悲しみの女戦士
2025年、陽菜は東京の星見高校に通う17歳。「陽太」と名乗り、ダボっとしたパーカーで体を隠し、男っぽい口調で暮らす。放課後、コンビニでアイスを買い、団地の屋上で星を眺め、「東京、のんびりでいいな」と笑う。ポケットの古い指輪を握ると、胸がチクッとする。友達の真琴とファミレスでポテトを分け合い、「陽太、声きれいじゃん」とからかわれ、「うるせえ!」と返す。文化祭ではたこ焼きを焼き、子供たちに「陽太、最高!」と囲まれ笑う。夜、屋上で真琴が「陽太、なんかミステリアスだよね」と言うと、「バーカ」と笑うが、指輪が重い。
夜、黒い円盤が東京の空を切り裂く。団地が揺れ、陽菜の頭にクリスタルの宮殿、燃える空、血まみれの父、母、弟妹、恋人・悠斗が蘇る。「ルリア、逃げろ!」。陽菜は叫び、「俺…ルリア?」。女戦士・彩乃が現れ、「ルリア様、光星の王女!」と跪く。陽菜は「陽太だ!」と突っぱねるが、彩乃が言う。「ヴォイドが光星を滅ぼし、地球を狙う。ルリア様、戦ってくれ」。記憶が溢れる。陽菜は光星の王女ルリアだった。謀反者カイザがヴォイドを招き、家族と悠斗を殺した。彩乃が陽菜をルミナス・ノヴァに押し込み、地球へ逃がした。陽菜は「みんな…死んだ」と震える。彩乃は「カイザは暗星の王子。民を飢えで失い、ルリア様の光に嫉妬した」と語る。
ヴォイドの円盤が東京を襲う。黒い甲殻から闇光弾がビルを溶かす。彩乃は光剣で円盤を斬り、「ルリア様、光星の魂だ!」。陽菜は「俺、何も…」と立ち尽くす。闇光弾で悠斗の死が蘇り、頭が割れる。団地で陽菜は叫ぶ。「東京の星見で陽太で隠してた。家族も悠斗も死んだのに、戦えるわけねえ!」と涙。彩乃は「私も光星を救えず、仲間を失った。だが、ルリア様は希望だ。カイザは妹を救えず、闇に堕ちた」と手を握る。陽菜は指輪を握り、「…戦うしかない、か」。
巨大な円盤要塞が東京の空を覆う。闇光弾が街を焼き、市民が逃げる。彩乃はルミナス・ノヴァを再起動。光の装甲が輝くロボに、陽菜は息を呑む。彩乃が光剣ブーストで円盤を切り、「ルリア様、共に!」。カイザの声が響く。「ルリア、俺の暗星は飢えて死んだ。お前の光は偽りだ!」。陽菜は「家族を殺したお前が言うな!」と叫ぶ。闇光弾が彩乃を直撃。彩乃は血を流し倒れ、「ルリア様…逃げて」。陽菜は「姉貴!」と叫ぶが、彩乃は動かない。陽菜はパーカーを脱ぎ、短髪をほどく。長い髪が月光に舞い、女性的な顔が現れる。「私、陽菜だった…ルリアだった。もう逃げねえ!」。陽菜の金色オーラがルミナス・ノヴァを活性化。カイザの円盤を光星ブレイクで貫く。カイザは「妹…ごめん」と呟き、爆散。
円盤要塞から機械神ゼノスが現れる。「カイザは我の駒。宇宙は我が支配する」。ゼノスの記憶が陽菜に流れ込む。暗星の科学者だったゼノスは、星を救う実験が暴走し、家族を殺し、機械に魂を封じた。陽菜は涙で叫ぶ、「お前もカイザも、星を守りたかっただけなのに!」。ボロボロの青年が光槍で円盤を貫く。「陽菜!」。悠斗だ。「死んだはず…」。悠斗は「彩乃に助けられた。この指輪で思い出した」と陽菜の指輪を握る。彩乃が立ち上がり、「ルリア様、悠斗を…守った」。陽菜は「光星も地球も、みんな守る!」。ルミナス・ノヴァが光星ブレイクを放ち、陽菜のオーラ、彩乃の光剣、悠斗の光槍が融合。金光の波動がゼノスを砕き、星の輝きが東京の空に広がる。
陽菜は彩乃と悠斗に囲まれ、笑顔で言う。「ルリアでも陽太でも、陽菜でいいよな?」。彩乃が剣を掲げ、「光星の光だ」。悠斗が手を握り、「陽菜、ずっとそばに」。陽菜が「光星、どんな星だったかな」と呟くと、彩乃が「陽菜が光星だ」と微笑む。3人が「これからも一緒だ!」と笑い合い、陽菜は「悪くねえ」とキラキラ笑う。
END