番外編 キリュウが恋人①ラーメンとたこ焼き
♦︎ラーメン屋。
フローナ「(ぐぅ〜)」
キリュウ「腹減ったな」
フローナ「うん」
フローナがお腹を押さえる。
店主「ちょっとそこの君達〜」
そんな中、少し離れた場所から
声をかけてきたのは屋台ラーメンの店主のおじさんだ。
店主「お腹空いてるんならうちで食べていかないかい?」
フローナ「ラーメン・・・✨」
フローナはじ〜ッとキリュウを見つめた。
食べたいという合図だ。
キリュウはため息をつくと、店主に話しかける。
キリュウ「あんた、俺が怖くねーのか?」
店主「大切なお客様だからね、怖くないよ。
それに、隣にいるその子の表情を見ていれば君がいい人かそうでないかぐらい分かるさ。」
フローナ「分かるんですか?」
店主「ああ、伊達に年をとっちゃいないよ」
♦︎
しばらくしてラーメンが二つ、テーブルに置かれた。
白い湯気が立ち、美味しそうな醤油ラーメンの匂いが漂ってくる。
シンプルな醤油ベースに
具材はメンマ、ノリ、ナルト、煮卵、ネギとザ!王道の醤油ラーメンだ。
店主「へい、ラーメンお待ち」
フローナ「わぁ美味しそう‼︎頂きます!」
キリュウは手を合わせたフローナをチラッと見ると、
同じように手を合わせた。
キリュウ「頂きます」
店主はそれを見てニコニコ微笑む。
店主(可愛いカップルだなぁ)
食べ終わり、二人は手を合わせた。
フローナ「ごちそうさまでした‼︎」
キリュウ「ごちそうさま・・・1400円だな。」
店員「あいよ、ちょうどだね。ありがとう。」
フローナ「ラーメン、とっても美味しかったです。」
店主「ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいよ。
またいつでもおいで」
フローナ「はい!」
キリュウ「さて、行くか」
フローナはキリュウの後ろをとててッとついて行く。
フローナ「あーお腹いっぱい!」
キリュウ「一杯で腹一杯になるとはちっさい胃だな」
フローナ「そんな事ないよ!ちゃんと一杯食べれたもん!」
フローナは頬を膨らませながら誇らし気に手をブンブンさせた。
キリュウ「はいはい笑」
二人のやり取りを屋台から見ていた店主はホカホカ気分で片付けをしにキッチンへと入っていくのだった。
♦︎たこ焼き屋。
続けて・・・。
たこ焼き屋の前にぬっとキリュウが現れた。
当然、キリュウはラーメン一杯では腹の足しにもならない。
店主「うわ!?な、何だお前!う、うちには金目のもんはないぞ!?」
フローナ「あの、たこ焼き10個下さい」
キリュウの下の方から声が聞こえ、
店主の目線が下の方に下がっていき・・・。
店主「あ、ああ・・・」
その時、キリュウのお腹がぐうぅ〜っと鳴った。
フローナ「ふふ、もうすぐ食べられるから」
キリュウ「あ、ああ」
少しして店主がたこ焼きを10人前フローナに渡す。
店主「あ、あいよ」
フローナ「ありがとうございます。私、もらいますね。良かったねキリュウ君たこ焼き買えて」
キリュウ「ん」
キリュウが手を出し、フローナが袋を二つ渡す。
フローナ「ありがと」
店主(そうか。この兄ちゃん、本当にただ、たこ焼き食べたかっただけなのか。)
店主「あんちゃん。さっきは失礼な態度取って悪かったよ。
これおまけだ、良かったら食べて」
店主がフローナにたこ焼きをひとパック渡す。
フローナ「いいんですか?ありがとうございます!」
キリュウは店主にお辞儀をすると先に歩き出しているフローナの隣に向かう。
そんな二人のやり取りを見て、ここにもホカホカしている人物がいた。
店主「おじさん、今日はいーい一日になりそうだよ」(ホカホカ)




