番外編 この世の終わりみたいな顔の奴
男「どけよブス!」
通りすがりの男に、いきなりブスと言い放たれたフローナ。
フローナ「ひど〜い!!今あの人ブスって言ったー!!」
メリサ「よしよし、フローナちゃん、大丈夫だから落ち着いて〜、隊長、レン君」
レン&シェル「「アイアイサー」」
二人がギラっと男を睨む。
それだけで相手は漏らしそうなくらい怯えている。
男「ひっ!!」
レン「あなた、フローナさんによくそんな酷いことが言えますね、正気ですか?」
シェル「う〜ん、てゆーか、そんなこの世の終わりみたいな顔の奴に言われてもなぁ」
レン「クッ!!」
シェルの破壊力のある一言にレンは耐え切れず吹き出し、顔を背けた。
男「なっ!?」
コキア「その顔でよくフローナさんにブスって言えますね。鏡見たことないんですか?」
コキアに真顔で淡々と言われ、
強烈な一言が男の心臓に突き刺さる。
メリサ「ちょ、二人ともやめっ・・・ぶくくっ」
肩に手を置き、フローナを慰めていた
メリサも肩を震わせて笑っている。
男「お前こそなんだよ!前髪で顔隠してるくせして!
どうせ、ブッサイクな面してんじゃねーの・・・」
メリサ「ほいっ」
ぱっ!
メリサがコキアの前髪を上げた。
そこには、少し癖毛の銀髪にグレーの瞳、まつ毛が長く、色素の薄い美少年の姿があった。
コキアはぽかーんと口を開けて上を向いたまま固まっている。
男「なっ、ななな・・・チキショウ、ただの美少年じゃねーかよぉ!!」
言い捨てて、男は変な声を上げながら逃げていった。
シェル「コキア、珍しく怒ってんな」
コキア「?僕怒ってます?」
シェル「あ、やっぱ自覚なかった?」
コキア「はい」
フローナ「はぁ・・・私ってブスなのかな」
シェル「?フローナは可愛いだろ」
フローナ「え!?///」
メリサ「心配いらないよ。フローナちゃんは可愛いんだから」
レン「ええ、間違いなく」
コキアがうんうんと頷く。
フローナ「もー!!皆んな甘やかさないで〜!!」
そう叫びながらも、フローナは嬉しさから顔が赤く染まっているのだった。




