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泣かれるとは

島田は自身の胸を揉ませ、更衣室へと向かった。

島田は着替える際に、更衣室の扉を閉めず、タオルで身体を隠すこともなかった。

彼女は着替えを終え更衣室を出てくるなり、開口一番に呆れたような声で、「彰人に全裸を見られたとこでなんも減らないから。しゅーくんや彰人以外には見られたくないとは思ってるけど。人畜無害すぎるのも傷だなぁ。蒼依も欲求不満になるわぁ、なぁ彰人」と発した。

「俺しか居ないとしても扉を閉めて着替えろよ……てかっなんで揉ませたんだよ……むっむぅ胸を、よ?」

「だぁから〜蒼依のおっぱいを揉めるように慣れさせようってやつぅ〜!まあ、彰人におっぱいを揉まれたらどう感じるかってのも検証したくて。しゅーくんには及ばないけど、そこそこのアレな気分にはなれた。ありがと、彰人」

更衣室に背中を向けていた俺の肩に手を置いて、気さくなテンションで応えた彼女。

「相変わらずなぶっ飛んだ奴だな……」

俺は歩き出し、彼女が隣に来て歩きだす。

「で、どうよ。私のおっぱいの感触は?蒼依のおっぱいの感触を知りたくなった?」

「まぁ……柔らかくてよかった。そういう気も無くはない……かも?」

「へぇ〜そう。今さら照れることねぇじゃん、彰人さんよぉ〜!」

彼女が満足そうな笑みを浮かべた顔で俺の顔を覗き込んだ。

「うっ、うっせぇ!あいつは了承したのかよ、今回の件?」

「了承したぁかな……言っても言わなくてもしゅーくんは私を叱ることもないだろうなぁ。寧ろ、よくやったって褒めるんじゃ——って痛ぇっ!なにすんのさ、彰人!」

「恋人が他人に胸を揉ませてるのを知って叱らないやつがあるかよ!」

俺は美浜が他の男子に胸を揉ませて恋人が叱らないと考えていたらショックだとなり、つい島田の頭を小突いた。

「しゅーくんは彰人を心配してるんだよ。彰人がいつまでも甲斐性なしで蒼依のことも気にしてんの。私はしゅーくんが笑ってないと嫌なの!蒼依も笑ってくれないと嫌なの!彰人のせいだよっ!彰人ぉぉ二人にはずっと笑ってて欲しいんだよぅぅ……うぐっ、うぅっ……お願い彰人ぅぅっっ……」

声を荒げていた彼女が次第に瞳を潤ませ声を震わせ、泣き出し、頭突きするように額を腕に押し付けてきた。

「あぁあぁ、わかったわかった。わかったから、泣き止んで島田ぁっ!」

俺は慌ててハンカチを取り出し、彼女に渡す。

「ぅううぅぅっ……ほんとぅ?」

「あぁ、蒼依が笑顔でいれるように尽くす。だから泣き止んでくんない、島田」

「約束だからね、彰人ぅ……」

「ああ、約束だ」

彼女が差し出した小指に俺は小指を絡ませ、指きりをした。


昼食を済ますのがやっとで、午後の授業が始まった。

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