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55話 ヤキモチ
コキアの感情が芽生えた今。
前と同じように接するフローナにシェルが待ったをかけた。
♦︎運転席の近く
運転席でお喋りをしていたフローナが部屋から出て来るとシェルが声を掛けた。
シェル「フローナ、コキアだって男なんだから気を付けろよ?フローナは子ども扱いしてるがユキみたいなパターンだってあるんだからさ。」
フローナ「・・・それってヤキモチ?ってそんな訳ないか」
シェル「そうだって言ったらどうする?」
フローナ「え・・・///」
シェルはじっと真っ直ぐフローナを見た。
その目は、いつもの隊長の目ではなく、男の目だった。
フローナ(え、シェル、何でそんな真っ直ぐな目で見るの!?
やだ、目逸らせない・・・・)
カタン。
シェル「・・・!」
その時、背後からレンが近寄って来た。
レン「隊長ー、フローナさん、食事できましたよ」
シェル「おー」
フローナ「はーい」
シェルは何も言わずにキッチンへと行ってしまう。
フローナ(何よ、平気な顔して行っちゃわないでよ・・・ばか)
フローナは顔の熱が取れないままキッチンへと向かうのだった。




