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太陽すら手のひらに! ―車に轢かれて死ぬのは嫌なので、太陽作って対抗します―  作者: 遠藤 肇
第2章 襲来、宇宙からの侵略者

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第11話 異世界×宇宙人か、 要素が多すぎて胃もたれしそうだな。

 ユージーンに姉がやられた場所を聞いた。


 場所は王都を出てすぐの平原。


 王国軍は部隊を再編成して

新たな討伐隊を向かわせるらしいが、

そんなものが到着する前に俺が倒すつもりだ。


 にしても、ユージーンのやつ

情報屋か何かなのだろうか。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 着いた。


 だが平原に居るのは1体の異形の怪物。

正体不明の魔物と呼ばれる存在だろう。

その姿は既存のどの魔物とも違う。


 スライムみたいな異形もいるけど、

魔物はどれも動物のような姿だ。


 だがコイツは、恐らく生き物では

あるのだろうが、世界観に合っていない。

生物兵器やUMAのような姿だ。


 放射線を浴びて突然変異でもしたような……。


 姉はこの魔物を倒した後、

現れた男にやられたようだが……。


 まず間違い無く魔物と男はグルだろう。


 だから俺もコイツを殺せばいい。

そうすれば俺の前にも男が現れるかもしれない。


 ――パン!


 ――グチャァ。


 俺が手を叩くと同時に魔物が潰れて絶命する。


 魔物自体は弱い。時間を掛けるつもりはない。

さて、男が現れるかどうか……

 

 「優れた魔術だ。

それに魔力量もなかなか……」


 背後から男の声が聞こえた。


 振り返るとそこには異質な魔力を纏った男。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 「そこの雑魚は一応、

ある程度の実力がないと倒せないくらいの

強さで作ったんだけど……、それを一瞬とは。

大当たりかな?」


 ニヤニヤと余裕な様子で話す男。


 やっぱり現れたか。


 「……何者だ?」


 「何者って、見てわかんないの?

人間でしょ人間。……それとも、

気づいてるのかな?」


 男は、俺の問いに対して白々しく答える。


 そしてこの男の口振りから確信した。

コイツは人間じゃない。何度か出会ったこの

異質な魔力の正体。人間というより魔物に近く、

魔物とも違う。別の生物。


 男は俺を見ながら口を開く。


 「そう言う君だってさ、ふつうの人間にしては

おかしな魔力だよね? 余計に興味が湧くな」


 男の言葉は無視して問う。


 「御託はいい。質問に答えろ。

最近ここに来た女の騎士を知っているか?」


 「んー、ここには沢山人間が来るからなぁ。

最近は銀髪の女騎士とその仲間が

何人か来たかもね?」

 

 意味ありげな言い方をする男。


 「……それで? お前はどうしたんだ?」


 「さっきの君みたいに、あっという間に

ソイツを倒しちゃってね……」


 ソイツと言って、

俺が潰した異形に視線を向ける。


 「なかなか強いなと思ったよ。

……だから僕が直々に相手をしてあげたんだッ」


 俺は相手の言葉を最後まで聞いた後、

男の横顔を殴りつけた。


 ――ヒュン! ドォォォォォン!


 音が送れて聞こえてくる。


 「……ッはぁ、痛いじゃないか。

殺すつもりで殴ったろ、人間なら死んでたよ?」


 「それに今の拳、音速は優に超えてるね?

君、ホントに人間かい?」


 男はニヤニヤしながら喋り続ける。

 

 「お前こそいい加減に白状したらどうだ?

人間人間って、まるで自分は人間じゃない

みたいだぞ?」


 「……バレてるなら白状するしかないな。

僕は、いや僕たちはツダクャリ星から来た、

君たち人間の言うところの宇宙人だ」


 異世界×宇宙人か、

要素が多すぎて胃もたれしそうだな。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 「なら、お前ら宇宙人の目的は何だ?」


 「僕たちの目的は……」


 男が答えようとしたその瞬間。


 ――ダダッ!


 「さすがです! アヴァロン様!」


 振り返るとアシェル、メルティア、サティナの

プラネタリーエイトの3人がそこに居た。


 「え……? アシェル、なんでここに?」


 「なんでって、アヴァロン様と同じく

宇宙人の討伐ですよ!」


 え? 君たち今来たばっかりだよね?

なんで宇宙人のこと知ってんの?


 「そこの宇宙人、

貴方たちの目的は既にわかっています」


 「この星のエネルギー資源、

人間の収穫が目的でしょう?」


 「なっ! なぜ既に知られている!?」


 アシェルが男に向ってそう言うと

男は動揺する。


 「貴方たちは400年程前、既にこの星に来ていた。

目的はエネルギー源の確保。でも貴方たちの

求めるものはこの星に存在しなかった」


 「だから貴方たち宇宙人は、この星の人類に

魔力を与えた。そして人類に魔術というものが

広まり、それに比例して魔力量の高い人間も

増えていった」


 「そして今になって、エネルギー資源として育った

人間を収穫して回っている」


 アシェルが語り終える。


 まーじで? てかなんてそんなに詳しい訳?


 「ですよね!? アヴァロン様!」


 めっちゃ目がキラキラしてるよ。


 「あ、ああ。にしても……、よく気がついたな」


 「アヴァロン様のおかけです!

ロイマンが宇宙人で、アビスの福音は

奴の魔力貯蓄庫だと気がつかせて頂いた、

その時からすべてを知ったのです!」


 えー!? そうだったのか……。

知らなかったよ、教えてくれてありがとう。 


 「き、君は……、

君たちは一体何者なんだ!」


 男が声を荒げる。


 「私たちはカテドラル・オブ・アビス。

そしてここにいらっしゃるこの御方こそ、

深淵王アヴァロン・ザ・カテドラル様です」


 アシェルが全部答えてくれた。


 「し……、深淵王……、だと?」


 男は完全に困惑した様子。

大丈夫、俺も困惑してる。


 「しかし、アヴァロン様。

なぜ甲冑を身に纏っていないんですか?」


 それは君たちが来るまで

プライベートだったからだよ……。


 「それはだな……」


 「……ッは! なるほど、そういう事ですね!」


 ……何が?


 「正体を隠す必要は無い。

なぜなら生かしておくつもりが無いから!

ですね?」


 アシェルが勝手に口走る。


 「さすがですマスター」


 おお初めてメルティアの声を聞いた。


 「主様かっこいいです」


 サティナもありがとう。勘違いだけど。


 「……この僕をコケにしやがってぇ」


 男がこちらを睨みつける。


 まあ色々勘違いはあるが、

コイツを倒すという事は変わらない。


 「……そういう事だ、お前はここで死ぬ」


 俺は男に一言そう告げた。

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