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毒親にならなくて良かった

作者: 赤地鎌

ようこそ。この講義へ


 昨今を賑わす毒親

 果たして、その正体とは?

 これは、半世紀も生きた作者の人間観察である。


 まず、毒親を理解できない人達がいる。

 残念な結果を言おう。

 世の中の50%の親は毒親になる。

 二分の一の確率で、毒親の元に子供は誕生する。


 日本全体の大企業を合わせた全ての企業の80%はブラック企業に比べれば低い。


 だが、残酷な事に二分の一の確率で毒親に遭遇する。

 そして、毒親は、毒兄弟、毒姉妹を量産する。


 逆に言えば、アナタが出会う人の半分は、毒親育ちではない。

 

 なぜ、毒親を理解できない人がいるのか?

 その答えは、最も単純である。

 普通の人がいるからだ。

 発達障害の逆、定型発達という普通の人が毒親を理解できないのだ。

 偶然か不運なのか。そういう最悪な事実に直面しなかった幸せな普通の人達が人生では二分の一の確率で遭遇する。


 普通の人がやる事をやっても、幸せになれない人はなれない。

 

 この普通の人という存在が、世の中の問題を深刻化させている。


 残念だけど、どうあがいても幸せになれる人達が世の中の半分なのだ。

 なんで、そんな事になるの?って人達に比べて、その普通に幸せになれる人が多い故に世の中の問題は解決しない。


 人は、絶対に理解し合えない。

 でも世の中の半分は、定型発達という普通の人達で構築されている。

 この絶望が毒親の理解を妨げている。


 定型発達という普通の人にとって、親は大切にするべき存在であり、愛情を注いでくれる。そして、家族は助け合うという。まさに普通という事が成し遂げられるから。

 だから、世界の絶望は加速する。

 そして、社会は閉塞して、いつの間にか…問題が蓄積して

 それが絶望的なレベルに落ち込む。


 つまり、定型発達、普通の人に世の中に隠れ潜んでいる闇を理解する能力の無さがあるから社会は回っている。


 故に永遠に毒親、毒兄弟、毒姉妹は解決しない。


 人は理解し合えない。

 人は愛を分かり合えない。

 人は自分が正しいという悪意に取り憑かれる。


 残酷な事実だが。

 普通の人が、問題解決を妨げているのだ。

 では、次回、毒親の思考回路という話をしよう。







 では、次の話である毒親の思考回路の話だが。

 とても簡単だ。

 昭和の世代にとって親になるという事は大人になるという、間違った刷り込みが毒親を量産する。


 親になった所で大人ではない。

 大きく成長して社会に出た所で、チャンとした大人は皆無だ。

 誰一人として、大人は存在しない。

 今、存在する大人とされる全ての年齢、年代達は、大人の体を持った子供なのだ。


 残酷だが、昭和以前にあった。

 早く大人になれ、という呪いのお陰で

 子供のまま、体だけが大人になったのだ。


 大人とは、何なのか?


 大人とは? その答えを聞くと全員が千差万別の答えを告げる。

 

 では、真実を言おう。

 大人とは幻想だ。大人とは妄想だ。

 普通の人が作った適当な妄言だ。

 人は妄言という大義名分に騙される。

 正しいという大義名分は、心地よく、麻薬中毒者のように大義名分の中毒者を量産する。


 ハッキリ言おう。

 この世界に大人は存在しない。

 立派に見える人ほど、実は毒親だったのは有名な話だ。


 毒親が口にする言葉達。

 結婚すれば幸せになれる。

 家族を持てば大人。

 早く大人になりなさい。

 アンタは私を捨てるのか!

 それが家族だろう。

 さあ、アナタの中にある家族という単語の後に続く言葉を思い描いてくれ。

 その答えが全て毒親の言葉だ。


 では、どうして…我々は親に苦しめられるのだろうか?


 その答えを…次回、語ろう。





 我々が親に苦しめられる理由。

 その理由は明確だ。

 脳内と遺伝子にある設計図が原因だ。

 我々の遺伝子には、親を敬うという回路を構築する遺伝子が存在する。

 それが人類の生存を助けて来た。

 我々人類は、考えて生きていない。

 いや、考えているだろう!って言う君へ。


 それは、間違いだ。


 我々の意思の決定は、脳内に構築された無意識によって決定され、その無意識が行動した結果の後に意識や考えが来る。

 つまり、我々の意識とする存在は、後付の供え物でしかない。


 これが、親に苦しめられる理由だ。

 我々の脳内に勝手に構築された命令が、我々に命令して行動させる。

 残酷だが我々は、その無意識によって操作されて、それを良しとしている。

 だが、最近になって研究が進み、多くの無意識の回路が発見されている。

 その代表が神だ。

 神の正体とは、親が赤子に与えるおしゃぶりなのだ。


 神はおしゃぶり。


 古今東西に神は、すべて父母に通じている。

 どの神話を見ても必ず父と母がいる。

 つまり、脳内の無意識の回路が形成する父母というおしゃぶりが、神という単語を付属させているのだ。


 何度でも言おう。

 我々は自分の意思で生きていない。

 無意識の回路のよって動く操り人形でしかない。

 それが分かっても、誰に止められない。

 無意識も色んな回路を記憶や体験から形成する。

 それは、行動を素早くさせる。

 確かに便利だが。


 それが、親へ絶対的な奴隷宣言をさせる。


 親は大人ではない。親はちゃんとしていない。親は立派ではない。

 その分析を無意識の回路が消してしまう。

 人類は、人類無意識の奴隷であるが故に、毒親や毒兄弟に毒姉妹の悲劇が止まらない。


 これを終焉させるには、政治でも、宗教でもない。

 カリスマでもない。

 人間の知識から生まれたシステムで解決するしかない。


 我々は不完全でブサイクな思考の生き物、人間なのだ。

 誰とて自分の欠点と向き合いたくない。

 己の中にある、悪意と向き合いたくない。

 己の中にある正義の皮を被った悪魔を見たくない。


 でも、もう…向き合う時代が来たのだ。

 己の中にある悪意と向き合う。

 利己的で正しいとラッピングされた己の悪魔に。


 故に毒親にならなくて良かった。

 結婚しなくて良かった。

 恋人がいなくて良かった。

 独身で良かった。


 結婚や人としての幸せを語るヤツほど

 ああ…人の汚さを知らないんだなぁ…って微笑んでやればいい。


 毒親に育てられて

 一人で生きる事を決めたアナタは、将来の毒親を減らす功績を打ち立てているのだから。

 毒親ほど、幸せに固執する愚か者なのだから。


 こういう言うだろう。

 それじゃあ、人類が滅ぶ!

 心配するな、人類はもう新たな生存ルートを構築している。

 それを語るのは後にしよう。

 では、ここで閉幕としましょう。

 

では、何かの助けになれば幸いです。

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