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【note】都市探索備忘録

2024年3月15日 23:47 @yuma_explores


祢古町について調べ始めた


こんばんは、悠真です。


いつも廃墟レポートを読んでくださってありがとうございます。今日はいつもとちょっと違う内容です。


最近、フォローしていた写真家さんたちが次々と更新を止めています。@ruins_seeker、@urban_explore_jp、@lost_places_hunter...みんな最後に「祢古町」という場所に言及してから消息を絶っています。


この「祢古町」、調べれば調べるほど奇妙なんです。


まず、正確な場所がわからない。Google Mapsで検索してもヒットしない。国土地理院の地図にも載っていない。でも、ネット上には確かに「行った」という人たちの痕跡がある。


過去の投稿を掘り起こしてみました。以下、時系列でまとめます。


2023年11月 @forgotten_tokyo(Instagram)


【最後の投稿】

祢古町、想像以上にヤバい

猫しかいない

でも猫じゃない

説明できない



この投稿の3時間後、アカウント削除


2023年12月 @haikyo_walker(X/Twitter)


祢古町なう。廃駅から見綴通りに入った。

商店街の看板、全部猫の絵。

でも描いた時期がバラバラっぽい。

なのに全部同じ顔してる。



これ以降の投稿なし


2024年1月 @ghost_town_jp(YouTube)


動画タイトル:【心霊】深夜の祢古町に潜入【ガチでヤバい】

概要欄:編集中に異常が発生したため、ノーカットでアップします。

最後まで見ないでください。



動画は現在非公開


気になったので、Internet Archiveで@ghost_town_jpの動画を探してみた。断片的にしか残ってないけど、10:34あたりのスクショが保存されてた。


真っ暗な画面に、無数の光る点。 猫の目だ。 でも、高さがおかしい。立っている人間の目の高さに、猫の目が光ってる。


ここからが本題。


実は僕の祖母も、祢古町と関係があったみたいなんです。遺品から見つかった地図と写真については、また別の記事で詳しく書きます。


とりあえず今わかっていること:


祢古町は実在する(した?)


行った人は必ず「猫」について言及する


そして二度と普通の投稿をしない


もし、祢古町について何か知っている人がいたら、コメント欄で教えてください。


あ、そういえば最近、うちの近所から猫がいなくなったんですよね。 関係ないと思うけど。


いいね:234 | コメント:45


コメント欄(一部抜粋)


@urban_mystery_lover 私の友人も先月祢古町に行くって言ってから連絡取れません。最後のLINE「猫の目を見てしまった」でした。


@skeptical_mind 集団ヒステリーかARGでしょ。現代の口裂け女みたいな。


@old_maps_collector 1960年代の住宅地図で「祢古町」見たことあります。県境の曖昧な地域でした。次見た時には修正液で消されてました。


@null_cat_null 見ない方がいい 調べない方がいい もう手遅れかもしれないけど


【某週刊雑誌】2024年3月18日号より抜粋


『ネットで話題沸騰!「祢古町」は実在するのか? 消えた投稿者たちの謎』


記者:●●●●


インターネット上で「祢古町」なる地名が都市伝説として広まっている。この町を訪れたと主張する投稿者が、次々と消息を絶っているというのだ。


本誌は独自調査により、興味深い事実を突き止めた。


まず、国土交通省への取材では「祢古町という地名は現在の日本には存在しない」との回答。しかし、ある自治体の古い資料には「昭和30年代に廃村となった集落」として記載があった。ただし、詳細な場所は「記録なし」。


さらに驚くべきは、この「祢古町ブーム」以降、全国的に野良猫の目撃数が激減しているという事実だ。動物愛護団体への取材によると「理由は不明だが、ここ3ヶ月で保護依頼が8割減少」とのこと。


一方、精神科医の見解は冷静だ。「集団妄想の一種。SNS時代特有の現象で、情報が相互に影響し合い、実在しない恐怖を作り出している」


だが、気になる証言もある。元国土地理院職員(匿名)は本誌にこう語った。


「1950年代、ある地域の測量隊が全員行方不明になった。その後、その地域は地図から削除された。理由は今も機密事項だ」


真相は闇の中だが、一つ確かなことがある。 「祢古町」を最後に消息を絶った人物は、本誌が確認できただけで34名に上る。


(写真:ネット上に投稿された「祢古町駅」とされる画像。撮影者は不明)

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