたち! そこどきなさいよ!」


 ハーフアップちゃんが、

俺たち5人にそう言う。


 「……行こう、みんな」


 クリスはどこか寂しそうな顔をしながらも、

俺たちにそう言ってギルドを後にしようとする。


 「チッ、なんで俺たちが……」


 ガルドは不満そうに呟きながら、

ケヌマを睨む。


 セシルは下を向いて

できるだけ目を合わせないようにしている。

悲しそうな様子だ。


 「ちょっと待ちなさいよ! どこ行くつもり?」


 ハーフアップちゃんが大声でそう言う。

 

 たった今君が

そこどきなさいって言ったんだが?


 「アンタたち、

本当にこのまま逃げられると思ってるの?」


 ハーフアップちゃんそう言う。


 「ケヌマが許しても私は

アンタらみたいなクズは許せないのよ!

特にアンタ!」


 アンタ、といって

さした指の先には俺。俺?


 「アンタよ! アルっていうんですってね?

ケヌマから聞いたわ!」


 「アル! 私と勝負しなさい!」


 勝手にヒートアップするハーフアップちゃん。


 「アル、聞かなくていい。

すまない、こんな事になってしまって……」

 

 クリスが辛そうな様子で謝る。


 「気にしないでよ。元はと言えば

俺から協力を申し出たんだから」


 「アル……」


 俺がそう告げると、

クリスは少し救われたように微笑む。


 「まあ喧嘩は買うけど」


 「アル!?」 


 クリスが声を漏らした。


 言われっぱなしでちょっと腹が立った。

少しくらい言い返してやりたいのだ。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 街の外、開けた平原にて……。


 「それじゃあ、アンタと私のどちらかが

戦闘不能になったら勝負ありって事でいいわね」


 剣を抜いてる……、

俺のこと殺す気なのかな。


 「待ってくれ! フィーナ!」


 へー、ハーフアップちゃん

フィーナって言うんだ。


 「お前1人に戦わせるなんてできない!

俺も一緒に戦わせてくれ!」


 「ケヌマ……」


 ――トゥンク。


 うぜー、超うぜー。


 「えー? ご主人様も? じゃあ私もー!」


 「エマ、ありがとう! みんなで行こう!」


 ケモミミ獣族ちゃん、

いやエマも加わるとなると3対1か。


 ていうか、「ありがとう!」じゃないんだよ。

そもそも卑怯だろ! 3対1とか!


 「ちょっと! 3対1なんて卑怯じゃない!!

大体アルはE級なのよ!?

それなのに寄って集って!」


 アネットがブチギレる。


 アネット……。


 ――トゥンク。


 「ふん! それならケヌマだってE級よ?」


 フィーナが反論する。

 

 お前もE級なんかい。


 「元はと言えば、アンタたちが先に

ケヌマを5体1で追い出したんじゃない!」


 それとこれとはわけが違うだろ。

頭おかしいのか……。

 

 「アネット、俺は大丈夫だよ」


 何だかんだ言って、

売られた喧嘩を買ったのは俺だ。

アネットに心配はさせまい。


 「アル、ダメよこんな勝負認められない!」  


 アネットが必死に説得する。


 「任せとけって策はある!」

 

 「そ、そう……?」


 迫真の顔でそう言うと、

アネットもわかってくれたみたい。

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